FC2ブログ

日本の捻じれたニュース番組

2015/06/12 00:01:19 | 日記 | コメント:1件

テレビを見ていたらシベリア抑留の特集をやっていた。主人公は淡路島に住む91歳の老人で、14歳の時に満蒙開拓団の一員として満州国に渡り、終戦時にソ連軍に抑留されてシベリアの収容所に収監され、文字通り生き地獄を味わってきたという話であった。

筆者の母方の一家は終戦時に満州のハルピンに居住していて、しかし祖父が配属されたのは秘匿性が高い部隊であったため特別列車に乗ってソ連軍の到来をかわしながら日本へ逃げ帰ることが出来たのだが、叔母や母親の通っていたハルピン花園国民学校の同級生たちは消息不明になった人も多いと聞いていたので、シベリア抑留と言うのは筆者の中では他人よりも少しばかり敏感になってしまう話題なのだ。

しかしこの老人の説明を聞いている内に筆者はだんだんと違和感を覚えてしまった。と言うのはこの老人は「戦争は絶対にしちゃいけません」「平和は何より大切です」とやけに何度も何度も力説するのだが、シベリアでの2年間(ここでやけに抑留期間が短い事が気になった)に渡る過酷な体験をしたにしては、この2つの結論は筆者の価値観ではピント外れだからである。

言うまでも無いが、日本が戦争を仕掛けたのはABCD諸国、つまりアメリカとイギリスと中華民国とオランダであって(フランスは同盟国ドイツの支配下にあったので除外する)、ソ連とは戦争するどころか中立の関係を維持しようとしていたのに、ドイツ降伏後3か月にしてソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄して攻め込んできたのである。

もちろん当時の国際関係から見れば、日本はソ連に攻め込んだ天敵ドイツの同盟国であり、また英米がソ連と組んだ段階で日ソ関係を中立で維持できると読んでいた日本はあまりにナイーブすぎるのだが、あくまでも事実関係から言えば対ソ連に関する限り「戦争はしちゃいけません」という表現は全く当てはまらず、むしろ日本はほとんど無防備のまま攻め込まれた被害者であるはず。ところがこのニュース番組ではこういう肝心なところをすっ飛ばしているのだ。





それから平和が大事というのは筆者だってそう思うが、現に他国の領土を勝手に占領されながらも平和!平和!と叫んでいる国ほど敵にとって組みしやすい相手はいないわけで、この老人が言っているのは2年もの間マイナス40度での重労働という想像を絶する境遇にいたにしては、随分とねじくれた結論に思えてしまうのだ。

軍人に政権を握らせたからこんな事になったんだ!昭和天皇は自分だけおめおめと生き延びやがった卑怯者だ!俺たちを棄民しやがった役人どもは縛り首にしてやる!と怒るのなら筆者も納得できるが、こと戦争意志と平和についてはやはり本来ならば「負ける戦争をしてはいけません」「平和は大切だから敵に攻め込まれないための相互確証破壊のための抑止力は必要です」と言うのが本来の筋であろう。

おそらくこの老人もそう言いたかったのにテレビ局が無理やりと左巻きに編集したのか、もしくは筆者の友人イチイくんの祖父のように収容所で思想班に洗脳されてソ連の手先になった赤唐辛子なのかもしれないが、いずれにせよ歴史的事実を歪曲してソ連による大量虐殺を(しかも死者数を5万人とエラく低く見積もっていた)さも日本の自業自得の様に編集するというのは偏向報道も甚だしい。

今国会を賑わせている安全保障関連法案に反対するため、テレビ局がこういった特集を組んだに違いないが、若い世代の知識の空白に付け込むように歪曲したプロパガンダをさも事実であるかのように刷り込むのはいい加減にしろ!と思わずテレビ画面に向かって叫んでしまった。

ちなみに筆者は日本のテレビを12年くらい見たことが無かったのだが、筆者の若いころは左巻きの傾向は今より強かったとはいえ戦争に行った人間がまだ生きてたから、歴史的事実を歪曲して報道することは今ほどなかったように思える(もしかしたら全然違うかも)。なので若い人たちに言いたいのは、自分の思想を固める前に思想家や歴史家の原著を読むとか、全ての事象についてはまずは左右両軸の意見に耳を傾けるようにして貰いたい。






にほんブログ村 海外生活ブログ フィリピン情報へ
にほんブログ村

スポンサーサイト




コメント

No title

2015/06/12(金) 23:49:17 | URL | star child #/9hBKkrU
負ける戦争は、絶対にしてはいけません。
精神論では勝てません。
楽に勝つ方法を考えましょう。
リラックスして、戦争しましょう。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://dadesigna.blog.fc2.com/tb.php/621-265168e4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)