そして死刑は執行される

ボウイ叔父が亡くなってから5日目の今日、亡骸は故郷パンパンガ州サンタアナへと運ばれ、一族郎党が集まった葬儀が行われることになった。

筆者ら夫婦は随分前に日本旅行を予約してしまったため、亡くなった当日にマニラでの通夜に参加するだけになってしまったが、そりゃ仕方ないよ・・、あんたら夫婦はボウイ叔父の入院の際に随分と資金援助してくれたから充分だ!と親戚全員は不義理を容認してくれた。

彼らが筆者に対して寛容なのは普段から懇意にしていることもあるが、実は一族のもう一人の外国人婿であるイギリス人ボブが余りにも酷すぎる事の反動でもあるのだ。

ボブはボウイ叔父の長女ティナイの夫なのだが、なんと義父の葬儀に参加しないだけでなく、妻ティナイが葬儀参列のための費用(居住先のスペインからフィリピンまで)を払うことも拒絶したのである。



「もう死んだんだから君がお父さんにしてやれる事は無いだろ」というのがボブの説明。普段から1ユーロの金の出入りまで管理されていて貯金が全く無いティナイにはスカイプで兄妹達に怒りをブチまけるくらいしか出来ない。

このボブの異常さというの今回が初めてではなく、4年前に妹のアダが脳幹出血で死の床にあった際も、わずか数十ユーロの航空運賃の違いに固執した為にティナイは妹アダの死に目にあえず、また今年初めの父親ボウイの発病と入院の際もニュージーランドでのバカンス(自分が楽しむための金は惜しまない)途中に渋々マニラに寄ったという具合なのだ。

企業コンサルタントでスペインのマラガに自宅を持ち、何隻かのヨットをレンタルしているそれなりの金持ちにも関わらず、妻が父親の葬儀に行くための数十万円の金を出したく無い・・。これはケチとか守銭奴というのを超えた人間軽視、いや何かが大きく欠落しているとしか言いようが無い。

確かにフィリピン人は金をたかる癖があって、親切にすればするほど付け上がると言うのも事実だが、かと言ってボブの様にフィリピン人を虫ケラの様に扱うのは余りにも異常である。筆者が知らないもっと凄いエピソードも幾つかあるらしく、これは妻と言うよりも家政婦やペット、いや昆虫としか見てないことの表れであろう。



ちなみに筆者は女房の親戚からは金をたかられた事は無いし、せいぜい宴会の際にウィスキーを数本提供するくらいしか期待されてない。はっきり言えばこの親戚達は自立した善良な人々である。しかし彼らもボブに対してはついに堪忍袋の尾が切れた様で、ちょっとおかしな事態になりつつ有るのだ。

ティナイの妹や従兄弟がボウイ叔父の葬儀後に外国人との離婚や遺産相続に強いとされる弁護士にアポを入れたのである。もちろんフィリピンの弁護士だからスペインもしくはイギリスでの訴訟はもう一枚人を噛ませなければならないが、訴訟をすると言うよりも対策を考えるのが目的な様だと言うのだ。

「対策って何を?」と聞いたら、義妹はじっと筆者を見て「財産分与に決まってるじゃ無い」と答える。そりゃ無理だ!あのケチなボブは1ユーロだって渡す気は無いよ!それに資産はイギリスやドバイなどあちこちに分散させてるだろ!と言ったら、またまた筆者の目をじっと見て「そりゃ正攻法じゃ無理よね・・」と意味深な事を呟く。

つまりボブに予想外の死が起これば、何処かに隠した資産は無理でもスペインにある資産だけはティナイが相続出来るってことらしい。となるといつかフィリピンにバカンスに来たときボブはお陀仏ってわけか・・。俺は別に反対はしないが、だったら手を下した後で全てがオジャンにならないようボブの遺言状の有無だけは何が何でも確認しておけよ。




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No title 

そこまで憎まれたら、自業自得のような。スペインですから。この方、宗教は?

Re: No title 

イギリス国教会だそうです。
ただ教会に行っても、祈るよりも何かを要求しているだけでしょう。

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