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語学が全く上達しない本当の理由

会社員時代の同僚であるH氏から1年ぶりにメールが来た。この人は会社を中途退職して10年来の夢であった中国での起業を実行したのだが、生まれつき食事に無頓着であったことが災いして体を壊してしまい、昨年深センの事務所を閉じて日本に帰国していたのである

日本に帰国した後は養生しているのだとてっきり思っていたが、なんと生活の糧を稼ぐため自宅で設計の仕事を請け負っていたのだと書いてある。さらにメールには「今回香港の顧客と設計の打ち合わせをすることになったので、通訳として参加してほしい」と厚かましい事が書いてあるではないか・・。

このH氏は数多くの優れた商品を生み出した優秀な設計開発者であるが、この人は困ったことに外国に出て勝負したいという熱い思いを持つ一方で、外国語能力があまりに稚拙で外国人と殆どコミュニケーションが取れないという構造的な矛盾を抱え込んだ人物なのだ。

この外国語というのは英語だけではなく中国語の方もお粗末極まりない代物で、7年もいたのに中国語旅行会話3日間コースを修了したかしないか位のレベルなのだ。会社の方も日本語が堪能なスタッフばかり雇っていたから何とか経営できたのだろうが、会社の外で少しでも入り組んだ話になると日本語で通していたらしい(つまりやり取りになっていないという意味である)。





筆者がH氏と出会ったころは「俺は英語ができねえからなあ・・」と言うのが口癖で、彼の言い訳を聞き飽きた筆者は「学校行くとか何か行動しろ!」と叱りつけたものだが、会社の英語教室や通信教育、NHKなど諸々試したもののH氏は全て途中で挫折してしまったのである。

それで仕方なく筆者が彼の通訳係に任命され、H氏と一緒に中国各地の素材メーカー(当時H氏は部品の新しい調達先探索の任についていた)を回ることになったのだが、H氏と中国人との間に立って英語⇔日本語(ある時は中国語⇔日本語)の通訳をしている時にあることに気が付いた。

中国人と英語で話すよりもH氏と日本語でやり取りする方が大変なのである。これは結論が最後に来る日本語の特性もあるのだが、このH氏の話し方は主語から述語までの区間が異様に長く、しかも最後の肝心な部分がYESなのかNOなのか分かりにくい表現が多いか、もしくは消える魔球の様に述語自体が無いのである。

消えるのは述語だけではない。ある時は目的語、別の時は主語が無いのだ。しかも話がしょっちゅう全然関係ないところに飛ぶので、一体何の話をしてるのか五里霧中な時間がずーっと続くのである。相手に分かるように言葉を選ぶどころか、出てくる単語を統制する機能自体がH氏の脳みそでショートしてるのだ。。





欠如しているのは話す能力だけでは無い。これは脳と言うより性格に起因するのだろうが、相手が言っている事の半分も聞かない内に自分の中で勝手に結論付けてしまい、相手が聞いている事と全く関係ない回答をしてしまうのである。結局H氏の歩くところにはトラブルだらけとなり、そのたび全ての尻拭いをさせられたのは筆者であった。

「外の世界に出ると革新的なアイデアが頭に浮かぶんだよ!それを図面に落とすだけでウン億円の金になる商品になるんだ!」とH氏は声高々に叫ぶが、一方の言葉の方も脳に浮かんだ単語を適当に混ぜ合わせて喋っているだけなのだけれども、こっちは商品と違って価値あるモノの体を成さないのである。

つまりH氏は英語や中国語が出来ない以前に日本語、いや多分筆談でもコミュニケーション自体がまともに出来なかったのだ。ただ日本語の単語が一番よく知っているし、丁寧な口調で適当に誤魔化しておけばなんとなく言葉として認められると言う日本語の欠陥のおかげで筆者の会社の設計課長まで昇ることが出来たのである。

「貴君と私は長年の阿吽の呼吸で・・」と自分がどれだけ迷惑な存在かも知らずに筆者を通訳に駆り出そうとしているH氏。おそらくこの気が付かない・・という欠陥もH氏のアタマのバグに起因しているに違いない。なお通訳料どころかアゴアシの費用負担について何も書いてないので即座に「不可」と返事を出しておいた。






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聞き上手は話し上手の言葉があり母国語以上に外国語は上手くならないと言います。
設計分野ならスケッチ、図面、数式が世界共通語ですがその御仁の理解が難しいです。
言葉を覚えるには子供のようにあらゆる事に興味がある事だと思います。
技術屋の端くれですが絵、スケッチ、技術数式で仕事で苦労した事はありません。
英語の世界で苦労したのは契約、法律の世界です。一般教養で学んだ知識なので一念発起し英語の法関係書籍で勉強した結果、顧問弁護士と話しできます。
語学を自慢する人もいますが大事なのは知識だと思います。

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