楽園ゴアに沈んだ女流漫画家(2)

あの○○○○がいたのだ。なんでこんなジャンキーグループに?それに同行の男は何処に行ったんだ?。変だと思った筆者はそれでココに誘われるまま廃人予備軍たちのテーブルにつき、回って来たハッパなぞ吸いながら○○○○と話す機会をそれとなく探っていると突然と目が合った。

「バスッとかジクジクって言葉を本で見つけるとゾクってするわよね・・」と筆者に話しかける○○○○。はぁ・・何を言ってるんだ?それに君はとっくに帰っているはずじゃなかったっけ?「擬音語が立体化するのよ~」ともつれた舌で意味不明な事を一生懸命話し続ける。

しかもこの暑いのに長袖のシャツを着て小刻みに震えている。ぶっ飛んだ目、青白い顔。誰の目にもこの女が壊れつつあるのが分かる。そして暫くすると乱行プレイとヤクの打ち回しのために一行は席を立ったが、その時に急に○○○○が筆者の身体に触りながら「一緒に行こうよ・・」と呟いた。





それから1ヶ月後、日本帰国のため途中立ち寄ったバンコクで安宿街をウロウロと歩いている時に、楽宮旅社の真ん前で件の○○○○と一緒にゴア行きのフェリーに乗っていたヒッピー風の男に偶然出会った。彼は一人だった。

アンタの彼女がえらい目にあっているぞ!と言ったら、その男はフフンと笑って「彼女を止められる人間なんて誰も居ないよ」となんでも無い口調で言う。まるでゴミ屑を捨てる様な口調に腹が立ったが、こいつが次に言った言葉は今でも覚えている。

一緒にいれば俺も一緒に沈んで行くしか無いんだよ!俺の選択肢は彼女を切るか!もしくは一緒に沈んで行くかの二つしかなかったんだ!と見捨てた事の正当性を叫ぶ男。胸クソが悪くなった筆者はこいつを詰ったが、奴はヘラヘラ笑っているだけだった。





さて○○○○が自殺したのは統合失調症が原因とあるが、実際は薬物依存症か、もしくは元々精神が壊れつつある時に薬物を打ち続けた事が決定打を与えたのでは・・と思うが、筆者は彼女とはほんの一瞬すれ違っただけだから正直確かなことは言えない。

しかし・・○○○○の作品を今更ながら眺めてみると、彼女の狂った目で見ていた光景というのが何と無く同軌してしまうのである。あれは精神異常者の目線というより薬物による幻覚を通じて見た歪んだ光景だと・・。

先に進んで破滅したが作品を残した○○○○、進まずに安全圏に戻って何も残さず燻っているオレ・・。同次元で比べる話では無いが、○○○○がその後もゴアにはまり続け、やがて破滅してしまったと思うと胸のなかに黒いモノが拡がっていく感じがする。ゴアで会った8年後の1996年に○○○○は自殺した。享年31歳。






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故人の名誉に関する事なので ノーコメントです

 

「邂逅」って言葉が頭に浮かんだ。

ブログ主さんは以前のジャンボさん、日本赤軍の女、そして、今回の記事!

どんな「めぐり合わせ」の運をもってるんだ。

幸せ 

山田花子にしろ4○にしろ、共通なのは裕福に生まれ育っているという事です。豊かな育ちをするとどういう大人になるか、なるべきかみえないんでしょうねえ。人生はちょっと足らないくらいが宜しいようで...。

 

今のネットは、何でも情報が入ってしまう。私は、すさまじい生き方をしたひとは、生き様がすばらしいと思うのですが。
誇るべきでは。

ね〇ぢ〇さんかぁ… 

大好きでコミックスも持ってましたが…
記事だけでドラッグ絡みの死と断定する訳にはいきませんが、本当なら残念ですね。
松本人志が言った「ドラッグを使ったあらゆる表現を僕は認めない」って言葉を思い出しました。
人間は狂気じみた表現に惹かれるのは致し方ないのでしょうが、その狂気をどう「演出するか」が表現者の技量、才覚だと個人的には考えております。
安らかで苦悩のない世界におられる事を祈って…

合掌。

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