家のすぐ傍に死体が・・

今でテレビを見ていたら「麻薬がらみの殺人事件がまた発生!」というニュースが流れていた。デュテルテの大統領選挙勝利以降、フィリピンでは麻薬取り締まりの強化で麻薬密売人たちは深刻な状況に直面し、仲間割れや口封じのため毎日どこかで何人もの人間が殺されているのである。

しかしこの手のニュースに食傷気味になった筆者は「また殺人か・・」と適当に流していたのだが、アナウンサーが「パッシグ・・。○○○○○アヴェニュー・・」というのを聞いて「アレッ?ここらへんじゃないか?」と驚いてしまった。この○○○○という名称は筆者の住んでいる辺りを指すのである。

それでソファでゲームに興じていた女房にテレビを観るように言うと、画面を見た女房は「これってジェン(従兄弟)の家のすぐ近くじゃないの?」と言い出した。画面に映し出された死体遺棄現場現場のシーンに見覚えがあると言うのである。





まあ○○○○○アヴェニューって言っても長いから・・と筆者は思ったが、見ると女房は従兄弟に電話を掛けていて、しばらくすると指を丸めてビンゴ!の意思表示をした。そしてなんとケータイを筆者に渡すや「ジェンに直接話を聞いてみろ!」と言うのである。

こういう場合日本では「災難だったね」とか言うのだろうがフィリピンじゃこういう気づかいは無用なので好奇心むき出しにするに限る。それで死体は家の真ん前に捨てられていたのか?と聞いたら、ジェンは「残念ながら斜め前だよ」となんだか上機嫌に答える。

まあ前だろうが斜めだろうが家のすぐ傍に死体が捨てられるのは不気味な事に変わりはない。それで続く言葉が見つからずに黙っていると受話器の向こうから「ブラザー、女房のジュミと材料の仕込みをしなきゃならんから悪いけど後で話をしようぜ」と言い出したのだ。





仕込み・・?。そう、従兄弟ジェンは住居の1階で大衆食堂を経営していて、夕方からの営業に向けていつも昼間は仕込みに忙しいのだが、筆者が驚いたのは食堂のすぐ傍で死体が捨てられていたのに数時間後には店を開くという感覚である。

まあ筆者はずっとサラリーマンだったので自営業者とは感覚が違うのだろうが、警察の現場検証もあるのだし普通なら3日間とか短くても1日くらいは店を休むもののような気がするし、それに従兄弟ジェンの反応も何だか犬っころの死体でもあった位のさりげなさである。

世界には人間の生命が信じられないほど安い国があるというのは筆者も頭ではわかっているが、普段親しく付き合っている親戚の示した「何でも無い」という反応を見るにつけ改めてフィリピンという国の無常さを思い知らされてしまった。アーメン!






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フィリピンでは、死体を見る機会が多いでしょ。葬式なんかで。これだって、ある意味ではお祭り騒ぎ。
それに階層の違いがあるし。

天の世界にあがるわけだから。永遠のお別れという感覚は、あまり無いですよね。
本気で悲しんでいるのは、身内だけ。

人の命が安いというより、階層によって人の命が違いすぎるということでしょうね。

それにドテさんの対麻薬作戦で、毎日何十人もの死体がTVに移るでしょ。もう、免疫が出来ちゃって、近くで事件があっても、私も興味本位でしょうね。

 

ウチもありましたよ。野次馬がすごかった。まあ私もそのひとりでしたが。
警察の現場検証がスマホのカメラだったのにまずびっくり。

驚くべきことに、実に驚くべきことに!犯人が捕まったのは救いでした。

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