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サリサリストアの謎

2013/07/03 13:24:41 | フィリピン雑学帳 | コメント:1件

サリサリストアとは2坪ほどの面積の「超」零細小売店のことで、タバコ・ソフトドリンク・シャンプーから携帯のプリペイドカードまで取り扱っており、日本にコンビニが出現する以前にはどんな街角にもあった「よろず屋」のような形態をしている。早朝から深夜まで開いているし、タバコやシャンプーのバラ売りや後払いにも応じてくれるので貧乏人にとっては大変ありがたい存在なのだが、どう見ても店主のオバちゃんの小遣い分くらしか稼げそうにない。筆者は昔から何でこんな「薄利少売」な商売がいまだに健在なのか不思議に思っていたのだが、先日サリサリには小売とは別のビジネスがあることを発見した。
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「兄ちゃん。5万ペソ(11万円)貸してくれない?1カ月で返すから」と我が家に居候している義妹が頼みに来たので快く貸したところ、その後ひんぱんに金を借りに来るようになった。まあ毎回約束通り1カ月後に返済してくるので別に文句はないが、彼女の夫は長年サウジアラビアでマネージャーを務めており、結構な給料を貰っているので金に困っているハズはない。変だなぁと思っているうちに今度は「10万ペソ(22万円)貸してくれない。10か月の分割払いで」と頼んできたので、さすがに筆者も「もしや新しい男に狂って金を貢いでるのでは?」と心配になり義妹を問い詰めたところ、意外な返事がかえってきた。
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「あたしジェニーに又貸ししてんの。いい小遣い稼ぎになるのよ!」。なんでも我が家の真向かいにあるサリサリストアの店主ジェニーは高利貸しも兼業しており、義妹はジェニーの金主になって分け前を得ているというのだ。ジェニーのやり口はこうだ。サリサリに買い物に来る主婦たちは、旦那がアブダビにいるとか、給料日がいつとか、子供の学費が高いとか、家のローンはいくら残ってる、などヒマに任せてベラベラしゃべる(フィリピンの中年女性はたいてい多弁である)。ジェニーは辛抱強く主婦たちの話に耳を傾け、何十もの家族の財政状態とキャッシュフローを把握する。やがてこの家は返済能力がありそうだと判断した主婦が短期間の資金不足に陥ると(店前での無駄話から聞き出す)、すかさず月利20%で融資を持ちかけるのだ。ただしこの時すぐに金を用意できるかどうかがミソで、ジェニーの手持ち資金が足りない時には、店の真ん前に住んでいる我が家が格好の金主と化すらしい。
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ちなみにジェニーと金主の分け前は5分5分というのがルールで、資金回収ができない場合はジェニーが全額弁済するとの証文も貰っているし、ジェニーが貸すのは家計内容を良く把握している家庭に限定しているから取りっぱぐれのリスクは低いらしい。
さて義理の妹の話を聞き終えた女房は義妹に何やら訴えはじめ、義妹は神妙な顔をしながら渋々従いはじめたのだが、「あたしの旦那を利用するのを止めて!」という道徳観に基づいた説教ではなく、どうやら「あたしにも分け前をよこせ」という至極現実的な説得であった。
こののち筆者への借金要求は義妹ではなく女房から来るようになり金額もドンと増えた。分け前の方は3者交渉によりジェニー50%、女房25%、義妹は25%で合意したようである。ただ筆者は今のところ1ペソの分け前もいただいていない身分のままなのだが・・。
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コメント

2014/02/10(月) 21:54:08 | URL | hanep #-
私も、サリサリの原価計算をやりました(笑)
サリサリ商品は、結局家族で使ってしまう性質が
あるので、要は買いだめした商品を店に並べておいて、
家族の中でヒマしている人たちを店番に置いておく
というのが定番ですね。儲けを期待するというより
副業、仕事がない家族に、日銭が入る程度の商売だと
認識しています。

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