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レッド1969~1972

筆者は大学卒業と同時にマンガを読むことを一切止めることにしたのだが、3年前に新聞で山本直樹の「レッド」の書評を見つけた時に迷わず例外を認めることにした。というのはレッドは連合赤軍事件、つまりあさま山荘事件と12人の同志を殺害したリンチ事件をテーマにしていて、植垣康博氏や雪野健作氏、金廣志氏ら連合赤軍の元メンバー達から高く評価されていると書かれていたからである。。





筆者は革マル派でも民青でもないが、連合赤軍事件については昔から興味を持っていて、テレビ番組や元メンバーが書いた本、そして映画などを見つければ出来るだけ見るようにしてきたのだが、どの記録も衝撃的な謳い文句の割には内容的にはかなり乏しく(はっきり言って陳腐で稚拙)、とくに連合赤軍に馳せ参じた一般のメンバーたちの横顔が全く垣間見ることが出来ないのが不満であった。





例えば殺された12人は元々どういった人たちで、グループ内でどういう言動をしていて、そして森恒夫と永田洋子ら幹部は苦悩の上に殺害を指示したのか、それともサディスティックな喜びにあふれていたのか?。また同志が目の前で殺された事を他のメンバー達はどう捉えどう噛み砕いていったのか?が全く見えないのである。





それでOCSの書籍取り寄せサービスを使って6巻全て購入し(現在は8巻まで発行。現在でも進行中)さっそく読み始めたところ、1巻の半分まで進んだところですっかり魅了されてしまい、結局その後数か月間に渡って連合赤軍について徹底的に調べるまで熱中してしまったのだ。これは今まで読んだ如何なる資料も圧倒するほどの内容だったからである。





なおこの作品は植垣康博と坂口弘死刑囚の二人の主人公から見た連合赤軍の前史から破滅までを描いているのだが、殺された12人だけでなく、除名されたり途中で逃亡したメンバーら数十人の横顔が実に丁寧に描かれているだけでなく、相次ぐ幹部の逮捕と警察による捜査で追い込まれた共産同赤軍派と革命左派(京浜安保共闘)の焦燥感や動揺など心理的な描写が実に巧みに書かれているのである。





また世間一般では永田洋子死刑囚の歪な精神が大量死をもたらしたと解釈されているが、連合赤軍の生き残り達が言うように素顔の永田は生真面目で受動的な性格をした平凡な女であり、事件の本質は全く異なるヒエラルキー制度を持った2つのグループが合体したことで生まれた祖語と、裁判前に自殺した最高リーダー森恒夫の二面性であったことが浮き彫りになっている。





さて本当はこの日記を10日連続とかにしてもっと詳しく書きたいのだけれど、筆者の稚拙な文章力ではとても伝え切れるような作品では無いので、もしも書店やマンガ喫茶、床屋の待合室などでこの「レッド」を見つけたら是非とも手に取って読んでみていただきたい。とにかく絶対の自信を持ってお勧めできる作品である。






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