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壊れた器の唄

今日昼前寝ている時に女房の携帯が何度も鳴っているので筆者が出たところ、フィリピンにいる従姉妹ミレットがフェイスブックの画面に表れて今すぐ女房と話したいと言う。それで女房をたたき起こして携帯を手渡したら、ミレットが凄い勢いで何かをまくし立てた後でワーッ!と泣きわめくのが聞こえた。

このミレットは普段は陽気な女で、大学で薬学の学位を取っただけあって中々聡明であり、夫ラフィーの浮気疑惑以外では感情的な顔は余り見せないのだが、今回はやけに激情的である。それで長い長い会話が終わった後で一体どうしたのか女房に聞いてみたところ、ミレットの父親の頭がまたおかしくなったというのである。

1年以上前の日記で書いたがミレットの父親というのは精神分裂病を患っていて、同居している祖母の葬儀の場で錯乱してしまい、参列していた叔父や従兄妹たちから抑え付けられて一時期軟禁されていたのである。しかしその後頭の容態は良くなったので普通の生活に戻ったのだが、どうやら1年たって症状がぶり返したらしい。





さて女房にミレットが話した事を書くと、本日朝子供のアンジェラを幼稚園に送り届けた後で突然電話が鳴ったので出ると、リサール州では値段が高いので有名な私立X病院の職員と称する人から「今すぐ病院に来てください!あなたのお父様がぁ!お父様があ!!」と叫んでいたのだと言う(この状況は女房が創作した可能性もある)

それでトライシクルに乗って病院に駆けつけたところ、田舎村に住んでいるはずのミレットの父親が精神科の診察室で屈強な看護人から羽交い絞めにされている所であった。一体なにが起こったのか?と看護人に聞いてみたところ、何とミレットの父親は病院が開いたと同時に精神科診察室に押し掛け、「オレは大金を得たから今から治療してくれ!」と言い始めたのだそうだ。

もちろん叫ぼうが廊下でウンコをもらそうが金さえあれば診察してくれるのがX病院だが、看護婦の説明によるとミレットの父親が「これが金だ!」と称したのは意味不明の数字が書かれた単なる紙で、その後しばしのゴタゴタが起こった後で暴力的に取り押さえられたわけだが、どういう訳か病院はミレットの携帯番号を探し出し、それで冒頭のシーンとなった訳である。





それでミレットが父親に対してこの顛末を問いただしたところ、オレは年金を全額一括で貰うクジに当たったんだ!と意味不明なことを話し始めたらしい。父親の壊れた話に呆れたミレットは年金を一括で貰える制度など無いし、仮にあったとしてもそんな手続きはしていない・・と答えたところ、ここで父親は異常な反応を起こしたというのだ。

「この女は俺の娘じゃない!」「こいつは俺の娘の皮を被った別人だ!」と叫びだしたと言うのである。しかし気丈なミレットは臆することなく父親に対して非礼を諭したところ、なんと父親はミレットに飛びかかり、遊びじゃなくて本当に首を絞めにかかったと言うのだ。

余りの突然の事態に手が出ないミレット。しかし屈強な看護人が父親を殴って抑え付けたのでミレットは立ち上がることが出来たが、ここで父親が物凄い形相でミレットに対して「FUCK」とか「腐れマンコ」、「お前は俺の女房と間男との間に出来た子だ」といったありとあらゆる悪態を浴びせかけた後で延々と異常な歌(詳細不明)を歌い続けていたという。





今まで父親の病気を疎みながらも父親だから・・という理由で一緒に歩んでいこうと決心していたミレット。しかし現実は余りにも醜く、父親の中ではミレットは単なる景色の一つとして存在しているだけで、愛情の対象としてはもはや存在していないことが判ってしまった。それでどうにもならなくなって女房に心の奥底の澱を吐き出したという事らしい。

ミレットは父親が崩壊してしまった事を嘆いているが、大変気の毒だが分裂病の家族を持った人たちは多かれ少なかれこんなものである。筆者の会社の同僚にも同じ苦しみをかかえた人がいたが、手のひらに乗った砂がこぼれ落ちていくように幸せが崩壊していくのが精神分裂病の常なのだと言っていた。

さてミレットの父親は筆者の前では案外大人しくしていて、一度葬儀の最中に皆の前で絶叫した以外は別段単なる普通の人なのだが、このオヤジの狂った目が一体何を見据えているのかと思うとちょっと背筋が寒くなってきた。病状が進んでおかしな妄想でも作り上げられたら困るのが、それでも親しいミレットの父親だから無下にはできない。どうしたらいいんだろ・・。






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No title 

ゴッド ブレス ユー(ヒム) ですね。

No title 

パッパラナインカナ・ジョスですか?

No title 

マジ、新薬+アルタネーティブメディスン+霊能力での治療でしょうね。霊能力者、偽者(能力の低い)じゃ駄目ですよ。

No title 

フィリピン版介護問題になってきましたね。(ウチも同じ悩みを抱えていますけど、頭じゃないです)

オチとして最も予想できるのは、家を出て戻ってこなくなるということでしょう。無一文でもジプニーに乗ってどこまでも行けてしまいますからね。
お金をどのくらいかけるか。まずここをある程度線引きした上で、家族親族全員で相談してみては如何ですか。ウチはそうしました。助け合いはフィリピンの数少ない美徳ですから・・。

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