爺ジジイたちの皮算用

ビナイ副大統領(72歳)の相次ぐ不正・汚職疑惑で急速に支持率を落としつつある野党UNAは、2016年の正副大統領候補に同党のエストラダ元大統領(77歳)と無所属のグレース・ポー上院議員(46歳)のタッグを画策しているとのニュースが流れた。どうやらつい最近まで支持率1位をつけていたビナイでは勝てないと判断したようだ。ただしこのニュースの信憑性の方は今のところ噂の類いのようだが、あまりのバカバカさに一人笑い出してしまった。

UNAは元々エストラダ大統領、エンリレ上院議員、ビナイ副大統領の大物3人で設立した政党であるが、現在エンリレはポークバレル汚職で裁判中、ビナイは前述のようにマカティ市長時代の汚職などで疑惑を深めている身であり、同党の若手のホープだったエストラダのご子息ジンゴイもエンリレと共に獄中の身だから、UNAの親玉たちのうち現在まともに政治活動が出来るのはエストラダ元大統領のみになってしまった。





しかし元々エストラダ自身が疑惑の総合商社の様な人物であり、弾劾裁判後の仮釈放の条件には今後政治活動は行わないとの付帯条件が付いていたはずなのだが、昨年マニラ市長選に出馬してリム市長と老々戦争を繰り広げて勝利したことは記憶に新しい。しかも市長になったらなったでトラック規制を開始してフィリピン港の甚大な機能不全を引き起こすなど他人様に迷惑をかけまくっている困った御仁である。

そのエストラダが大統領選に出馬すると聞いただけで笑ってしまうが、よりによってクリーンが売り物でフィリピン全国民から未来のリーダーと目されているグレース・ポーを副大統領候補に担ぎ出そうとは・・。一体どこをどう押したらそんな自分たちにだけ都合の良いアイデアが出てくるのか・・と失笑してしまったのである。





フィリピンの昨年11月時点の世論調査ではグレース・ポーは21%で2位、ロハス内相が19%で3位、サンチアゴ女史が10%で4位、エストラダは9%で5位という順だが、1位をつけていたビナイはここ2か月で相当失速しているからグレース・ポーは現在首位に躍進しているはず。それに2004年の大統領候補でアロヨに僅差で敗れた後に無念な死に方をした父親フェルナンド・ポーの厚い支持層を引き継いでいる。なので5位のエストラダの下で副大統領なんかに立候補する必要は無いはずである。

しかし意外なことにテレビを見ていた同居人は筆者の様に笑っていないのに気付いた。「グレース・ポーの弱点は政治経験の浅さ。それに父親のフェルナンド・ポーとエストラダは同じ映画俳優出身で親友だったから、そこを巧く突いて利用するつもりらしいな」と言うのは従兄弟ラフィーの弁。そして「エストラダは高齢だし、任期の途中で死ぬ可能性があるから案外グレース・ポーは話に乗るかもね・・」と従姉妹ミレットも頷く。





どうもフィリピンの政治力学には政治信条やクリーン度以上にエリート派と庶民派の対立や、誰と誰が人脈で繋がっているといった泥臭い原理が働いている様である。正直自分はフィリピン政治にあんまり詳しくないのに、このニュースを聞いて真っ先に高笑いをしてしまった事に気まずさを感じてしまった。どうもフィリピンの政治につて一言いうレベルには不勉強なようだ。

UNAの顔ぶれをみる限り田中角栄に金丸信、小沢一郎が生き残りをかけて若手のプリンセスを騙しているように見えたんだがなぁ・・。どうも自分の視点は政治家に倫理性を求めるきらいがある様である。確かに毒を食らわば皿まで・・くらいの悪どさがなければフィリピンでは政治家は務まらないんだろう。グレースさん、狸ジジイどもに飲み込まれないようにね!。アッチが先に死ぬからと思って悠長に構えてちゃダメだよ。






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