サウジアラビアってヤバくね?

朝起きて居間へ降りていくと義妹がテレビニュースに見入っていた。サウジの国王が死亡、イエメンの政権崩壊、そして中東を席巻している武装集団ISISの人質問題、さらに原理価格の下落が世界経済に与える不安要因など、今朝のヘッドラインは中東がらみのニュースで占められていた。

普段はソファにゴロンと寝っころがっているだけの義妹が中東関係のニュースを気にしているのは、夫のフランシスがあと2週間後にサウジアラビアのジェッダに戻るからである。そう言えば数か月前にサウジで謎の感染症MERSが流行した時も珍しくテレビに噛付いていたなぁ・・。

「ブラザー・・サウジって大丈夫かしら?」と不安そうな義妹。しかし食い物とエロ恋系スキャンダルしか頭の中に入っていない義妹はサウジのニュースが流れても一体どういう結果になるのか自力で解析することは出来ない。それでどうやら筆者の意見を参考に聞きたいらしい・・。ちなみに夫のフランシスは本日キアポの母親の元に戻っているため不在であった。





それで筆者はサウジを始めとする湾岸首長国はイスラム教の本来の原理(人類平等で社会主義的である)には反した独裁国家であり、①石油による莫大な資本と、②反体制運動を抑え付ける秘密警察、③アメリカによる支援、で何とか体制を維持している時限爆弾の様な国家であると紙に書いて説明した。義妹は紙に書いたチャートや相関図を見ながらフムフムと頷いている。

そして原油価格の下落は①を、ISISのような暴力的イスラム原理主義者の増殖は②の力を削ぐものであり、もしも③のアメリカがサウジを見捨てるようなことになれば、今まで抑え付けてきたものが大きいので、数年前のエジプトやリビアとは比較にならない大混乱が発生し、サウジでは王族に限らず全国民が辛酸を極めるような状況になるだろうと説明した。

なんだか心配そうな表情の義妹。それで話のはずみで20世紀の国家体制の終焉について説明を補足することにした。ロシア革命期のチェカーによる外国人狩りとソ連全土の監獄国家化、クラーク(富農)の根絶、ナチス崩壊時のベルリンの破壊、ウクライナの大規模飢餓、大躍進と文化大革命による国家機能の喪失と数千万人もの犠牲者、そしてポル・ポト派による人口の1/3の虐殺などである。





筆者の擬態語を混ぜたリアルな説明に黙りこむ義妹。どうやら義妹は映画「キリング・フィールド」を見たことがあったらしく、革命勢力による首都鎮圧と住民の農地への下放、そして大使館に逃げ込んだ外国人たちの過酷な状況の画像が頭に浮かんだようである。カンボジア人の主人公と夫フランシスを重ね合わせたのかな・・?

義妹の不安そうな反応が面白いので、ボスニアの民族浄化などの話など面白おかしく話していたら、流石に義妹も「もうやめてよ!」と言って庭に出てしまい、そこでタバコを吸い始めた。信用したかどうかは分からないが、きっと明日夫が帰ってきたらサウジ帰国を伸ばすよう懇願するに違いない。

しかし本当の事を言えば原油価格の下落で一番立ち位置が強くなっているのはサウジだし(原油生産コストが圧倒的に安いから)、ISISを援助しているのはアメリカの資本家集団とサウジアラビアであるのは陰謀論の世界では良く知られた話。なので義妹の心配が現実になる事は当分は無いだろうね・・。まあ明日は夫婦愛を高めて頂戴!。






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中東諸国を含めサウジも長短期に出張しましたが生活するにはジェッダは多湿で二度と行きたくありません。
フィリピンに関わった頃天然資源省の日本で言う次官が「男は西に女は東に(ジャパユキ)行くのが我が国最大の資源」と言ったのが今でも思い出します。今は当時の数倍、出稼ぎ国家は絶対に発展しない歴史を知らないとビックリしました。

最近の中東情勢は大きく変わりつつありサウジは最近の原油安、国王も逝去され米国の軍事費削減で変化するのは間違いないと思います。
もう原油経済は曲がり角と思います。出稼ぎ?中の国でもメキシコ湾の原油生産の影響が出てます。
ブルネイは2030年問題として将来を計画してます。

フィリピンは出稼ぎ頼り国家と思いますがいい加減に施策を変えるべきです。
カナダに留学中の女房の亡夫との息子(step son)でさえフィリピンの将来を見限ってます。

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