一昔前のAIDS恐怖症

2015/11/22 00:00:48 | 昔話 | コメント:1件

米俳優チャーリー・シーンのエイズ感染公表でハリウッド関係者たちが騒然としているようである。過去彼と関係を持った女性はなんと5000人にも上り、しかもコンドームを使用した相手はたった2人だけだったと言うのだから、これはエボラ出血熱以上の破壊力だ。

現代では薬で発症を抑えられるとは言え、一度罹れば治らない病気なのだから、エイズ感染告知は執行日未定の死刑宣告と同じだ。特にエイズに関する知識が不十分だった頃は名前を聞いただけでそれこそ本当にパニックに陥ったものである。

エイズウィルス自体は非常に弱い構造で、例え感染しても普通に生活している限りは第三者にうつすことは無く、また感染者を色眼鏡で見ずに一人の人間として尊重しようという気風が広がったのはNBAのスーパースターだったマジック・ジョンソンのカミングアウト以降である。

それ以前は例えば日本の田舎町にタイ人パブがあってアパートにホステスが住んでるだけで「子供がエイズ感染したらどうするんだ!」と若い母親が本気で怒るほどエイズは恐怖の存在であり(と言うか無知)、今から見るとずいぶん滑稽な出来事も数多く見られた。

例えば筆者の通っていた歯科医である。前置きが長くなるが彼の話を今日の日記にしたい。学生時代バンコクで遊んでいた筆者は新人1年目の夏も周囲の冷たい視線を物ともせず夏休みを取って1週間バンコクを訪れ、学生時代同様にチャイナタウンのジュライホテルに陣取って冷気茶室にゴーゴーバー、立ちんぼ相手にヤりまくりの旅に出た。





その中にハーレムという格安マッサージパーラー(現在はニュークレオパトラに改名)のガイルンという女がいて、この店は他の店と違って昔ながらの生出しが基本で、コンドーム嫌いな筆者は毎日夜半にガイルンを訪れては、その日最後の数滴を放出していたのだ。

さてこのガイルン何故だかアソコを舐められるのが大好きで、人の良い筆者はガイルンがしきりに懇願するのでジックリと時間をかけて舐めまわしていたのだが、ふと視線を落とすとシーツの一部に赤いシミが広がっているのが見えた。

これガイルンが生理になったのでは無く、筆者の口から出た血なのだ。実はバンコクに来る前々日に痛くて仕方がなかった親知らずを抜いていたのである。そしてどうやらガイルンの体液が歯が抜けた後の穴に付着して傷口に何らかの変化を引き起こしたらしい。

筆者の動きが止まったのに気付いて「あらっ!あんた口から血が出てるわよ!」と驚いているガイルンに、下手なタイ語と身振り手振りで歯を抜いたと言うと、あらそれはかわいそうね・・と微笑んだ後でガイルンは筆者の首に手を回し股間のほうへと誘い、また舐めてくれと嬉しそうに囁いた。

こうしてバンコクで1週間たっぷり遊んだ後、筆者は親知らず抜きの際に見つかった虫歯の治療のため歯科医を再訪したのだが、筆者の口の中を覗いた歯科医は「あれ?親知らずを抜いた後の傷口が変だぞ」と言い出したのだ。





あんたなんか変な薬飲んだか?とか、爪楊枝で弄ったのか?と聞いてきたが、何れも答えはノーである。そして変だなぁ、おかしいなぁという歯科医に対して「タイで辛いもん食ったからじゃないですか?」と言ったが、いや食いもんじゃこうならないよ・・と言う。

それで医者が「あんたタイで出血してたか?」とか「どういう時だった?」としつこく聞くから、しょうがないな・・と思ってガイルンとの一幕を控え目に説明したら、その直後にこの歯科医は一瞬目を剥いた後で固まってしまい、しばらく動かなくなってしまった。

おそらく歯科医には他人の体液にいくら触れても体の組織に異常が発生することなど無いという医学の常識などすっかり頭から吹き飛んでしまい、今自分は未知の病原体AIDSに接しているのだ・・という恐怖感に全身震えていた様に見えた。

しかし東京医科歯科大学出の若き歯科医はサッと後ろの戸棚へ向かうと、中からスキーのゴーグルのようなメガネと妙に分厚くて頑丈なゴム手袋を取り出し、それを身につけると「虫歯の治療は今日一回の突貫工事で済ませますから覚悟して下さい」と何かを決した様な野太い声で言った。

ちなみにあれから25年の時間が経過したが、今のところ筆者はエイズに感染はしていない。先日日本に帰国した際にあの歯科医はまだ開業していたから、あの時の面食らった表情をまたするかどうか見に、わざと歯茎に傷でもつけて診察予約を入れてみようかな・・と思ったりした。ところで前回のカルテには何て書いてあるんだろう?







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コメント

AIDS

2015/11/22(日) 21:31:45 | URL | でぶ熊 #3hri4u1c
マレーシアいた時に預かったスタッフは血気盛んな若者ばかりでAIDSが流行っていたので(噂)社内規則を拡大解釈し彼らに嫁さん、彼女を呼ばせました。
起業後10年ぶりにいたカンボジアの旧ローカルスタッフはAIDSになってました。
当時は国際プロジェクトでアンチエイズ教育が義務付けられてましたが小生はネエチャンとやる時はゴムを使えと、希望すれば無償配布すると言ったら予算オーバーで嫁さんを連れて来いと言ったら半減しました 笑い

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