サウジアラビアがお終いらしい

2016/02/06 00:11:02 | 日記 | コメント:0件

サウジアラビアで働いていた従兄弟ジャネルが突然フィリピンに帰って来た。コイツは2年前に筆者の義弟フランシス(女房の妹の夫)にリクルートされ、勤めていた銀行を辞めてサウジの商都ジェッダにある建設会社でフランシスの下アシスタントマネージャーを勤めていたのだ。

ジャネルは婚約者と一緒に空港から直接バタンガスに向かうので正式の歓迎会は2週間ほど先延ばしになり、けっきょく空港近くのジョリビーで簡単な夕食を撮ったのだが、筆者を見たジャネルは「サウジアラビアはもうお終いだよ」という気になる話をし始めた。

たしかに石油価格下落でバブルが弾け、現在進行形の建設プロジェクトが相次いて凍結しただけでなく数か月前から給料の遅配が慢性化していたことは知っていたが、サウジの原油掘削コストは1バレル8ドル程度と世界一競争力があるから、一時的な調整が済んだ後はサウジは真っ先に回復局面に戻ると思っていたのだ。

それで皆と歓談中で申し訳ないのだが、あくまで興味本位で「お終いというのはどういう根拠があるのか?」と聞いたところ、元銀行マンのジャネルは「そりゃ経済は基本的に循環だからね」と前置きした後で、自分が一番危惧しているのはビジネスではなく政治なんだ・・と言った。





これは昨年即位した新国王と摂政である王子の人気が無いというだけでなく、王政そのものに疑問を持つ人間が急速に増えているというのだ。ジャネルはたった2年しか居ないのに?と思ったが、これはサウジに長年住んでいるフィリピン人たちが皆こぞって口にし始めているらしい。

確かにムバラクやガダフィらが続々と倒されたなかで、人間は平等であることを標榜するイスラム教とは本質的に反する王政が続いている事自体変な話である。しかも国富の大半を王族が締めているのだから実際半世紀前に革命が起こったって不思議ではない。

サウジアラビアが大勢を維持できるのは石油とアメリカの外交的支援と国民を監視する宗教警察のおかげだが、これと全く同じ構図にあったイランのパーレビ王朝も40年近く前実にあっけなく崩壊してしまった。そしてここまでジャネルと話し込んでいたが、ジャネルはチラッと隣のテーブルにいた義妹の方を見た。

旦那のフランシスが今でもサウジにいるんだからこれ以上はマズいよ・・という表情である。確かにちょっと気が回らなかったな・・と筆者も反省したが、実は筆者はこの手の話が好きなのでジャネルからワッハーブ派の長老たちや宗教警察、そしてISISとの関係などもっと聞きたかったのだ。ああ、2週間が待ち遠しい。






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