東京の地下空間の謎

NHKのブラタモリの取材中にJR東京駅付近で巨大な空洞が偶然見つかったと話題になっているという。なんでも昭和40年ごろに当時計画のあった地下自動車道路の一部として掘られたらしい。しかし一度も使われたことはなく詳しい資料も残されていないのではっきりしたことは判らない!と東京メトロは説明したというのだが、これを聞いた筆者は「ウソつけ!この野郎!」と思ってしまった。

地下鉄公団のような大企業が今から50年前の工事記録を残していないはずは絶対に無いし、当時30歳くらいの係長主任クラスたちは今でもほとんどが存命中なのだからOB会を通じて事実確認すれば詳しい事情は聞き取りできるはずである。にも関わらずこんなすっとぼけた反応しかできないということは、やはり地下鉄にまつわる例の噂は本当にちがいない!と思った。

例の噂とは以前立ち読みした地下鉄の迷宮・・とかいう題名の本に書いてあったのだ。この作者は東京の地下鉄の建設史を追いかけている自称鉄オタなのだが、地表の地図を丹念に追っていくと実際には地下鉄が走っていないところに路線が書かれていたり、数メートルずれている場所をいくつも発見したらしく、こういった意図的な間違え(=誤魔化し)を1つ1つ調べていくとある事実に行き当たったのである。

その具体的な検証方法はとうに忘れてしまったが、結論を言うとB29の爆撃から逃れて兵力や物資を移動するために日本陸軍が掘った無数の地下トンネルを再利用しているというのだ。もっとも米軍が進駐する前に陸軍はトンネル地図をすべて焼却してしまったのだが、陸軍の工兵たちが自分たちが関わった工事についていくつか証言を残しているというのである。





この本では東京には無数の地下トンネルが掘られていて、地下鉄以外にも別の目的で利用されている可能が有ることを示唆していたのだ。そう言えば昔から地下鉄工事でも無いのに床下からトンカントンカン音がする・・という噂話を度々耳にしたが、どうやらこの事を言っていたのだ!とハタと膝を叩いてしまったのである。

そしてこれについては筆者も思い当たることがあるのだ。筆者が子供の頃に過ごした町は今の大江戸線沿いにあるのだが、小学校時代に級友が遙か向こうまで続いている巨大な穴に入り込んでしまった!と大騒ぎになったことがあるのである。実はこのトンネルは結構多くのガキ達に目撃されていて、よし!それならオレが見に行こう!と級友たちと一緒に川沿いの下水処理場を探しまくっても同じドアはもう厳重に塞がれていて開かなかったのである。

こう書くと口裂け女のような子供たちが妄想で作り上げたストーリーの様に聞こえるかもしれないが、近所に住んでたオジさんやオバさんたちは「グランドハイツは昔は陸軍の飛行場だったからねえ・・」と言っていたから、あの人たちは案外地下に秘密トンネルがあることは知っていたのではないかと思う。

さて戦前にそんな便利なモノがあったなら使わない手は無いじゃないか!、別に隠し立てする必要は無いだろう!とお思いだろうが実は大アリなのだ。筆者のように理工学部出身の方なら工程をイメージできるだろうが、全く新しく横穴を掘るよりも狭いとはいえ既にある穴を縦横に広げる方が掘削コストが10分の1以下に収まるのである。





これが民間企業ならコスト削減のために「ウチは戦前のトンネルを利用ましたよ」と表明するだろうが、地下鉄は公団なのでそこら辺の感覚が無い。よって予算はあくまでも真っ新な土地にトンネルを掘るベースで算出されるから実際のコストの10倍の予算が税金から確保される。となると地下鉄公団には莫大な剰余金が残るわけだが、当たり前だが財務諸表にはそんな形跡はない・・。とうことは誰かがネコババしたということになる。

そして東京の地下鉄の開業時期を見てみると、戦後は1960年、1970年、そして1980年の3つのピークがあるのだが、ここを5年くらいさかのぼった正に工事の真っ最中の頃がネコババのピークだとすると、運輸族や建設族というキーワードで結ばれた2人の大物政治家の顔が浮かんでくるという。

55年頃なら自由党と民主党の合同で金がいくらでも要り様だった時期である。ここで幹事長に収まったのは岸信介だが実弟の佐藤栄作は元国鉄の親玉で運輸族のトップ。その10年後にはこの佐藤栄作が日本の総理になっていて、後継者を目指して黙々と金集めに勤しんでいたのが時の幹事長田中角栄である。そんで10年後は今度は角栄が総理になっている。

もっとも鉄オタクの作家が何でもかんでもこの二人の政治家のせいにするのは考え過ぎな様な気がするが、一方の「もともとあったトンネルを利用した・・」という説については大江戸線の奇妙な括れ具合と、陸海軍の主要設備を網羅する停車駅の顔ぶれを見ると案外本当なのではないか・・と思えてしまう。そこへ今回のすっとぼけた返事・・。やっぱり税金ネコババしてやがったな!






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No title 

まあ、どこの国でも国家機密的なものは、あると思います。

もちろん、戦争を想定した、地下要塞構想などもあるのでしょうね。

皇居から、軽井沢まで、地下道と秘密の林道で行けたり(笑)

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