マニラ解放から70周年

テレビを見ていたら明日3月3日はアメリカ軍によるマニラ解放から丁度70年目に当たる日である!というニュースが流れていた。1945年1月4日にリンガエン湾に上陸したアメリカ軍の分派は一路マニラを目指して南下し、2月6日にマニラ駐留の日本軍と交戦を開始。以後1か月に渡って両軍は激戦を繰り広げたが日本軍はほぼ玉砕したため、アメリカ軍は3月3日に勝利宣言を出したのだそうだ。

さてこの1か月の戦闘による被害は実に甚大で、マニラ市内の建物と言う建物はことごとく破壊され、さらには日本軍によるフィリピン民間人の虐殺により70万人のマニラ市民のうち10万人が死亡する第二次大戦中でも未曾有の大惨事となった!とナレーションが言っている。俗にいうマニラの戦いBattle of Manilaとマニラ大虐殺Manila Massacreである。

それから(これはテレビではないが)YAHOOのフィリピン版にはマニラ大虐殺の生き残りの人たちが当時を振り返り、「いかに日本軍が残酷であったか」を詳細に語っているのだが、その中で繊維会社を経営する老人が「私は戦後ビジネスのため多くの日本人と取引したが、なぜあの善良な日本人たちがマニラ大虐殺の様な残酷な行為をしたのか理解できない」と発言しているのを見た時に筆者は思わず独り言を言ってしまった。





「爺さん、あんたの直感は正しいよ」。つまり10万人のフィリピン人を殺したのは日本軍ではないという意味である。ちなみに筆者は一部の右翼の様に日本軍は一人も民間人を殺していないとか妄信しているわけでは無いのだが、常識的に考えれば守る側の日本軍が自分たちの陣地を破壊するはずが無いではないか・・と素直に考えるのだ。

いや!マニラから退却の際に日本軍はマニラを破壊したのだ!という御仁もいるが、正確に言うと日本兵一万四千人のうち一万二千人が戦死しているのだから退却も何もあったものでは無いし、北東南の3方向は全てアメリカ軍に包囲されていて民間人さえ脱出出来ない状態の中で、残り少ない弾丸を同じく封じ込められた民間人相手に消費するはずなど無い。

実際これだけの人間が死ぬとなると、ドレスデンのようなじゅうたん爆撃やスターリングラード攻防戦のような長期にわたる市街戦になったと考える方が普通であろう。となるとマニラを爆撃し、三方向からマニラを包囲したのはアメリカ軍の方である。つまり10万人の死者のうち大部分はアメリカ軍の仕業と考えた方が自然である。





ちなみに筆者はアメリカという比較的マシな植民者の下で気ままに生活してきたところへ日本軍がやって来たから俺たちはメチャメチャになってしまった!とフィリピン人が日本を憎む気持ちも理解できるし、マニラ防衛司令官が徹底抗戦を決めたおかげで大規模な市街戦に発展してしまい、これがマニラの徹底破壊へとつながるミスジャッジだったことは認めるが、だからといって10万人死亡の加害者は全て日本だと公に言うのは如何なものだろうか?。

当時マニラ防衛の任に当たっていたのは日本陸軍では無く軽装備な海軍の基地防衛隊だったという事や、日本軍が持っていた兵力と軍装であれだけ徹底的な破壊が出来るのかどうか、それに10万人の民間人を処刑するためにはどれだけ手間がかかるのか?などちょっと考えれば直ぐに分かりそうなものである。70年も経ったのだから少なくとも歴史的な事実に基づいて当時の戦闘を振リ変えるくらいの検証はして欲しいものだ。

しかしテレビ画面に目を移すと「アメリカ軍によるフィリピンの解放は・・・」と美人アナウンサーが笑顔で語っているところだった。アンタの爺さんやひい婆さんを殺したかもしれないアメリカ人を讃えるなんてジャーナリストとしては随分おめでたいね・・と思ったが、まあ勝てば官軍という言葉通り、敗戦国民である日本人が何を言っても負け犬の遠吠えなのだろう。無念・・。







にほんブログ村 海外生活ブログ フィリピン情報へ
にほんブログ村

スポンサーサイト

コメント投稿

  • URL
  • コメント
  • パスワード
  •  管理者にだけ表示

 

右翼でないですが市民の死傷者のほとんだは米軍の得意な無差別爆撃、艦砲射撃でマラテ教会、病院施設の避難民、市街戦に巻き込まれた市民と知識層は知り駐在時代にUPの図書館の史料で調べたらありました。
日本軍の主力部隊はモンルパに早期に転進したので全滅を免れたのでしょう。
勝てば官軍です。
女房は亡妻遺品のお内裏様だけを持ち歩きちらし寿司と蛤のお吸い物を作り祝いますが米軍の解放を話す事はありません。
今年も私はいないので娘、阿馬(メイド)3人でやってるのでしょう。

マニラ市街戦と南京事件に 

マニラ市街戦の犠牲者 10万人も、旧日本軍の行為だとしたいのでしょう。
「南京大虐殺 30万人」と同じで、、、当時の日本の新聞記事や写真(南京入場時など)を見れば、嘘のポロパガンダと判ります。

フィリピンのマスコミも、華僑財閥の影響下にあるのかな? フィリピンの目の前での中共の海洋侵略(さんご礁の埋め立て)も非難していないし・・・

フィリピン戦で生き恥をさらした「山下奉文 大将」(捕虜となる・兵士には自決・玉砕を命令)と特攻隊を編成した「大西滝次郎 中将」(終戦直後に自決)の二人の生き様を、、、今の自衛隊幹部にも考えて欲しい・・・

トラックバック

http://dadesigna.blog.fc2.com/tb.php/518-69a54d60