葬式の続くアパート

2016/03/20 09:51:09 | 日記 | コメント:2件

先日の洗礼式の宴会の際に従姉妹フィリンが「ウチのアパート今日もまた葬式が出たのよね」と不気味な事を言い出した。フィリンはパッシグ市の川べりにある低所得者向け集合住宅に住んでいるのだが、気温の急激な上昇が始まったために住民が死に始めたと言うのだ。

この集合住宅に住んでいる人間は勿論クーラーなど持っておらず、またエレベーターも無いために4階以上に住んでいる年寄りは慢性的な運動不足からくる成人病の患者が多いのだと言う。それで猛暑期になると熱射病や脳溢血、心臓発作に持病の悪化でバタバタ死んでいくらしい。

不気味話が好きな筆者はフィリンに対して「また(アゲイン)というけど、じゃあ前回はいつなんだ?」と聞いたところなんと昨日の事で、先々週から週に2人、先週は3人、そして今週は今のところ3日連続で死人が出ているのだという・・。

驚いた筆者は「お前・・、そんなアパート早く出ろよ!」と言ったのだが、旦那は収入が無いしアタシも今年は働き始めたけど会計士の資取得格にも未練があって・・と言い訳を始めた。フィリンと旦那は卒業よりも前に子供が出来てしまった同じ大学に通う学生の身分で、さらに旦那は研究職を目指して今でも大学院で勉強中というド貧乏カップルなのだ。





日本じゃ夜間部に通うむさ苦しい大学生でも部屋にクーラーはあるものだが、フィリピンじゃ国民の大半を占める中の下以下の家庭では扇風機が主流なのである。まあ気温が30度前後ならこれでも良いけれども35度を超えれば半分役立たずだし、何より噴き出た汗を一気に気化させるので体に悪い事この上ない。

「だけどね、死んでるのはみんな年寄りだから私たちは大丈夫よ」とフィリンは涼しい顔をしているが、同居人のフィリンの姉ボーヤの話を良く聞いてみたら一昨日死んだのは30代の奥さんで、かなりの肥満体を駆使して炎天下の中を買い物に出て行ったら死体になって家に帰って来たらしい。

また今日も死人が出たのよ・・。こう聞くとまるでアウシュビッツ収容所かシベリアのラーゲリのような地獄絵図を想像するが、ここフィリピンで不思議なことに死を待つアパートに住む人たちには悲壮感と言うのが全く無く、そればかりかフィリンやボーヤの子供たちは葬式で供される無料の食事を食べられるという思わぬ副産物に喜んでいたのだ。

郷に入れば郷に従えというのは外国で生活する際の便利な知恵であるが、筆者は例えどんなことがあろうとも自分がいつ死ぬか分からないような環境に堕ちる気など無いし、さらに他人の葬式でタダメシを食う事を思わぬめっけものとして楽しむという境地には達せそうにない・・・。






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コメント

2016/03/20(日) 10:43:47 | URL | Star Child #/9hBKkrU
今年の暑さは、異常ですね。午後2時から午後5時ごろまで、外出禁止時間(笑)
モールに逃げ込むのも手かな?

葬式饅頭とかあるのかな?

2016/03/20(日) 13:45:29 | URL | 痛かった親爺 #-
そりゃ、早く日本に避暑で逃げ帰らんといかんですな
もうすぐ、桜の季節で夜もぐっすり寝られて好いですよ~

日本でも、酷暑の時は年寄りが真っ昼間に農作業に行って終えたり
クーラーが嫌いだとか言って、扇風機だけであの世に行ったとかある

知り合いのピリピンの年寄りは、80歳過ぎても生きてるが奇跡でしょうか?
確かに、甘い物ばっかり食べて丸々太っている若いのも居るが、若死にするのも多いな

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