耐えられない一日

2015/08/24 08:46:54 | 日記 | コメント:0件

筆者の女房にはキッチン用品好きという奇妙な趣味がある。ふつう女性なら洋服とかバッグ、化粧品の類に目が無いモノだが、女房は日本のかっぱ橋や千日前道具屋筋の専門店に行っては何十種類もある鍋の蓋を一つ一つ手にとっては興味深げに眺めているのだ。

香港に行けば竹製品の蒸しセイロや中華鍋、バンコクに行けば青いパパイヤを綺麗に皮むきする面妖な道具などをしげしげと眺めて、あまり熟考する事無く買い込むので、我が家にはこういったキッチン用品が溢れているが、皆さんもご察しの通りこれらの道具は一度か二度使われた後はお蔵入りの運命となる。

まあフィリピンはSMメガモールといえど品揃えは随分見劣りするから、旅先での浪費の一種だと思うことにしていたのだが、今日になってちょっと雲行きが怪しくなって来た。近所にキッチン専門店を見つけたのである。



この店はMKキッチンと言う名のかなり大きな卸売商かつ小売店である。プラスチック製の醤油の入れ物からレストランが使うような火力の強そうなコンロ、それと寿司屋のカウンターに置いているショーケース型冷蔵庫などが1階から3階まで所狭しと置かれている。

「見てよ!このプライパン!」とドイツ製らしい名前がついてる割には700ペソと手頃な価格の品物をいちいち手にとっては筆者に見せる女房・・。いつもはよく考えずに買うくせに今日はやけに熟考している。どうやら旅先では無いのでシビアな目で品物をチェックしているようである。

しかし筆者が意見を言うと「うーん、ちょっと違うと思うのよー」と言ってまた別のフライパンを手に取る。そして女房の問いかけが20回目をすぎて忍耐の限界に達した筆者は店の中を自分だけで見て回ることにした。



巨大な調理器具には自社ブランドMKの名が刻まれているので原産国は何処だか分からないが、鍋や釜、包丁や皿などは韓国製と中国製が半々といったところで、もちろんノリタケやウエッジウッドにバカラなどのブランド品は置いていない。

それから値段の方も香港のホームセンターに比べると5割増しといったところだが、前述のようにSMやロビンソンに比べると2割から半額くらいと安いし、それに女房の目からすると品物は(フィリピンにしては)けっこう上物らしい。

それで一応3階まで店内をやけにゆっくりと回ったのだが、驚くことに女房はまだフライパンの置かれたコーナーにいて、蓋に温度計のついたモノを並べてはジッと見つめているところだった。おいおい・・日が暮れちまうぞ。



それで筆者は再び別のフロアへ行き、置いてある包丁やハサミなどを手にとって時間をつぶしていたが、その時女房から電話がかかってきて「すぐ来てくれ」と言う。もうお勘定かな・・と思って降りて行くと、なんと女房はまだフライパンを吟味していて、柄の部分の長さと手触りについて意見を聞きたいと言い出した。

堪忍袋の尾が切れて爆発する筆者。しかしその後しばし醜い言い争いをした後で筆者が折れることとなり、女房は買い物を再開した。結局店に入ったのは午前10時半だが、すべてを終えて出てきたのは午後2時15分、実に3時間45分も居たのだ。

この間食事も取らずにキッチン用品を見続けた筆者は何度か眩暈の発作に襲われてしまった。旅先のように深く考えずにホイホイ買われるのは迷惑だが、しかしこんなに熟考されるのは堪ったもんじゃない。もう二度とお前とは買いもんに行かんぞ!




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