ついに馬脚を現した詐欺師

女房の従兄弟ジェンの会社が事実上破綻してしまい生活費にも事欠く状態になってしまったと聞いて驚いてしまった。というのはジェンは小さいながらも一応コールセンターのマネジャー兼マイナー株主で、つい半年前までは日本人のサラリーマンと大して変わらない収入があったからである。

それでウィスキーを飲みながらジェンの話を聞きだしたところ、破綻の原因は競争に敗れたからでは無く総支配人(兼第2位の株主)の横領が原因だと言う。コールセンター自体の運営は別段問題は無かったのだが、数か月前から使途不明金がちょくちょく発生するようになり、ついに顧客の支払いを全て総支配人の口座に入金させるようになったため会社の方は一気に金が回らなくなったというのだ。

へえ・・悪い奴がいるんだな・・、一体どんな野郎なんだ?と言ったら、従兄弟ジェンは「ブラザーは会ったことがあるよ」と言う。エッ?誰だ?と聞くと、ほら!ウチのベランダで酒を飲んでた時に突然倒れた!と言うので思い出した。若人あきら(現芸名:我修院達也)によく似た野郎だ!。

若人君とは自分がどれだけ投資で儲けたのかをベラベラと一方的に話すイカれ男で、筆者にもセブの投資案件を持ちかけてきたのだが、長年この手の野郎を相手にしてきた筆者は当然こんなインチキ話に引っかかるわけもなく、若人君の話を適当に流していると、そこでこの男は突然ぶっ倒れたのである。





この一件については以前日記にしたのでここでは詳しくは書かないが、どうもこれは自己陶酔がマックスになると脳機能が停止してしまう詐欺師特有の症状らしく、若人君は30分間意識を失った後でむっくりと起き上がると「食パンが食べたい」と謎のような一言を言い始め、やがて皆が止めるのも聞かずに家へと帰ってしまったのである。

「アイツが総支配人だったのか?そりゃどんな会社だって潰れるだろうな・・」と言ったところ、ジェンは「違うよ!1年前まではちゃんと利益を上げていたんだ!」と若人君を庇う様に言う。どうも詐欺師にまんまとしてやられた人間特有のストックホルム症候群の軛からまだ脱出出来ていない様である。

しかし会社設立の経緯をジェンから詳しく聞いていくうちに、何となく若人君の目論見が見えてきた。数年前までお互い貧乏でバンコクの外国人向けコールセンターで出稼ぎ職員として働いていた二人だが、先に帰国した若人君から「コールセンターに出資してくれる金主(第1位の株主)が見つかったから手伝ってくれ!」と頼まれたので、ジェンは現場監督の職に就いたのである。

そして最初のうちは若人君は真面目にコールセンターに出勤していたが、やがて不動産投資やコンサルティングの怪しい副業に手を出し始め、お客を引っ張ってくる以外はコールセンターの仕事はしなくなり、何もかも従兄弟ジェンに押し付けるようになったが、最後は会社のカネを横領して経営破綻に追い込んだというシナリオである。





ジェンの話を聞いている内に筆者の脳裏に浮かんだのは、若人君の目的は小さな成功を作って金主たちから信用を勝ち取り、より多くのカネをかっぱぐことにあったのではないか・・という事だった。それで過去1年間に若人君が手を出した事業について聞いてみると、故郷ダバオの宅地開発をしていたのだと言う。出資者は案の定コールセンター最大の株主で、かなりの利益が見込めると鼻高々になっていたらしい。

それが数か月前から会社のカネに手を付けるようになったという事は、ダバオの事業が何かの理由で雲行きが怪しくなったか、もしくは事業そのものがインチキで、出資者から大金をせしめた後でここらが潮時と逃げを決め込んだに違いない。いずれにせよ株主と番頭のジェンと社員たちに対してはいい迷惑である。

それで若人君はカンボジアにでも逃げたのかな?と思ったが、カジノで働いてるジェンの知り合いが毎日バカラに打ち込んでいる若人君を目撃したと聞いて笑ってしまった。法的に完全防御を施してあるのかもしれないが、カジノに「毎日」通って勝てると思うなんて若人君は本物の阿呆である。

「出資者は法的手段に出ると思うけど、ひょっとしたら危ない事になるかもしれない・・」と自分を裏切った友人の身を安堵するジェン。まあ一体いくら抜いたのかは知らないが、早く高跳びしないとマニラ湾で魚のエサになるかもしれない。まあ詐欺師なんてそれくらいしか世の中の役に立てることが無いのかもしれないけどね。


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