レイチェル・アン・ゴー

フィリピンン女性歌手レイチェル・アン・ゴーがミュージカル「レ・ミゼラブル」でフォンテーヌと言う重要な役柄を演じる事になったというニュースが流れてきた。アジア系が主要な役を占める「ミス・サイゴン」ではなくフランスの大河小説、しかも演じるのは日本で言う劇団四季とかのローカル版ではなく、ブロードウエイと並ぶ世界最高の舞台ロンドンのウエストエンドである。

筆者はフィリピンの音楽はキッチー・ナダルのCDしか買った事が無いのだが、女房がレイチェルの事が好きで香港時代にはテレビから流れてくる歌声を聴かされていたので彼女の事は良く覚えていたのである(筆者にはチャンネル選択権が無いため、香港に居ながらフィリピンの番組ばかり見ていたのだ)。

それで一昨年フィリピンに移住してからレイチェル・アン・ゴーをしょっちゅうテレビで見る事になるのかな?と思いきや、これがとんと見かけないので不思議に思ってしまった。そうか!フィリピンはテレビ局によるスター囲い込み制度があるから、レイチェルはウチではほとんど観ないGMAに出ているのに違いない・・くらいに思っていたのだ。

しかし大学生の姪からレイチェルはフィリピンの歌手活動に一旦見切りをつけてミュージカルの世界に活路を見い出したのだと聞いたのは昨年の事だった。レイチェルの芸歴は1年先にデビューしたサラ・ヘロニモをなぞらえてきたが、どうもスター性や外見、キャラクターではサラに今一歩も二歩も及ばず(義妹の目から見ると)行き詰まり感が出ていたのだと言う。





しかし3年前ミュージカルに転身してからは地元フィリピンでの役柄を2~3度経験したあと、昨年ロンドンでリバイバルされた「ミス・サイゴン」でジジという準主役級の役柄を獲得、さらに優れたミュージカルに与えられるWhatsonstage.com Awardsというイギリスの賞で最優秀助演賞を獲得するなどロンドンでミュージカル女優として一気に開花することになった。

実は筆者の知り合いにもミュージカルのスターを目指してブロードウエイへと飛んで行ったが、これが全くどうしようもないくらい自分の無力さを見せつけられて帰ってきた日本人の男がいる。そこでチャンスをつかもうと末端に立ち並んでいるのは歌唱力、踊りの能力など桁違いのエイリアンみたいな連中ばかりだったことに愕然としたそうである。

やっぱりアジア人にはあの世界は無理だ・・と、日本じゃその世界で結構名の知られていた人物が言うので「まあ、そんなものか」と筆者は少し寂しい気持ちになったが、数年後にレア・サロンガというフィリピン人がミス・サイゴンの主役キムを演じたと聞いて少し毛唐どもを見返したような誇らしい気持ちになったものである。

なるほど、小さいころからダンスや歌、それに英語に慣れ親しんでいるフィリピン人なら垣根を越えてウエストエンドでもブロードウエイでも入り込んでいけるのだ・・と思うと少し痛快な気分になってくる。なのでレイチェルに続いて多くのフィリピン人が「ミス・サイゴン」を足掛かりに数多くのミュージカルで大輪を咲かすよう同じアジア人として心から応援したい。






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