人がよく死ぬサブディビジョン

2015/04/15 01:08:30 | オカルト系 | コメント:0件

サリサリストアを営んでいる隣人ジェニーが我が家に現れるや「またあのサブディビジョンで人が死んだわよ!」と噂話を始めた。このオバンは金貸しを副業としているためか他人の事情には随分と精通していて、普段から「あの旦那は浮気しているのよ」とか「あそこの息子はバカで成績は常にビリだ」などと他人の噂話をしているのだが、ジェニーがここ半年間ほど定期的に話題にしているのが近所にあるくだんのサブディビジョンのことなのだ。

それは筆者の住む場所から2ブロックほど東側にあって、住宅数300ほどのかなり大きなサブディビジョンであるが、半年ほど前にジェニーは葬式がやたらと多いことに気が付いたのだ。そんなの・・フィリピンは寿命が短いんだから当たり前じゃないか・・とお思いだろうが、このサブディビジョンは60平米と手狭かつ売値200万ペソ(540万円)と安普請なため、ほとんどの住民は小さな子供を持つ若い夫婦ばかりなのである。

「トラック運転手の旦那が正面衝突だって・・助手席の男は軽いケガだけで済んだってのに・・」と訝しげな表情で先週死んだ住民の話をし始めるジェニー。ここ1か月ほどに起こった悲劇をあげると、子供が入り組んだ道で自動車に跳ねられて即死、酔っぱらった若い男が川(と言っても水深50センチである)に落ちて死ぬ、20代の若妻がガンで死亡、女の子が肺の感染症で死ぬ・・と確かに変なのだ。

フィリピン名物のスカッターエリア(不法滞在者地域)を歩いてみると道端で葬式が何軒も行われているのを見かけるが、そこに貼ってあるポスターには故人の写真と名前、それから1935-2015と言うように生年と没年が書かれてあって、たいがい50歳くらいから死にはじめるのが普通で、20代の葬式と言うのは滅多にお目にすることは無い・・。





もちろん2ブロック先のサブディビジョンは若い夫婦と子供しかいないから葬式の主役が
20代から30代だけなのは当たり前だけど、問題は死ぬ頻度がやたらと多い事で、1か月の間に300世帯(1200人程度)で5人も死ぬというのは統計的に見ても明らかに異常である。しかもこれはここ1か月だけの話ではないのである。

さて表情豊かに他人の家の死亡事故を語っていたジェニーも、ついに「これは言ってはいけない事なんだけど・・」と何故か嬉しそうに本題を切り出した(正確に言うとタガログ語なので筆者は何を言ってるのか分からず女房に通訳してもらったのだ)。「アタシが思うにあのサブディビジョンは呪われていると思うんだよ・・」。

エッ!それはどういう事?と聞く女房と義妹。筆者もその神妙な雰囲気から話の内容を即時に理解したがここは黙って聞くことにした。「アタシは昔はこの近所の被服工場で働いているから知ってるんだけど、あのサブディビジョンは昔はお墓だったんだよ・・」と切り出すジェニー。何となく筆者らの反応を伺っている様子がありありと見て取れる。

そうなのだ・・。実は筆者もこの町はやたらと墓地が多いな・・と前から思っていたのである。フィリピンに住み始めた頃は「まあ何処もこんなものか・・」と思っていたのだが、いろんな場所を見るにつけ「自分は墓地の町に住んでいる」という事実に気が付いたのだ。





(本当かどうか知らないが)義父に聞いた話では1980年代以降のマニラ都市圏の膨張で墓地用の土地確保が困難になり、墓地業者は当時見渡すばかり原っぱだったマニラ首都圏の東側一帯に相次いで大規模なメモリアルパーク(墓地のこと)を建設したと言うのである。さしづめ日本で言うと70年代の八王子みたいなものだろう。

ところがマニラ都市圏の膨張がさらに加速したたために、2000年代後半に入ると東側一帯は今度は住宅地として開発されることになり、義父曰く「赤ん坊から幽霊まで」同居する町と化してしまったというのだ。そしてそんな事もつゆ知らず、実家と母方の親戚が住むちょうど中間点に位置しているという安易な理由で女房は墓場の町に家を買ったのである。

「やっぱり死んだ人間が祟ってるのかねえ・・」と人を脅かす嬉しさを必死に噛みしめながら諭すようにと語るジェニー。このババアは筆者と同じ性格をしているようなので噂話の信憑性は疑わしいが、こと2軒隣のサブディビジョンが元墓場だったという件については本当のような気がする。つまり呪いはおそらく事実で、これからも凄い頻度で死人が出続けるに違いない。

さて物知りの従姉妹ミレットによると、土地開発のために墓場を立ち退かせたという話はフィリピンじゃ良くある話で、今を時めく高級コンドミニアムのいくつかも正にそのケースなのだそうだ。という事は・・、入居してみて「なんか死ぬ人が多いなあ・・」と気づいたら、アナタは呪われた家に住んでいる可能性が高いですよ・・。その時は迷わずに今の家を出ましょう。さもないとアナタの生命も持っていかれます・・・。






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