心霊サービス付き寿司屋

会社員時代、年に1~2回ほど日本の新潟県に出張した際にいつも行く寿司屋があった。この店は老夫婦が経営していて、筆者が香港から来ていると聞くと「じゃあ、あんたこれサービスだ!」と言って大好きな数の子を山盛りでくれたりする気の良い店だった。

さてある夜遅くの新幹線で到着した筆者は、夜遅くまで開いているこの寿司屋で遅い夕飯をとることにした。入口のドアを開けると案の定2~3人の客しかいない。この店はそこそこ美味くてサービスも良くて値段も安いのに何故だかいつも客が少ないのである。

ああ、また香港から?、ええ明日会議で、そうなの大変だね・・と何気ない会話をするオヤジと筆者。そして刺身類は一通り終わったので早速ヒラメでも握ってもらうか・・と言う段になり、あんたは香港じゃどうやって何して暇つぶししてんのか?などという話をしているうちに、実は俺は幽霊話が大好きでしてね・・という話をした。

その瞬間、ピクン!と体を震わせるオヤジ。いけねえ、変な宗教オタクにでも勘違いされちゃったかな・・と危ぶんだ筆者は、いえいえ、単に怖い話が好きなだけでして、宗教は何にも入ってないし共産党員でもないですよ・・と追加説明すると、今度はピクン!ピクン!ピクン!と連続振動するのが分かった。

筆者の目をじっと見るオヤジ。なんかただならぬ気配である。そしてオヤジは後ろの戸棚にある海苔缶の中に手を伸ばすと、そこから写真らしきものを数枚取り出し(なんで海苔缶に入ってるのか今考えると変だが)、まあこれを見てくれ!と筆者の前に差し出したのだ。





そこに写っていたのは、オヤジや奥さん、それと町内会か親戚だかと一緒に写った一連のスナップ写真だが、良く目を凝らすと1人の体の一部が欠けているのである。たしか右足だったと思うが綺麗さっぱり消えているのだ。そして写真を見ている筆者に向かってオヤジは「どう思います?この写真」と呟いた。

そこから先が長かった。超常現象に驚いたオヤジはさっそく近所の霊能者(東北地方ではそこかしこに拝み屋がいる)を訪れたところ、これは体調が悪いことを背後霊が知らせようとしたか、現場にいる地縛霊が体の中を通り過ぎただけだから心配しなくて良い!とお墨付きを頂いたんだよ・・とウンウン首を振りながら説明する。

いやあ、ワタシみたいな手に職を持つ人間が片手を失ったらすべてアウトだから、こういう写真が写ったことはむしろ感謝しないとね・・と言って今度は別の写真を見せ始めるオヤジ。そこにはオヤジの片腕が綺麗さっぱりと無かった。あんたが大事にするのは勝手だが、こんな写真が何枚も撮れると言うのは普通じゃないぞ・・。

それといつもニコニコ筆者を見ている女将さんの姿がこの時に限って何故か見えない。そうか、分かったぞ!この店に客が来ないのはオヤジの心霊写真を見せられるのが嫌だからだ。それで近所の客は出前だけ取るようになったに違いない。しかし千載一遇のチャンスとばかりにオヤジは奥の部屋からまた別の写真を持ってきて、自分の話だけを延々と話し続けた。

この店を最後に訪れてたのはもう4年も前だが、おそらく今でも誰かに心霊写真を見せたくてウズウズしているに違いない。まあこの大将は心霊写真の説明をしただけで宗教団体に勧誘されるようなことは無いので安心して良いが、まず最低でも2時間はとっつかまることは覚悟してほしい。まあツマミはサービス連発してくれるのでお会計の方は満足するはずである。






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裏アイチューン・サイトの呪い?

JUJU - WHAT YOU WANT
http://aichuun.co/?mp3=34689
ここにUPされてるこのアルバムなんですが

元のカバー画像
http://www.amazon.co.jp/dp/B016JVETAK/
ある曲のカバー画像に写ってる彼女の顔が。。。

【閲覧注意】自己責任でご覧ください(苦笑)

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