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サウジアラビアからの冷風

2015/09/15 01:12:40 | 日記 | コメント:1件

義弟フランシスはサウジアラビアにあるフランス系建設会社でプロジェクトマネージャーを長年にわたって務めていて、出稼ぎフィリピン人の中ではかなり稼ぎ頭に近い位置にいる人間だが、なんと会社がおかしくなってしまったので失業しそうだ・・と連絡が入った。

義妹の話によると、義弟の会社はここ数か月給料の遅配が続いていて、義妹は貯金を取り崩して生活していたのだと言う。一体何が起こったの?と聞いてみたら、そんなのアンタの方が得意でしょ?石油価格とかキャッシュフローとか、とにかく会社が干上がっちゃってるのよ・・・と言った。

確かにそうだ。ひと頃に比べると石油価格は半分以下に落ちている。いくらサウジが1バレル当たりの生産コストが世界一安く、シェールガス対抗で強力に値下げを先導しているからといっても懐に入る金額は減っているのは確かなのだから、今までと同様のペースで建設工事を実施できるはずはない。

今年初めに義弟とスカイプで会話したときは「サウジの受注は減っていないよ」と言って新たに受注したプロジェクトの説明をしてくれたが、社会資本と違って住宅や商業施設などのプロジェクトはキャンセルを食らった可能性は十分あるし、それに素材の高騰で粗利はかなり厳しくなっていたはずだからいつ飛んでもおかしくなかったのかもしれない。





それと気になる話だが、義妹の元に月利20%で金を貸してくれないか?という問い合わせが近所の住民から最近増えているという。この人たちは出稼ぎ労働者の家族なので、どうやら危ないのは義弟の会社だけでないようだ。なんでも給与遅延は慢性化しているらしく、このままではクリスマスを迎えられないと奥様連中はこぼしているというのだ。

その昔アメリカがクシャミをすれば日本は風邪をひく・・という諺があったが、どうやら石油価格暴落後1年にして実体経済にジワジワと影響が出てきたようだ。そして一番最初にしわ寄せを受けるのは経済システムで一番弱い存在であるフィリピン人などの出稼ぎ労働者たちであることは間違いない。

ただフランシスの場合は転職先にいくつか心当たりがあるらしいので同じ程度の待遇の職場には何とか潜り込めそうだというのだが、工事現場で働くブルーカラーの部下たちは大半が帰国せざるを得なくなるのではないか・・という話だった。

だとすると・・今年はクリスマスプレゼントを貰えない子供たちが沢山出てくるのかもしれない。なんとも気の毒な話ではあるが、しかしこれも国内産業を育成せず、ひたすら他国頼みでその場をしのいできた空洞国家フィリピンの定めだ。なお俺たちは金貸しで大損こいたからもう貸さないよ、悪しからず。






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コメント

2015/09/15(火) 08:21:48 | URL | star child #/9hBKkrU
お言葉に反するかもしれませんが、東南アジアで只一つ、人材派遣と国内外国人向けサービス業に特化した国、(日本で言えば、村おこし)、既成の経済モデルから脱したフィリピンモデルが成功していると考えます。

海外労働者は、分散されていますから、やりくりはつくでしょう。但し、ノンスキルブルーカラーはどうしようもなく、スキルドブルーカラー、マネージの出来るブルーカラーからホワイトカラーの養成が国家規模で進められています。

基礎産業が少ないために、大気の汚れは少なく、自然が残っているのもこれから有利になってくるでしょう。

農業に関しても、ドルを稼げる(輸出用)は、国内で、稼げないものは、他国からの輸入でまかなうというのも、りにかなっていると、私的には考えます。

OFWのお陰で、国内労働者の賃金は安く抑えられ、(暴動がおきますよ(笑))、企業にも有利になっていると。

今、流行のアウトソーイング、コールセンター。これも言ってみれば、OFWの国内版ですよね。稼ぎは、全て、ドル収入ですから。

「先進国の女性の皆さん、失恋の痛みから、抜け出すのは、フィリピン」発想がちがいますな(爆笑)

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