赤羽のウナギ

筆者の女房はウナギ好きで、日本に行ったら是非とも美味いウナギの店に連れて行ってくれ!と何度も言うので宿泊先に近い竹葉亭の横浜支店に行くことにした。銀座界隈で勤務された方ならよくご存じの通り竹葉亭は老舗中の老舗で、筆者も若造の時に上司に「今日はご褒美だ」と言って道一つ隔てた銀座五丁目店に何度も連れられて行った覚えがある。

この店の名物はもちろん鰻重なのに運悪くケチと一緒だと「(値段の安い)鯛茶漬けを食え!」と命じられる事もあったが、実はこの鯛の刺身をピーナッツとみりん、しょうゆで和えた料理は意外にも絶品中の絶品で、4年間の銀座勤務の最後の方では鰻よりも寧ろ鯛茶漬け、あるいは鮪茶漬けを頼んでいたのだ。

それで横浜そごうの10階にある竹葉亭の支店では筆者は鯛茶漬け、女房には一番高い鰻の中入れ丼を頼んだのだが、さて期待の鯛茶漬けは20年前と変わらぬ味で余りのなつかしさに筆者は思わず目頭が熱くなってしまったのに対し、鰻丼を食ってる女房の顔色がイマイチ優れないことに気が付いた?





どうしたんだ?と聞くと、この店は本当に名店なのか?と返事をする。そうだよ、横浜じゃここともう1つ野田岩という老舗があって両巨頭なんだぞ!と説明したが、だけど一昨年東京で食べたウナギに比べると随分と味が劣るんだけど・・と妙な事を言う。それで筆者は女房の鰻丼を引き寄せて2~3口食ってみたのだが鯛茶漬け同様に20年前と同じとしか思えない。

さてこの一昨年に・・というのは赤羽にある川栄という店で食った鰻重のことである。大学時代の友人に無類のウナギ好きがいて、当時宿泊していた上野にある伊豆川に行こうと思ってると言ったら、この友人はそんな店は止めとけ!お前はタクシー乗ってでも赤羽に行くべきである!と強烈に勧められたのだ。

それで電車を乗り継いでいったのだが、店の前に来るとなんだかポロッちい建物で、鉢巻き巻いたオヤジが出入り口傍でウナギをジュージュー焼いている。こりゃまるで下町の焼き鳥屋だな・・と思ったが、長年香港に暮らした女房は直感でこの店は行ける!と分かったらしく、「この店では一番高い鰻を頼んでね」と言い出したのだ。





待つこと20分でご飯の中にウナギがもう一枚入った「しのび」というのが出てきたが、その芳醇な香りのする鰻を一口食った女房は(本当に冗談でなく)人生の中でこんなに美味いものを食ったことが無い!と泣きそうな表情で言い始めたのだ(ちなみに筆者は香港一のフカヒレとか北京ダックをさんざん食わせてきたのだが、口から出てきそうな一言は呑み込んだ)

「あんたもう一口食ってみろ!あの(赤羽の)汚い店と比べたら段違いだから!」と竹葉亭のどんぶりを筆者に差し出す女房。それでもう一口二口食ってみたところ何となくそんな気もするんだけど正直判らない。それにこんなの好みの問題で赤羽・川栄は濃厚で甘みのあるたれなのに対し竹葉亭は割とあっさり目だというだけでは・・。

「やっぱりウナギは赤羽に限るわね!で、あの店にはいつ行けるの?」と落語に出て来る殿様の様な事を言う女房。その前の晩にセブンイレブンの冷やしとろろ蕎麦を美味い美味い!と食ってたのがウソの様に通ぶってやがる・・。まあ赤羽はいけない距離では無いんだけど他に見るものが無いから、今日は休みなんだ・・と言っておこう。






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いまセブから成田の戻ってきたところです。
投稿読んで今夜は赤羽へ出かけることにしました。
蒲焼ではなく鳥ですが。

 

今日は定休日でお休みでした…

 

あるレベルから上は、個人の好みかも。

この店は、おいしいという記憶で、さらにおいしく感じたのかな?

ところで、値段はお幾ら位?

 

もう一つ、味覚って、そのときの体のコンディションで違ってくるような。汗かいて塩分が不足しているときは、濃いメの味がおいしく感じるし、疲れているときは甘口がおいしく感じる。

 

鰻が5000円弱、おちゃづけが1800くらいでした

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