日本人のスパイたち

2015/10/18 00:04:32 | 事件と陰謀論 | コメント:1件

中国政府により日本人が相次いでスパイ容疑で逮捕された。拘束されたのは中朝国境地帯で脱北者を支援するNPOの職員や、中国の軍事工場を訪問したサラリーマンだと言うから、中国に住んでる日本人は注意した方が良い。ある日突然ドアをノックされ、軍用犬を連れた制服姿の男達に連れ去られるかもしれないよ。

中国と商売された方ならよくご存知だが、素材や金属関連の大手企業というのは結構軍事企業が多く、筆者の取引先にも中国空軍向けの計器や爆弾投下器を作っている会社があって、工場見学の際に調子に乗った副総経理から「極秘、立入禁止」の札がかけられた工程を見せてもらったこともあるのだ。

日本と違い中国人はかなりいい加減な民族で、裏金さえ渡せば機密文書でも戦闘機でもホイホイ横流ししてくれるから、中国政府が機密保持に躍起になって漏洩元、および漏洩先に厳罰を処すのもある意味理解できる。政府幹部が数百億円ネコババするのが当たり前の抜け穴国家だから、情報だって筒抜けなのだ。





だけど日本には海外での対人情報(HUMINT)を扱う組織も能力も無いでは無いか!と言うだろうが、これは確かにその通りで日本は衛星や電波、それに公開情報しか収集していない。しかし拘束された日本人を雇っていたのは日本政府だけとは限らないし、だいいち当人が自分がやってることはスパイ活動だと全然認識していない場合だって十分あり得る。

例えば上に書いた筆者の様な例である。たまたま外部公開禁止の軍事技術情報をみてしまったとか、あくまでもビジネス上の目的で競合他社の生産拠点を覗き見たら運悪くそこが軍事工場も兼ねていた・・と言ったケースである。取引先の倉庫に置かれた鋼材の厚さを測っていたら、運悪くそれが戦車用鋼材であったため一揉めあったという笑えない話だってあるくらいだ。

もしくはアメリカに雇われている場合もある。なにを荒唐無稽な!と思うだろうが、これも間に調査事務所やマーケティング会社など米軍の子飼いの組織をいくつも噛ませていて当人は誰が雇い主か全く知らないらしい。目的はあくまでも中国軍事産業の技術力の情報収集で、日本人の専門商社や業界雑誌の編集者、それと大手メーカーの購買担当がアルバイト的にやるケースが多いという。





要するにスパイと言っても中国工場の生産設備や規模、製品の金属加工能力を自分の技術的見地から報告するだけのずいぶん地味な存在だが、アメリカ人よりも日本人が中国工場に出入りして新製品開発でしぶとく交渉する方が自然だし、それに元防衛庁にいた作家の話では日本人技術者の目というのはこれは大変優秀で、彼らの報告をベースに中ソ両国の潜水艦や航空機の能力を推測するのに大変役立ったそうである。

なお言っておくが筆者は今回拘束された日本人がスパイだった!と断定しているわけでは無いし、中朝国境の支援者も中国の秘密情報を掴んだというより、中国公安幹部が脱北者を売春宿や臓器売買に売り飛ばしているとか、中国の丹東や大連が北朝鮮製の麻薬の中継拠点になっているといった事実を掴んだから拘束された・・という可能性の方がはるかに高いと思っている。

しかしながら日本人は一人もスパイ活動をしていないのか?と言われれば事実はそうでは無いよ!とい言いたいのである。なおこの話が信用出来ないのであれば、1960年から70年代にかけて共産圏向けに取引をしていた友好商社のOBたちと是非とも話をして見て欲しい。きっとメーカー出身で中国組の先輩から色々と聞かされた筆者よりも興味深い話が聞けるはずである。なお探るつもりが逆に向こうに取り込まれちゃった人も多いらしいよ。






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コメント

中国のスパイ防止法

2015/10/18(日) 22:42:51 | URL | でぶ熊 #3hri4u1c
詳細不明ですが報道されてる内容ではその他の条項がありますがこれは昔の特高法と同じで誰も拘束、逮捕されますね。
幸いに今は中国の商売とは無縁ですが・・・

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