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九龍旺角奇譚

九龍半島の真ん中に有るモンコク(旺角と書く)で女房が友人と女人街へいくというのでしばし別行動を取ることにした。南北に走るネーザン道の西側に広がる買春地帯を久しぶりに覗いて見たくなったのだ。

香港には連れ出し式ナイトクラブやHなサービスを施すサウナ、エスコートサービスなど風俗店は数多くあるが、一番ポピュラーかつ廉価なのは一楼一鳳という個人営業の買春宿とモンコクのポートランド街から新墳地街あたりにひしめく買春宿の2つである。

モンコクのシステムは日本で言うと本番込みの店舗型ヘルスで、薄暗い階段を上って行くと店主のオヤジが机の上に「情熱馬拉妹」「狂野泰妹」など女の国籍とともに300ドル(5千円)とか値段が書いた国際色豊かなメニューを出して来る。

鬼妹(白人)や日本妹は800とか1000ドルと少々高いが、来るのは体臭のキツいロシア女やカタコトの日本語を話す吉林省の朝鮮族なので、筆者は値段が安くて性能が良いタイ、インドネシア、フィリピンの女をいつも頼んでいたのだ。

しかし30半ばを過ぎて女房と一緒になってからは病気を移されると困るし、昔みたいに毎日モンコクで火山噴火するような精力も無い。しかしそっち方面の興味だけは多分に残っているから永井荷風のように色街をフラフラ散歩してみることにした。



ところが・・、午後1時という時間帯もあってか一帯は照明器具の卸商の荷物搬送でゴタゴタしているだけで、携帯片手にお呼びがかかるのを道端で待つ姫たちの姿が見えない。それに3年前に比べるとその手の看板が随分と激減しているではないか・・。

ちくしょう・・、薄っぺらい正義を振り回す女性人権運動家たちのおかげでモンコクも日本の赤線と同様に消え去りつつ有るのか・・。と、口惜しい一言を呟いた時に目の前に昔懐かしい文字が有るのに気がついた。

タイ・マレー人220ドル、香港中国人250ドル。おおっ!日韓両国女が250というのはどう見ても嘘だろうし、どんなご面相の姫が出て来るのか分からんけど、この文字とこの値段は紛れも無く20年前のモンコクである。

香港物価上昇が激しく、筆者が赴任した20年前のワンタン麺は15ドルだったのが今や44ドル。一方モンコクや一楼一鳳はずっと300ドル(たまに350ドルがいる)のままだったから実に稀有な良心的産業だ。

しかしこの花街ももうすぐ消え去る運命にあると思うと一抹の寂しさを感じてしまう。そう思うとこのまま立ち去るのは惜しい気がしてきた。で・・ふと時計を見ると女房との待ち合わせまでまだずいぶん時間が有る・・。しばしの逡巡のあと薄暗い花園に向かう階段を一歩踏みしめた。




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