フィリピン料理の不味さの源流を発見

2015/04/30 01:02:14 | グルメ | コメント:3件

筆者が好きな料理の一つにマカオ料理がある。マカオのフェルナンドやリトラルなどの有名レストランに行かれた方なら、おそらく筆者の意見に賛同していただけるに違いないが、本格的なマカオ料理を出す店がマカオ以外にほとんど無いため(香港にも1店しかない)、筆者がいくらマカオ料理のことを熱心に説明しても相手からは怪訝な顔をされるだけなのが困り者だ。

マカオは1999年までポルトガルの植民地であったために、建築物や言語、文化などありとあらゆるものにポルトガルのテイストが混ざり合っているのだが、こと料理に関してはアフリカン風の煮込みや蒸し方法やインド風のスパイス、それに東南アジアの醤(ジャン)などポルトガルとは明らかに違う地域の影響を強く受けているのである。

一見不思議に思うだろうが、これは大航海時代のポルトガルからマカオまで海上通商路を考えてもらうと分かりやすい。リスボンを出港した商船隊は途中アフリカの象牙海岸から喜望峰、モザンビークまで続く植民地都市を経てインドのゴアへと入り、そこからマレーシアのマラッカから南シナ海を経てマカオへとたどり着いたのだ。

これら各植民地間は通商路を通じて人とモノだけでなく技術も行き来していたわけで、当然料理の方も混合化が進み、特にポルトガルの植民地は料理で有名な地域が多いためか、中国の料理法にインドのスパイスやアフリカの蒸し方を使用するなどユニークな料理法がマカオに生まれたという訳である。





さて筆者がなんでこんな昔マカオ人から聞いた話を書いているのかと言うと、つい先ほどユーチューブで観ていたタモリ倶楽部の番組のあるシーンが切っ掛けで、なぜフィリピン料理がこれほど不味いのか?という本当の理由に思い当たったからである。

それは「世界のモツ煮を食う」という企画番組で、タイやナイジェリアなどと並んでメキシコのモツ煮「メヌド」が紹介されたのだが、ここで料理を紹介するメキシコ人の男が「ライムを絞って食べると美味しくなりますよ」と言ったのである。

このメヌドという料理はフィリピンにもあって、見た目も似たような料理なのだけれども、まあメキシコもフィリピンも同じくスペインの植民地だから別段驚く事は無い。しかしライムを絞って食べる・・という食習慣はスペインには無いのだが、フィリピン人は何にでもカラマンシーを絞って食べる・・。そう思った時にある単語が頭に浮かんだのだ。

海上通商路・・。そうだ!。ローマ法王によるスペイン・ポルトガル両国の世界東西分割のおかげでスペインはメキシコ経由でフィリピンに商船隊を送らなければならなかったのだ。そして当然フィリピンに送られたスペイン植民者はメキシコに駐在していた人間が多いはずだから、フィリピン料理に大きく影響を与えたのはスペイン料理と中南米のインディオ達の混ざったメキシコ料理なのではないか・・と思い当たったのである。





このメキシコ料理というのは筆者はロサンゼルスやティファナでさんざん食べたのだが、なんかわざと不味く作ってるんじゃないかと思うくらいどれもこれもひと味足らないピントのぼけた料理である。それに変な味が混ざっているのでライムや玉ねぎのみじん切りを入れて誤魔化して食べていたのだ。唐辛子の旨味がエッセンスだというのだが、筆者の舌には出汁の効いてない味噌汁を飲んでいるような料理にしか思えなかった。

スペインは美味い物が揃っているのに、何でメキシコ料理はこんなに味覚オンチなのか?と不思議に思ったが、これはフィリピンも同じことで、地理的には中国文化圏に位置していて300年近くもスペインの支配下にいたのに料理は徹底的にダメである。しかしこの海上通商路という見方をすると、そこに答えがあるような気がする。

植民地時代のフィリピン人がスペイン料理だ!と思って食べていたのは、本当にスペイン料理だったのだろうか?。それにスペイン人植民者たちの多くは実際はメキシコ生まれの混血で、母親や家政婦が作るインディオ風味でないと食った気にならなんだよ!というような味覚の持ち主では無かったのか?と思い始めたのである。

まあこれはあくまで筆者の思いつきで、じゃあメキシコ料理の味付けは何が原料で、それと同じものがフィリピン料理で使われてるのか?と聞かれれば、そこまでは調べてないので何とも言えないのだけど、東南アジアでなぜフィリピンだけが突出して不味いのが何となく説明できるような気がするのだが、どうだろうか?






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コメント

2015/04/30(木) 01:59:51 | URL | でぶ熊 #-
住んでるのはKULですがマラッカまで100kmですがここの華食は絶品でたまに行きます。最近は知りませんがシンガポールの美味・人気店の料理人はマラッカで修行した多かったです。
メヒコ駐在経験、生活用語なら不自由ないスペイン語能力?買われ比植民地時代に資機材を送ってた拠点港のリゾート再開発で出稼ぎ中ですが「メヌド」は聞いた事ありません。最近陣中見舞い?に来た愚妻は毎日喜んで食してます。
駐マニラ時代に取引先宅の義母がつくるスペイン風家が好きで勝手に行き食してましたが。。。ここではカラマンシーが無いので?レモンですが。
マニラは和洋華ともアジア最悪、ネシア以下です。何故なのでしょう。
余談ですが在社時代の出張・転勤先の希望は国は「ネエーチャン薄着で飯の美味い国」でした。義母の料理がなかったら即帰国したでしょう。愚妻が小麦色肌だったら結婚なんてしなかったでしょう。

2015/04/30(木) 09:07:03 | URL | hanep #-
なるほど、これは新しい視点ですね。学問的考察だと思います。

じゃあ、フィリピンに元々有った「フィリピン料理」ってなんなのよ!ということにもなりますね。

2015/04/30(木) 09:10:32 | URL | star child #/9hBKkrU
Delayed コメントですが、ソーメンの揖保の糸、赤帯ですがカルティマーの八珍でみました。180ペソ。
同じ播州産ですが、舞子ソーメンなら、90ペソ前後ですね。お試しを。マニラのJAPRESTでは、これを使っている店が多いそうで。舞子そば(乾麺)もまあたべれますよ。

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