他人の家で祝い事をやっても平気なフィリピン人

2016/01/17 14:30:49 | 人間万華鏡 | コメント:1件

大学生の姪の卒業祝いパーティーということで前の晩から親戚たちが続々と我が家に集まってきた・・と聞くと2つほど疑問が浮かぶと思う。まず1つ目は普通フィリピンの卒業式は3月末なので時季外れじゃないか?という疑問だが、これは義妹は成績が悪くて最後の学年を終了するのに1年半(つまり3学期)かかったからである。

2つ目は何で当人の実家ではなく叔母の家でやるのか?ということだが、これはパッシグ市の筆者のアパートには住民用のクラブハウスがあるのと、タイタイ市にある義妹の家(正確に言うと所有権は筆者の女房である)は交通が不便なためだ。親戚の大半がパッシグの半径500メートル域内に住んでいるのでこれはある意味合理的ではある。

しかしここから先が問題なのだが、ふつう日本で親戚の家を借りて宴会する場合は当事者は大変恐縮するものだし、宴会に供する料理なども(親戚のキッチンを借りる形で)自分たちで作るものだが、ここフィリピンでは料理も作ってもらうだけでなく、なんと買い物まで親戚にしてもらって当たり前なのだ。

今回も義妹は(たった)5000ペソを筆者の女房に渡し、場所は筆者のアパートのクラブハウス、キッチンは1カ所では手狭なので女房とエスター叔母の2か所で賄ってもらうことになったのだ。こう書くとお前の義妹というのは図々しくてとんでもないやつだ!とお思うだろうが(実際筆者もそう思ってるんだけど)、ここで腹を立てるのはご法度なのである。





実は他の従姉妹たちはもっと酷いのだ。例えば従姉妹ボーヤの子供の1歳のお祝いの時は「これで100人呼ぶ豪華なパーティーをやってくれ」という割には出稼ぎ先のドバイから2000ペソしか妹フィリンに送らなかったし、どう考えても自宅に100人など呼べないから結局エスター叔母の家の前にテントを張って対応したのだ。

それから義弟の娘アビーの7歳のお祝いを女房が代わりにやってやったり、歌手の卵チェルシーの18歳のデビュー(成人式祝い)を叔母の夫であるジェンが全額支払ったり、女房の父方の従姉妹ミレットの娘アンジェラの1歳祝いを女房の母方の叔母エスターという全く血の繋がりの無い他人の家でやったりしているのである。

そしてこういう場では本来それをやるべき人間(つまり両親)は恥じ入っているに違いないと思うのは日本人が良く犯す間違いで、事実はその会場で一番良い席に座っていて、如何にも今日の主催者は私です!とでも言わんばかりの派手な格好で周囲に笑顔を振りまいているのである

筆者もフィリピンに移住してから散々こういう場面を見てきたので、お前他人に甘えてばかりで恥ずかしくないのか・・?と言いたくなるが、ことフィリピンでは誰かが大きな家に住んでいたり金持ちだったり、それに料理が上手だった場合には親戚たちはこれを徹底的に活用しよう!という発想なのである。





ではそうでない人物、例えば義妹のように不便な場所の小さな家に住んでいて、夫は給料の遅配が続いているため貧乏であり、さらに「こんなモノ食えるか!」と言いたくなるほど料理が下手な人間はどうなのか?というと、この人たちは誰かに何かを与えることなく、ただただ一方的に与えられる立場で生きていけるのだ。

要するに日本でいえば生活保護を受けている母子家庭の方たちと一緒だと思えば良いが、フィリピンのこういった人たちは日本ほど心が荒んでないと言うかカラッと明るくいれるのは、彼らは誰かからお恵みを戴いてもそれは「神からの恵み」という便利な言葉に置き換えられるので、自分の不甲斐なさに思い至る必要が無いからである。

と言うわけで筆者の女房とエスター叔母が朝一番にパッシグの市場に出かけて肉や魚を買い叩き、今現在(午後5時である)パーティーのために汗をかきながら膨大な量の料理を作り、他の数人が会場の準備にトンカーン!と打ち込んでいるのを尻目に、大学生の姪と母親(義妹)は朝からずっと悠長にテレビばかり見ているだけである。

昔読んだジョージ・オーウェルの「1984年」にある「無知は力である!」という架空のイギリス社会主義党のスローガンは日本の社共両党支持者にはピッタリな表現だと思ってきたが、ここフィリピンでは無知ではなくて無能、もしくは同じ音階を残すなら無恥という言葉に置き換えた方が無難なようだ。無能は力なり!無恥も力なり!。






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コメント

思い出した

2016/01/17(日) 21:24:06 | URL | 痛かった親爺 #-
ハゴノイという田舎町の元タレントの家に遊びに行った時
妹は乳飲み子抱えた子だくさんで旦那は逃亡。
バクラの兄ちゃんは無職で家事手伝い?
弟達の学費をちょっと援助してくれ~、ハア~?

1000ペソ位で、二階のベランダで友人達呼んで大宴会、幸せな奴らだった。
長居は無用と思ったので、一泊だけ泊まってバスを乗り継いでマニラに逃げ帰った。

でも、そちらに住まれてたら、脳天気な親戚からは逃げられませんな。合掌!

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