フィリピンの民主主義って何だ?

先日クリスマスの酒の席で義弟や従兄弟たちとちょっとした言い争いになった。ちょうどグレース・ポー上院議員の大統領選出馬資格取り消しについて話していたのだが、その際に義弟が「日本では大統領はどうやって選ぶのか?」と聞いてきたのである。

いや、日本はイギリス型の政治システム(議院内閣制)なので議会の多数派から最高行政官たる首相を選ぶのだ・・と答えたら、従兄弟ラフィーがちょっと首を傾げた後で「それだと民意が政治に反映しにくいな・・」と言ったのだ。これは確かにその通りである。

ところがここで義弟が「フィリピンの政治(大統領制)の方が進んでいるな」という一言を言ったあたりから話がややこしくなった。確かに大統領制は確かに強力なリーダーシップを生み出すが、その一方で少数派の意見は無視されがちになるというデメリットもある。

フィリピン人の目からはイギリス式議会制はゴタゴタ議論ばかりしているように見えても、より多くの意見をくみ上げるというメリットだってあるよ・・と説明したのだが、これは何事もアメリカ式のシステムが最も進んでいる固定観念を持っていフィリピン人にいくら説明しても徒労に終わることが多い(正確にはアメリカ式とフィリピン式大統領選挙システムは少し違うが、話の都合上ここでは同じアメリカ式と呼ぶことにする)





しかし話がアメリカ式かイギリス式か?という政治システムだけに留まっていれば筆者も黙ってウンウンと聞いているだけだったが、従兄弟たちの会話がアメリカ式であればあるほど社会は発展するのだ!と言い出したあたりから(義弟が翻訳してくれた)、何かと反米色が強い筆者も彼らに論戦を挑むことにした。

だったらイギリス式のマレーシアやタイの方がアメリカ式のフィリピンやインドネシアよりもなぜ発展しているのだ?と言ったのである。特にタイには政治に介入する国王と軍と言う反民主的な存在がいるし、何よりフィリピンの州に当たる県の知事は選挙ではなくて内務省の役人からの任命(官選)という大きな違いがある。

しかしタイとフィリピンの田舎町を比べれば遥かにタイの方が豊かだし便利に出来ているのだ。アメリカ式に地方自治体のトップを選挙で選ぶ方が進歩的だと従兄弟らは思っているが、バンコクから派遣されたなあなあのお役人の方がよっぽど立派な公立学校や道路、下水道システムを作っているではないか。

フィリピンの社会資本や公共サービスと言ったら中国の地方都市の方がよっぽどマシだと思えるくらい不効率かつどうしようも無い代物で、一人当たりのGDPが半分のインドと大して変わらない状況なのだ。それで納税者や有権者が本来得るべき配当を受けられないフィリピンの政治システムはむしろ問題があるのではないか?と聞いたのである。





するとここで登場したのはそれまで黙って話を聞いていた義父とエド叔父さんである。おそらくこういうことを言うな・・とは最初から分かっていたのだが、案の定「それはフィリピンは不正が多いからだよ・・」とキメのセリフを言ったのだが、政治システムの優秀さと不正の蔓延は本質的に矛盾するものだと何で気が付かないのかね・・と筆者はウンザリしてきた。

他の国ではデモクラシーこそが不正社会を払拭する特効薬であると見なされているのに、デモクラシーの中でも最も国民の意見を取り入れやすいアメリカ式システムを採用しているフィリピンがアジアでも屈指の不正大国であるのは話がアベコベだろうが・・。だいいちこれじゃ一体なんのための選挙をやっているのか分からないではないか。

しかしここら辺になるとテーブルはシラーッとした空気に満ちてしまい、義父の目には「お前ら日本人は何にも分かってない」という感情がありありと読み取れたが、「フィリピンでは国民の多数派が不正社会を望んでいるため、世界一効率的な民意反映システムを使って不正大国を維持しています」という解でもない限りは筆者には理解など出来ない。

ハッキリ言おう。不正にまみれた政治家たちが溢れていて、更にその政治家は悪だと分かっていても投票してしまう国民が多数を占めているのなら、そのシステム自体に重大な欠陥があるか、もしくはそのシステムを適用することに根本的な間違いがあるんでしょ?そう考えた方が合理的じゃないかね?






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おっしゃるとうり! 

33年前にタイに行った後にフィリピンに行ったが
そんなに大して変わらない感じだったが、今はね。
タイとフィリピンの知人のフェイスブックを覗いていると一目瞭然。
タイの大学生のは、やれ車だパソコンネタとかでハイテク志向だが
フィリピンのアホ達は、やれ一族のパーティーだとかクリスマスがどうだらこうだら。笑

日本で出会ったフィリピン人達は 

研修ビザで来ていたピノの奴らも、政治が悪いとか言うとりましたんで
おめえら一人一人の頭の中が悪いんだよと、頭を突いて忠告しときましたよ。
奴らの余暇の過ごし方が、仲間と集まって賭けトランプ遊びとかして頭が悪い。

この前来ていた、小学校の校長していたオバさんに、フィリピンの教育程度はとても低いと言うたらですな
日本人の英語能力が低いとか宣ってましたが、そんなん関係なえがな、日本に居る限りは。

研修生を10人位と一緒に仕事している知人は、誕生パーティーとかで勝手に休むから困っているそうな。
3人抜けても、日本人のスタッフが1人入れば、余計に仕事が捗るそうだす。

 

何と申しましょうか。フィリピンって、上位約’3割の為の国だと。
フィリピンA国とフィリピンB国。
常識、考え方まで全く違う。
二つに分けて、それぞれのデーターを取れば、上位3割の生活はすごいですよ。

仕事に関しては、個人主義・家族主義ですから(笑)上から下まで。家族保証ですよ。

会社主義の日本や泰(まあ仏教国)などとは全く違う。

生活のために働いている、B国の国民は、必死に働いても同じ給料なら、楽する方法を選ぶ。

アナクなパウイスという言葉があって、日本語に直訳すれば、汗の子供。日本では汗を流して働くことは、すばらしい事。将来出世しますよ。って解釈できるわけで。

でも、フィリピンでの意味は、ずばり貧乏人!

冷房の効いたオフィスで、仕事をしているクラス(給料を当てにしていないクラス、A国の国民)は、将来性があるけれど、B国の人間は、将来など全く考えられない運命。

ただ、A国の下部の人間は、よく働きますよ。共稼ぎで必死に落ちないように頑張っている人たち。夫婦の収入が月100K前後の人たち。

どちらにしても、生活のために働いているか、働くために生活しているのか(昔の日本)でしょ。

選挙がらみの話なら、(7割のB国の話)誰が大統領に議員に市町村長に選ばれようと生活には変りは無いわけだから、選挙期間中だけの政治家のゴマすりに便乗、最終的には選挙前の収入(笑)

グレースポー、予定とうり最高裁命令で、選管の決定がストップ。最高裁長官、元モスリムで、今は無宗教。お騒がせサンチャゴと同じレベル(含む学歴)で国際的に認められてる人材だから、面白いですよ。

そして、貴公子国際派経済で世界的に認められているロハスとモスリムのまわしものマルボーロカンツリー派(西部開拓時代)のブティケ顔のダバオ市長との程度の低い漫才。楽しい選挙ですよ。

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