スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

トルコ軍の世俗主義を物語るエピソード

サラリーマン時代に筆者はイスタンブールに行く機会が数回あり、下町スルタン・マホメット地区の卸売街の商人相手にあの手この手で商品の売り込みを図って来たのだが、そこで出会った顧客の一人がムラット君である。

富裕な商人の子として生まれ、名門私立大学からロンドン・ビジネススクールに進んだ典型的なトルコ人エリートのムラット君は何故だか30歳を過ぎてイスラム原理主義に目覚めてしまい、頭の中見はISISと大して変わらない様になってしまったのだ。

しかしこのムラット君も20代の時はなかなかのプレイボーイで、カクテル片手にトルコ美女をはべらさせてはお持ち帰りをしていたと自慢していたのだが、このムラット君が大学を卒業して兵役についた直後の経験を今日の日記にしたい、

狭苦しい兵舎で寝ているとムラット君の部隊全員は先輩兵士に叩き起こされ「今から訓練を行う!」というので先輩兵士についていくとそこは上官の部屋で、机の上にウィスキーのボトルが数本並べられていたというのである。





この上官は全員を嘗め回すように見た後で「お前ら今からウィスキーを呑め!」と命じた。これが筆者なら大喜びで一杯戴くのだが生憎とここはトルコで、兵士たちは全員ともイスラム教徒である。ただしトルコはイスラム諸国の中では酒の戒律が大変緩く、イスタンブールのレストランじゃみな平気でビールを飲んでいるくらいだから、多くの兵士は別になんとも思わずにグラスを干した。

しかし「自分は酒が飲めない体質である」と言って拒絶した人間が数人いたというのである。彼らは同じトルコでも東部の出身らしくヨーロッパ人そのものの外観をしているムラット君とは明らかに別人種だというから「こいつらは敬遠なイスラム教徒だな」と誰もが判ったのだそうだ。

そうするとこの上官は「そうか」と言っただけで酒の無理強いはしなかったのだが、護衛の人間に「ドアを開けろ!」と命じると、なんとそこには3人の女、それも誰が見てもそれと判る服装をした女がドアの向こうに立っていて「お前らは今からこの女とやれ!」と命じたと言うのだ。

酒を拒否した兵士うちの何人かは上官の命令通りに女たちの腕をとったが2人だけは従わない兵士がいた。そしてその後この2人の兵士が皆の前で受けた虐待というのはそれは悲惨なものだったそうだが、この新兵イジメは当時トルコのどこの部隊でも平然と行われていたと言うのである。





トルコはイスラム教を国教としているが、決まった時間に礼拝する、ラマダン(断食)などいろんな制約のあるイスラム教というのは近代戦の当事者にとっては時代遅れの役立たずの宗教でしか無く、イスラム教を丸ごと真面目に信じている兵士は(西側の良心的兵役拒否を主張する理想主義的アオナリに対するように)一人残らず信仰をぶち壊せ!というスタンスらしい。

日本だと軍がある種の政治思想を持っていて国教をないがしろにするなどという発想は湧かないが、ケマル・アタチュルクによる近代革命以降に同国の安全を担ってきたという自負が強いトルコ軍は上から下まで例外なく世俗主義(=反イスラム原理主義)で纏まっているのだという。

さて昨日発生したトルコ軍の一部勢力によるクーデター事件は失敗したようであるが、欧米のメディアではこれは現在世界各地で発生しているイスラム原理主義による軍事行動の一部であり、さらにはトルコ軍自体がISIS予備軍であるかのような説明をしているのを見た筆者は呆れてしまった。

一部の軍人だけならともかく、中東有数の軍事大国でNATO軍の現代兵器で装備を固めたトルコ軍が旧態依然の思想に回帰しているなどバカも休み休みに言えである。さすがに日本のメディアはトルコ軍の本質を巧みにつかんでいたが、欧米、特にアメリカの中低所得者向けメディアの捏造はあまりにひどすぎる!とただいま筆者は憤慨している最中である。






にほんブログ村 海外生活ブログ フィリピン情報へ
にほんブログ村

スポンサーサイト

コメント投稿

  • URL
  • コメント
  • パスワード
  •  管理者にだけ表示

 

トルコのクーデター芸は、タイと首位を争うものがありますねぇ・・・。

フィリピン軍も、弱いといえども軍な訳で(妙に実践経験もあるわけで)おかしなことにならないといいですけども。

ウチの国は、皇軍相打ったのが最後ってことになるのかな?

 

FOXニュース ですか。あそこは、某政党(派)に完全に偏っていまして、政党に不利な報道は一切しない。敵対する政党のニュースも流さない。

このような、報道機関もあってもよいかもしれませんね。

CNNやBBSは、割と平等ですよね。

フィリピンでは、LP系のch2が有名ですよね。
ドテ派のCh5,ドテ派よりの中立 Ch7.
CNN ch9も中立ですよね。但し、報道局長(セネターに当選した)がch2系なもので。(笑)

で、政府放送局 Ch4,Ch13は、ch5系の報道大臣の管轄ですから、いってみれば、ch5(汗)

 

すいません、敬虔なイスラム教徒が酒を飲みたがらないのはわかったのですが、
女とやれというのも戒律か慣習に引っかかるのですか?

トラックバック

http://dadesigna.blog.fc2.com/tb.php/997-1abd80e3
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。