フィリピン女たちの優越感

日本から帰ってきた翌日、さっそく女房の従姉妹たちがガキどもを引き連れて我が家に遊びに来た。目当ては日本の土産物で、明治チョコレートやグミとかいう菓子をもらったガキどもは大喜びで、それより年上の連中は明太子と紫蘇とクリームのパスタや甘鯛のさつま揚げ、チョーヤのさらりとした梅酒に舌鼓を打っては歓声を上げていた。

さて女房と従姉妹たちが何やら話し込んでいるうちに「あのスラム街はなんていう名前なのだ?」と女房が聞いてきた。どうやら天王寺から新開筋商店街を超えて釜ヶ崎に入り、そこを右折して新世界へと歩いて行ったルートの事を話しているらしい。あたし達日本のスラムを歩いたのよ!いう自慢話を始めた様だ。

図に乗った女房はその光景を従姉妹たちに見せたいらしく、筆者にグーグルアースのストリートビューで説明せい!と命じた。従姉妹のフィリンが「なんで写真を撮ってこなかったのか?」と言うから、アソコは犯罪者が流れ込んでいるから下手に写真を撮ると刺されかねないんだ・・と答えると、おお!日本にも怖い場所があるのね!と驚く。

さてパソコン画面で筆者らが歩いたルートを再現し「これが飛田新地」「ここが釜ヶ崎の三角公園」などと注釈を加えていたのだが、見ると従姉妹たちが全員とも怪訝な表情をしている。そこで一体どうしたのか?と聞いたところ、これが本当にスラム街なのか?と呟いた後で、あんたは低所得者向けの福祉アパートと言ったけど、スラム街の住人は随分と立派なコンドに住んでるじゃないか?と言い出したのである。





どうやら彼女らが住んでいるパッシグ市よりも日本のスラム街の方がよほど立派じゃないか!と思い始めたらしい。それで従姉妹たちの間に何とも言えない劣等感の空気が流れ始めた。しまったなあ・・、オレはこんなつもりは無かったんだけれど・・。

しかしここで従姉妹アニーが「ところでストリートビューには子供の姿が全然映ってないじゃない?」と言い出した。ナイスな質問である。それで日本のスラムは出稼ぎの男たちばかりが集まっていて、家族と一緒に住むフィリピン人スラム住民よりも遙かに孤独なのだ!建物は立派でもやっぱ孤独は最大の不幸だろ!と説明したら、ここで女房が余計な口を挟みやがった。

「日本人は子供を作らないので毎年人口が減ってるのよ」と言ったのである。そうしたら従姉妹らは全員「なんですって!」と唖然としてしまったのだ。家族の結束が強く子供をたくさん作るフィリピン人にとって人口減少は考えられない事態で、「それじゃ日本人は滅亡しちゃうじゃないの!」と驚いてるのだ。

こんな立派な道路やビルの群れがあるのに、将来それを引き継ぐ人たちがいないなんて・・・。どうやらそういう会話が従姉妹たちの間で交わされたが、しばらくすると従姉妹全員が筆者の方をジッと見る。どういう事か説明せい!という事らしいが、オレ自身が子供を作らなかったんだから大変都合が悪い事態になってしまった。





それで日本では高学歴の女性ほど生涯独身で通す傾向が強く、現にオレがいた会社では大卒の女は・・と女性陣に責任転嫁した説明をしたところ、ここで従姉妹たち全員が「まあ!日本女性はいったい何を考えているのかしら!」と叫んだ後でちょっと嬉しそうな表情になった。どうやら先ほどの劣等感の埋め合わせをするのに最適な対象を見つけた様である。

フィリピンの女性はどんなに高学歴でも絶対に子供は作るのよ!それも何人も!とここぞとばかりに主張した後、向こうのテーブルでグミを何粒も頬張っていた10歳のニキ(現在家出中の従姉妹メイの娘)に向かって「ニキ!あんた公文勉強するの止めて今から日本語を習え!」と叫ぶ従姉妹フィリン。

たしかにフィリピン女が100万人くらい日本に押し寄せて、こっちでパコパコあちらでスコパコやりまくれば人口問題なんてあっという間に解決するだろうな・・。試しにローソンあたりがフィリピン人女性しか雇わない!という方針を採ったらいいんじゃないか・・などとふざけた話をすると、従姉妹たちは「子供を産ませるならフィリピン女は最適なのよ!」と何度も何度も力説をした。

しかし・・いくら社会資本に比べてアッチ方面が発展しているフィリピン人とは言え、やっぱりそれ相応のご面相をしてないとスコパコまでたどり着けないのも事実。マヤ・サルバドールやサム・ピントが目の前にいるなら筆者も民族繁栄のためひと肌もふた肌も脱ぐ用意はあるが、どう見てもポリネシア・トンガ・フィージー系のニキじゃお呼びじゃないと思うんだけど・・。






にほんブログ村 海外生活ブログ フィリピン情報へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメント投稿

  • URL
  • コメント
  • パスワード
  •  管理者にだけ表示

トラックバック

http://dadesigna.blog.fc2.com/tb.php/658-3d1c3ed2