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高貴なるエリートの仮面の告白

2015/04/20 01:06:16 | 昔話 | コメント:1件

今から10年ほど前の事である。いつもの通り真っ昼間から会社をさぼって香港の土瓜湾(トクワワンと発音する)にある一楼一鳳(ヤッロウヤッフォン)という売春宿に行くと、お目当てのタイ女がお休みであった。この一楼一鳳とは古びた住宅を使った個人営業の一発屋のことで、香港の一般男性は大概このタイプの店で事を済ませているのだ。

筆者も赴任当初は夜総会やサウナといった値の張る風俗に通っていたが、一楼一鳳の女性も通いつめればサービスはグンと上がるし、何より値段が300香港ドル(5000円)程度と安いので、週に2~3回は土瓜湾や太子(プリンス・エドワード)、それに北角(ノースポイント)にある一楼一鳳に通っていたのである。

さて話は冒頭に戻るが、タイ女の部屋のチャイムを何度押してもドアが開かない。そしてどうも不在だから帰ろう・・と思った時に隣のドアがガチャリと開いて「エイダなら今週は来ないわよ」という北京語が聞こえた。30歳くらい半ばの背の高い女であるが、この女、何故だか警察官が被るような帽子を頭に乗せている。

ああそうなの・・、それはありがとう!と筆者も北京語で答えて階段を降りようとすると、ちょっとアンタ!エイダの代わりにアタシじゃどう?と言う。う~ん・・ちょっとお年を召してるけど、まあせっかく来たんだし・・、見た目もそんなに悪くは無いし・・と思って了解すると、じゃあ中に入ってよ!・・と促されたのだが、3歩ほど歩いたところで身がすくんでしまった。





そこには皮製品の衣装やムチ、ローソク、鎖の類に得体のしれない道具、そして1メートル四方くらいの金属製の檻が並んでいたのだ。SMクラブである・・・。ちょっと!自分はそっちの方は興味が無いから!と言って場を辞そうとすると、背の高い女は目の前に立ちはだかって、まだ日が高いから普通のサービスも可能なのだと言った。

「アタシは小美(シャオメイ)。実はアンタの話はエイダから聞いてるのよ」と言う。なんでもタイ人のエイダとは隣同志ということで中が良く、客がいないときには一緒に二人の共通語である広東語で無駄話をする仲だが、タイ語が出来る日本人が良く来るのよ・・という物珍しさもあって筆者の性格やどんな事が好きなのかもエイダから全部聞いていると言うのである。

それで300香港ドル払ってSMでは無い普通のサービスを受けたのだが、事が終わってふと壁を見た時にそこに無数の落書きがビッシリと書きこまれているのが見えた。しかし良く目を凝らすと壁一面に書かれているのは落書きではなくALFRED CHANとか蘇福珍などの人名である。なんだこりゃ・・?

「ああそれはここでアタシのサービスを受けた人間の名前なのよ!」という小美。ああそういうことか、じゃあ俺も一筆!と思ってオーディオの上に置いてあったマジックに手を伸ばすと、小美は「アンタは普通のサービスだからダメよ!」と言って筆者の手を払う。





「これはアタシが鞭でしばかれた男だけしか書いちゃいけないの!」と叫ぶ小美。降伏声明文なのか何かの恥辱プレイなのか?それとも墓標なのかしらんが、SMの世界にはとんと理解が無い筆者には全くどういうことなのか分からんが、どうやらここの決まり事だというのでサインは諦めることにした。

しかし小美が手を払う前、つまり最初に壁を凝らしているうちに筆者はアッ!と驚いていたのである。実はそこには筆者の会社の後輩の仇名が書かれてあったのだ。それは富田ならトミー、健二ならケニーといった安易な仇名なのだが、その文字の筆跡に見覚えがあったのである。

そいつは筆者と同じく香港支店で働く○○という生意気な後輩で、仕事は卒なくこなすし頭は切れるので上司からは大変重宝されているのだが、慶応の中等部から大学まで進んだと言うエリート意識を思い切り鼻にかけたいけ好かない野郎なのだ。それで筆者ら同世代は後輩ながらもこいつを疎ましく思っていたのである。

そこで小美に「このトミーというのは日本人か?」と聞いたところ、相手は目を剥いて「何でアンタはそんな事を知ってるんだ?」と答えた。だって、このサインを俺はしょっちゅう見てるから・・などとは言えないので適当な理由を作って答えると、小美は「その人は確かに日本人よ、だけどちょっと普通じゃないのよね」とイヤラシイ笑みを浮かべながら話をし始めた。





なんでも後輩○○は毎週1回は必ず小美の下に訪れて通常の2倍の長さのコースを頼むらしいのだが、鞭で打たれるときにキャアキャアと甲高い叫び声をずっとあげ続けているという・・。頭の上に警察帽を被り直した小美はその後もっと具体的な話をし、体を捩りながら後輩の動きと声の仕草を真似たのだが、その様を見ていた筆者は「まさかあいつが・・」とただただ呆然とするしかなかった・

それから2時間後・・。「■■さん(筆者のこと)、来年度の行動計画ですけれど、目標数値と単純積み上げ数値のギャップは全てRS機種で埋め合わせると言う話でしたよね。ところが最新の計画書を見たらJJ機種、つまり僕のメイン顧客に10%割り振りされてるじゃないですか!こんな話は聞いてませんよ!いくら市況の落ち込みが予測されるからと言って・・・!(以下延々と文句が続く)」

しかしこうした後輩○○君の突っかかりを受けても、小美から彼の知られざる性癖を聞いてしまった筆者は彼を叱り飛ばすことは出来なかった。彼はエリートとしての自分と、サド嬢に鞭で打たれながら女王様のハイヒールをなめまわす下等生物である自分の二つ矛盾する顔を両立させることに齟齬を来たし、このように他人を攻撃することで被虐と加虐のバランスを合わせていたに違いないからだ。

その後1年くらいして後輩○○くんは日本に帰任し、同じエリートの同僚の女と結婚して子供も出来たし、現在は会社の花形職場のエースとして活躍しているらしいが、しかしナメクジのように体液と糞尿まみれになって床に転がり、女王様に罵倒され殴打され続けたいという暗い欲望とはどう折り合いをつけているのだろうか・・。こいつの事は正直好きじゃないけど、この点はちょっと聞いてみたい気がする。






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コメント

2015/04/20(月) 01:47:23 | URL | star child #/9hBKkrU
香港も住んでみないとかわからない色々な穴場があるのですね。香港で買ったことがないもので。

フィリピンにSMクラブってあるのかな?あるのでしょうね多分。

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