若い男に飢えた中年女からの贈り物

トラブルとは入国審査である。これが入国カウンターで何分間も質問責めになるなんてのはザラで、酷い時には別室に連れて行かれて日本の運転免許証やクレジットカードを見せて自分が本当の自分自身であることを証明せねばならなくなったのである(しかも証明書や書類は全部日本語だから説明するのが大変だった)。

それである時台北の入国管理官に一体自分は何の疑いでブラックリストに載っているのか?と聞いたところ、相手はちょっと沈黙した後で「キミは誰かに1日以上パスポートを預けたことがあるだろう」と言いだした。それで「そんなのホテルにチェックインすればパスポートは渡すでしょう?」と答えたら、相手は「1日以上と言ったんだ」と嫌味っぽく言う。

その後小馬鹿にした表情で「これと全く同じパスポートが世界にもう一つあって、別の男がそれを使っているんだよ」と言う係官・・。つまり偽造されたって事か・・。ということは1日以上と言うのは偽造するための時間の事のようだ。たしかに当時のパスポートは顔写真は印刷ではなく本物の写真を張り付けた後セロハンで補強するタイプだったから偽造は簡単だったのだろう・・。

そう、筆者は過去たった一度だけ1日パスポートを預けた事があるのだ。それは生まれて初めて海外旅行に出た日のことであって、この日バンコクのホテルの受付嬢は「保安上の理由からあなたのパスポートを預かる!」と有無を言わせぬ表情で言ったのだ。筆者は何か変だな・・と思ったが、海外に出たのはその日が初めてだから別に反論せずに相手の言う事に従ったのである。





そしてその後30分もしないで金子恵美子ともう一人の女に声を掛けられたという訳だが、先日よど号のテレビ番組を見たことで四半世紀前の疑問がすっきりと解決した。おそらくこの二人はホテルの受付に裏金を渡してよど号グループのメンバー無事に第三国に入国するために偽造できそうな日本のパスポートを物色していたに違いない。

筆者は犯罪者でないので断定はできないが、おそらく発行したばかりで何処の国にも行っていない新しいなパスポートが一番便利なのではないだろうか。その点筆者のパスポートは出来立てのほやほやだったし、ハンコと言えば日本の出国とタイの入国の2つが同じページに押してあるだけだから正にドンぴしゃりだっただろう。

そしておそらく金子美恵子は筆者が両替などの他の理由でパスポートが御入り用にならないようにするためか、それとも拉致するために筆者に近づいたのだと思う。しかし筆者は誘いに引っ掛からず、しかも眠そうな顔をして部屋に戻ってしまったから拉致は出来ないにしてもパスポート偽造の時間はたっぷり稼げたと思ってその日は引き揚げたのに違いない。

筆者はこの8か月後に同じバンコクでよど号メンバーの田中義三に声を掛けられたこともあるから、この当時バンコクにいたバックパッカーは相当声を掛けられていて、中にはそのまま行方不明になってしまった人もいるに違いない。そう思うと背筋がゾッとするが、もう一度よど号の妻たちを顔ジッと見てみたところ、どうも色仕掛け作戦は誰も引っ掛からなかったに違いないと確信した。もっとも作戦というよりも役得でお楽しみするつもりだったのかもしれんが・・。






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No title 

懐かしいマレーシアホテルの写真ですね。1982年から何回も利用しましたが今も変わっていないのでしょうか。誰からもお声掛けはありませんでしたが.....

No title 

性別が違うということは、男性名義のものを作ったんですかね。

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