がんばれ!日本のロートル旅館たち!

筆者がただいま滞在しているのは南紀白浜にある割と大きめの温泉旅館である。全室ビーチビューで天然温泉付きと言う以外は特に際立ったところも無いが、1泊2万円で二食付きと値段がこなれている割には楽天やるるぶで評価が高かったのでここを選んだのだ。

しかし部屋も風呂も料理もまあ期待したよりは良かったわ・・程度のこの旅館だが、筆者となかんずく女房はここを大変気に入ってしまったのだ。というのは従業員の人たちが非常に親切と言うか、外国人を相手に出来るだけサービスを良くしようと奮闘しているからだ。

筆者の働いていた会社がある新潟県にも加賀屋や佐勘みたいな大規模旅館と言うのがいくつかあって、和風を好む欧米人客を工場案内がてらに宿泊させたことが何度もあるのだが、ここで働く連中は英語の一言も話せない割にはヤケにプライドが高く、これがサービス業かと思うほど不快な対応しかできないため、怒った筆者は二度と日本式旅館に外国人を連れて行くもんか!と決心したのだ。

しかし今回は女房のたっての望みなので、まあ酷いサービスを受けても損した感が出ない様にB級の旅館を選んだのだが、到着当日ホテル入口の坂道を上がるあたりから「さあさあ、荷物はこのトレーに!」とアロハシャツ姿のジジイが向こうから走って来るのには面喰ってしまった。

受付では担当が女房に微笑みかけるし、部屋に案内してくれたオバちゃんも女房相手に下手糞ながら英語で非常口の説明をする。食堂では案内係が女房を最初に誘導するし、2階にあるカラオケラウンジではマネージャー(1時間前は食堂の誘導係だった)が女房に英語で世話を焼いてくれる。





甲信越という百姓文化のド田舎と何百年も客を迎え入れて客慣れしている南紀白浜の歴史的な差はあるだろうが、それにしても実に外国人相手に親切だな・・と思っていたら、彼らがそうなった理由が食堂に来てよくわかった。香港人だらけなのである。

先日の日記でも書いたが、南紀白浜の温泉旅館は今のところ中華人民共和国のお登りさんにはそれほど浸食されておらず、日本に来るのはこれで3回目なのよ!という香港人リピーターが主役を占めているが、この温泉旅館は特にその傾向が強くて隣と斜め向かいのテーブルは広東語が交わされていた(ただし割と上品な人たちでにぎやかでは無い)。

感心したのはここの従業員が全員もれなくロートル世代であるにもかかわらず差別なく外国人と接している事で、はっきり言ってカラオケラウンジのマネージャー兼食堂係以外はそれほど英語が上手なようには見えないのだが、それでも彼らのできる範囲のボキャブラリーを駆使して何とか顧客に話しかけてコミュニケーションを取っていることだ。

今や日本の観光地も外国人が来なければやっていけない時代。だからどの温泉旅館も英語力を高める必要に迫られているが、大きな方針転換により外国人達と直面して何とかこなしていかなければならないのは社長や経営管理部のウラナリたちではなく現場のおやじ達・・しかしこの旅館では筆者の目で見ても各自がちゃんと責任感を持って出来ることをやっているようである。

「このホテルは阪急インタナショナルより満足だわ!」という女房。昨年泊まった大阪の高級ホテルの英語力は問題なかったが、あのツンと澄まして気取った雰囲気が何とも嫌だったのだそうだ。それに比べるとこの南紀白浜の手作り感あふれる接客の心地よい事。さらに上手でも洗練されていないのもかえって好感が持てる。なので皆さんもフィリピン人のご家族と関西に来る機会があれば、是非とも紀白浜のホテル三楽荘に足をお運びいただきたい。






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