バカバカしいニュースが世界を救う

2015/03/09 01:05:55 | 日記 | コメント:0件

筆者は通算20年ほど外国で生活をしているが、在住している国が今現在健全な状態にあるのかどうかを知る判断基準として、くだらなくて意味のないニュースがどれだけその国を代表する新聞の社会面を埋めているのか?というのを見ることにしている。

例えば筆者が初めて移住した1994年の香港はまだイギリスの支配下にあり人々は自由な空気の下せっせと商売に励んでいたのだが、当時筆者がとっていた新聞の社会面には毎日必ずと言って良いほど「発情した犬が次々と人間を噛んで捕獲」とか「女装マニアの教師がイカサマ祈祷師を殴って逮捕」といったバカバカしい記事が載っていたのだ。

もちろん筆者も鄧小平の健康状態や混迷するロシア政治、株式市場の動向などの真面目な記事も読んでいたが、ビジネス重視で毎日せわしない時間を過ごしている香港だからこそこういった一服の清涼剤が有難かったのだ。しかし3年後に香港は中国に返還されてしまい徐々に自由が失われていくに従ってナンセンスな記事も姿を消していった。

文化大革命中に徹底的に迫害され農村に下放されていた取引先の中国人幹部は「世界はキューバのカストロを賛美するがそれは大間違いだ!」と面白い事を言うので筆者は理由を尋ねてみたところ、政治スローガンが町中に貼られた国は秘密警察が跋扈する恐怖国家と同義語である!という持論を話し始めた。

それでふざけて「だったらミセスのためのダイエットや痔・水虫の特効薬の宣伝広告で溢れた国はどうなんですか?」と聞いたところ、この幹部は「その国で気をつけなけりゃならんのは税務署の調査官くらいだから大変健全な国家だと言えるね」と真面目な顔をして言うのには面喰ってしまった。





平和な時代しか生きたことが無い筆者には分からないが、恐怖政治の中を生き残った人間は広告一つ見ただけで自分たちは安全な体制の下にいるのかどうか皮膚感覚で感じ取れるのだろう。それで筆者も前述の様にナンセンスな記事の有る無しを一つの目安にするようになったのだ。

さてフィリピンのニュースだが、筆者が住み始めた2013年には「自分の母親の目玉をほじくり出して食べようとした女」とか「妖怪アスワンに怯える村人たち」など、迷信深くて人の好いフィリピン人を良く表しているナンセンスな記事が数多くあるので筆者は毎日楽しく新聞を読んでいたのだ。

ところが昨年の秋あたりから社会面はイスラム教徒によるテロとか全く笑えない陰惨な事件のウエイトが目に見えて増えていき、特に今年1月末の警察とMILF(モロ・イスラム解放戦線)との銃撃戦以降は笑える記事というのは全くお目にかかれなくなってしまった。

「だったら芸能面を見ればいいじゃない!。ヴァイス・ガンダやアイアイ・デラスアラスが出てるわよ!」と女房は言うが、北朝鮮だって芸能面にはユーモアのある記事が載っているのだから、これは社会の健全性とは全く関係が無いのである。社会の状態を一番良く映すのはやはり社会面なのだ。

昨年から世界の状況は暗雲が立ち込みはじめ、戦争12年周期説で言う「2015年の戦争」へと徐々に向かっているよう思えてきたが、こういったマイナスのオーラを払拭するためにも世界中の新聞の社会面に「廃ビルに潜む露出狂の男を逮捕」といったバカバカしい記事を読んで朝からニヤニヤと含み笑いを漏らせる社会になってもらいたいものである。






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