香港売春婦互助組合「紫藤」

2015/05/15 04:43:59 | 香港中国 | コメント:0件

香港の一般男性が行く風俗で最もポピュラーなのが一楼一鳳(ヤッロウヤッフォン)という形態で、これは女性が普通の住宅を借りて客を取る個人売春である。日本で言えば駅近くの古ぼけたアパートの2階の部屋で売春が行われていると考えていただくと良いと思う。値段も3~400香港ドル(5~6千円)と大変よくこなれているのが魅力だ。

香港に長らくいた筆者も現地化が進み、最後の方は一楼一鳳で事を済ませていたのだが、ある時なじみの女の所に行くとガッツ石松みたいな凶暴そうな男が廊下をウロウロ歩いていた。なんだろう、コイツは?を思ったが、構わず女のいる場所へ行こうとすると、この男が目の前に立ちふさがった。

「アンタ何処へ行くんだ?」と睨んでくるガッツ石松。どこって?ミッキーのとこだけど?と答えると、後ろから部屋のドアがガバッと開いて「その男は問題ないわよ!」とミッキーがガッツ石松に向かって叫んだ。





一体あの男は何者だよ?と部屋に入ってから聞くと、ミッキーは間髪入れずに「あんたニュース見なかったの!」と言った。なんでもここ数週間で連続して一楼一鳳で売春婦殺しが起こっていて、つい先日も観糖(クントン)で一人殺されたので、このフロアにいる売春婦6人が共同でボディーガードを雇ったというのである。

香港では個人営業の売春は違法ではないから警察に助けを求めたり被害届を出すことは普通に出来るが、ナイトクラブやそっち専門のサウナ、それに旺角の売春宿とは違って一楼一鳳は女一人で何から何まで男に対応する方式なため、最初から人を殺す目的の人間を客として迎え入れれば助かる見込みはまず無い。

「それであの男を雇ったんだけど、新しいお客さんがみんな逃げちゃうから商売にならないのよね。それでコレを買ってきたのよ」と顎をしゃくってテーブルの方向を指し示すミッキー。と、そこで筆者の目に入ったのは何やら大振りのカートンボックスと輪っかにまかれたケーブルコードだった。





アンタCCTVでも設置する気なのか?と聞くと、ミッキーは「そうなのよ。ジーデンに相談しに行ったら監視カメラを使って録画するようにしろって言うの。カメラが回っていれば人殺しは立ち寄らないから、それで出来るだけ大きくて目立つカメラをジーデンに紹介してもらったのよ」という。

筆者はジーデンという単語に聞き覚えが無かったのだが、小雲が見せてくれたパンフレットには(漢字で紫藤と呼ぶらしい)「売春婦による売春婦の為の権利団体」と書いてある。なんでも会員になれば性病の無料検査や危ない顧客のモンタージュ写真の配布に、安全のための定期ガイダンス、それとトラブルの際の弁護士の紹介など様々なサービスが受けられるという。

「ジーデンはCCTV以外にも大きな音が鳴るサイレンや小型の武器も融通してくれるし、アタシたちの代わりに警察とも交渉してくれるから便利なのよ。だから香港で体を売る商売する時は黒社会(ヤクザというより地回り)とジーデンは欠かせないのよね」というミッキー。なるほど、どんな商売にも権利団体が作られるとは、さすが元イギリス領土だと感心してしまった。道理で世界中から夜の女が集まってくるわけだ・・。





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