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聖マリア像と敬遠な信徒たち

今日はセイントの最終日だから見にいこう!と女房が言い出したので、ウィスキー片手に歩いて10分の距離にあるエスター叔母の家に行った。実は女房が何のことを言ってるのかさっぱり理解出来なかったが、エスター叔母の旦那であるダニー叔父は筆者の飲み友達なので呑むために伺ったのである。

さてこのセイントと言うのを早速エスター叔母が見せてくれたのだが、何のことは無い陶製の聖母マリア像であった。なんでもこのブツを1週間祭壇に飾っていて、近所の人が入れ替わり立ち替わり拝みに来ていたのだが、本日夜6時が期限なのでこれから信徒団が引き取りに来るというのだ。

なんせ筆者は教会に関する知識が全く無いので用語がチンプンカンプンだが、どうもエスター叔母はカトリックのある信徒団のメンバーで、この信徒団の中でも特に敬遠な信者に対して特別な聖母マリア像を1週間預けるシステムのようだ。ここに選ばれるのは名誉な事なのよ!と叔母は鼻を膨らませていた。

しかしエスター叔母と違ってクリスチャンとしてはさほど敬遠で無いダニー叔父と、無宗教の筆者は夕方4時からウィスキーをガブガブ飲み続け、あらかた酔っ払った頃に家の前にライトバンが二台キーッと止まり、信徒団らしき人たちが十数人が家に入って来た。





ローマ法王が着るような厳めしい服装でもしてるのかと思いきや、案に相違してTシャツにジーンズ姿のオッちゃんオバちゃん達である。それで筆者は「こっち来て飲まんか?」とウィスキーボトルを持ち上げると、一段のリーダーらしき男が眼光鋭くギロっと筆者を睨みつけた。

そこから先はお祈りの儀式が始まり、これがやたらと長いので筆者は近所に小一時間ほど酔い覚ましに出かけたのだが、家に戻った頃は信徒団の人達はエスター叔母と女房が作った料理を食べていて、筆者のことを物珍しそうに眺めてはコンニチワとかトモダチネ!と声をかけて来る。

信徒団のオッさんと話をしたところ、この聖マリア像は4年前にセブ島で作られたが、それがフィリピン各地を巡って現在は彼らパッシグ分会に渡って来たのだそうだ。それでこの地域の敬遠な信徒の家を何軒か回った後はまた別の地域へと渡って行くらしい。

なんだかロマンチックだな・・と感傷に浸っていたら、じゃあ次の家に移動するぞ!とリーダーの一声の後に「お前も来い!」と祭壇に飾ってあった花瓶を筆者に手渡すリーダー。えっ?俺もですか!でも俺キリスト教徒じゃないし相当酔っ払ってるんだけどいいのかね・・。





聖マリア像を抱えたエスター叔母を先頭にちょっと治安的に危なそうな道を歩き続け、やがてとある民家の前で止まると、家の中からオバさんがヒョイと出て来て有り難そうにマリア像に向かってお祈りをする。やがて家の中に一行全員が入ったが、急ごしらえの祭壇の上にはサバトラの猫が長々と寝そべっていて、オバさんが慌てて駆けつけては猫の首の後ろをつまんで追い払った。

祭壇に聖母マリア像を安置するとカラオケの歌詞カードみたいな冊子が一行とおばさん一家に配られ、聖書の一説らしきページを指差して「いいか、ここから読み始めるんだ」と筆者に指示するリーダー。仲間に入れてくれたのは有難いが、読むったって全部タガログ語じゃねえか・・。

結局何回もアーメンを唱えた後でこの家のオバさんとエスター叔母が頬を合わせるようなことをしてお祈りは終わりとなり、エスター叔母の駐車場に止めたライトバンに向かって一同ゾロゾロ歩き始めた。なんか筆者も修道士の一員になったかのような気分である。

普段は享楽的で自堕落な生き方をしているが、精神の深いところでキリストが住み着いているフィリピン人。こっちに来て3年経つが彼らの身の丈にまで合わせた信仰の強さを見た思いがした。泥酔していたはずの筆者も儀式の後はすっかり酔いが覚めちまったわい。






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幼児洗礼システムのフィリピンカソリックでは、特に庶民層では、宗教観が薄れてきたような。特に、首都圏では。特に若者は。

でも、どこの教会でもテリトリーがあって、熱心な(まあ、その地区でのそこそこ中流の生活を送っている人たちが)チャリティー的な町内活動をやってますね。

また、学校でも、宗教系の学校では、学内にチャペルがあり、宗教を教えている授業があるような。

まあ、子供を入学させるのに、親の面接があるような学校では、カトリックの学校にプロテスタントが入りつらかったりとか…

ある意味では、道徳ですから、今の荒れた(特に若者層の)道徳観を見直すのも、最近の流れで、霊のお化け番組アルダブをカトリック系を含めた教会系が後援しているのも判るような気がします。

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