重苦しいクリスマスイヴ

2015/12/27 00:02:43 | 日記 | コメント:0件

女房の母方の一家は大変仲が良く、毎年クリスマスは一族全員が集まってお祝いするのが常であったが、今年はパーティーが3つに分裂してしまった。理由は故ボウイ叔父の次女ボーヤがドバイ出稼ぎ中に不義の子を身籠って(これで3度目)恥ずかしくって顔を出せない・・、ついては妹のフィリン一家も今年は・・という生臭い理由とエド叔父さん一家の内部分裂だ。

エド叔父さんは普段はパンパンガ州サンタアナの生まれ故郷に一人で住んでいて、別れた奥さんと長男ジェン、長女メイはマニラのパッシグ在住、次男ジャネルはサウジアラビアに出稼ぎ中と一家はバラバラになっているが、それでも昨年までは子供たちや孫とはそれなりに良好な関係を築いていたのだ。

ところが今年の初めに次女メイが新しい男に狂ってしまい娘二キ(エド叔父さんにとっては孫)を置いて出奔、さらには麻薬に手を出していることが判明して一家全員が粉叫する騒ぎになったが、すでに身も心も男とクスリに捕らわれたメイは家族を完全に捨てて何処かへ消えてしまったのだ。

それから数か月後にタイで買ってきたお土産を食う会を我が家でやっている時に、エド叔父さんと長男ジェンは一体メイをどうすべきか・・について鳩首会談をしていたのだが、何かの拍子でエド叔父さんが「別れた女房がメイをちゃんと育てなかったからだ」とか言い出したところ、ジェンは「それは違う!」と反論した辺りから話がややこしくなってしまった。

ちなみにこのジェンは女房も子供もいるし、一度勤めたコールセンターが社長の背任で潰れてしまうなど人生それなりに甘いも辛いも嚙み分けた30代のオヤジだが、どうも日本人の感覚では理解できないのだけれどもフィリピン人にとって母親の存在というのは絶対らしく、母親を冒涜することは例え実の父親でも(?)許せないらしい。





一方エド叔父さんも「何を言う!お前たち3人を育てるためにオレはサウジアラビアの灼熱地獄で8年も・・!」と思いのたけをぶつけ始めてしまい、筆者や女房に義妹などその他大勢が唖然としているのも構わずに二人の罵りあいに発展し、やがて「もういい!」とばかりにジェンは出て行ってしまったのだ。

その後も何度か一族の宴会があったが、ジェンは「オヤジが行くなら俺は行かない!」と言い張るし、エド叔父さんも「ジェンの奴は来るのか?」と最初に聞いてくるようになったため、親戚一同はニアミス防止に気を配らざるをえず、出来ればエド叔父さんの一家は呼ばないようにしよう・・という暗黙の了解が出来上がってしまったのだ。

しかし冠婚葬祭とクリスマスだけは特定個人を外すわけは行かないので、エスター叔母の名前で一応両名にご招待の電話をかけたところ、ジェンは「今年は俺たち一家だけで過ごす」と分離独立を宣言してしまったのだ。それで今年のクリスマスパーティーは昨年の半分ほどの人数になってしまったのである。

筆者と義父、義弟らオヤジ軍団とウィスキーを飲み何やら意味不明な事をブツブツ話すエド叔父さん。さっきから見ているが携帯電話には誰からもお祝いの電話はかかってこない。本人はハッピーさを装えば装うほど周囲は漂う哀愁に気分が重くなってしまい、なんだか会話も滞り気味だし空気も重苦しい・・。

本人は強気を装っているが時々見せるさみしそうな表情から心の動揺は明らかである。あのぉ~、この家から500メートル先にジェンは居るんだし、女房のジュミは臨月でもうすぐあんたの3人目の孫が生まれるんだからさ・・、素直に謝ったらどう?






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