サウジアラビアの超ブラック企業

2016/03/05 00:28:45 | 日記 | コメント:1件

一昨日の日記で義弟フランシスの同僚ホセ・ルセロ(49歳)がサウジアラビアの職場で自殺してしまった事を書いたが、昨日義弟とメッセンジャーで今後の身の振り方などを話し込んでるときに、彼らの勤める建設会社がかなり危ないことが判って来た。

2年前までこの会社は大変景気が良く、義弟も高額の給料と年間60日の帰国休暇を貰えるなど羨ましい待遇を享受してきたが、昨年1月にサウジアラビアの新国王が即位するや公共工事発注で便宜を図ってくれていた役人たちが急にソッポを向き始めたのだと言う。

もちろんフランス人のオーナーも実業家だからこの手の災難は織り込み済みだし、風向きが変わるまで固定費を減らしてじっと耐えていれば良いだけなのだが、問題なのはサウジ政府の汚職摘発委員会から過去何件かの受注プロセスが不透明であると通達され、そして工事代金の支払いが一方的にストップされたと言うのだ。

カネが回ら無くなればあっという間に飛ぶのは必然である。それでフランス人のオーナーがある日突然金庫にあるだけの金を持って高跳びしたまでは過去の日記で何度も書いてきたが、今回義弟から残務処理を任されたレバノン人の番頭がなんと故国の選挙に出馬しているという話を聞いて呆れてしまった。

この番頭というのも会社が危機に陥り始めた頃にどこからともなく現れた謎の男で、社長が高跳びした後に「私が後任を任されたのだ」と言い張って会社の親玉に収まったのだそうだ。そしてこの男の連れて来た何人かの怪しげな幹部が会社を支配下に置いていくのと反比例するように、従業員への支払いが滞るようになってきたらしい。





義弟の話を聞いて日本のバブル崩壊の頃に怒った数々の奇妙な経済事件を思い出した筆者は、フランス人の社長は高跳びしたんじゃなくてそこら辺の砂漠に埋まってる様に思えてきたのだが、いずれにせよこのレバノン人は会社の一切合切を現金化して自分の選挙資金に充てる算段の様だ。

「先月28日に貰えるはずだった15年勤続特別金もあれこれ理由をつけて先延ばしにされたんだよ」と嘆く義弟。さらにレバノン人の番頭は新聞社の取材に対して「給料未払いは事実無根」「故人は健康診断の結果を提出拒否したから深刻な病気を患っていて、それを苦にした自殺だ」と噓八百の回答をしたあげく、この件を他所に話したら厳罰の処す!と従業員に対して緘口令を引き始めたらしい。

さて義弟からここまで話を聞いた筆者はふと不謹慎な疑惑を頭に描いてしまった。一昨日の日記に掲載したホセ・ルセロの首吊り自殺写真はレバノン人番頭の取り巻きが面白半分にフェイスブックに投稿したのをパクったものだが、この写真をよく見てみると足が地面に着くくらいの高さで死んでいるのだ。

おまけに近くには鉄鋼材とか台座の様なものもあるし、人間死を覚悟して首吊りに踏み切っても余りの苦しさから体を振って何かに足を引っかけ助かろうとするのだ・・と何かの本で読んだ覚えがある。そう考えるとホセ・ルセロって金の件で揉めたか、見せしめのために殺されたんじゃないの・・?と思えてきた。

レバノン人事件師に支配された会社で未払いの給料を貰えるまで働こうとする出稼ぎフィリピン人。そもそも汚職摘発委員会から始まるこの会社の青写真が筆者の想像した通りのモノなら、義弟は何も言わずサウジを立ち去るのが賢明であろう。さもないと・・背の高いもう一体の・・、いやいや、縁起でも無い事を書くのは止めておこう。






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コメント

2016/03/05(土) 05:45:20 | URL | star child #/9hBKkrU
王政の国でも、政権交代・派閥の影響が出るのですね。
折角の報奨金だから、もう少し待たれたら如何?

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