新興宗教の教祖様の苦悩

筆者の知り合いに若いころ新興宗教の本部に勤務していた人物がいる。この宗教団体は関西に本拠がある花火大会とあるスポーツ競技(これ言うと確実に分かってしまうので割愛)で大変有名なのだが、名前を聞いた限りでは一体キリスト教系なのか仏教系なのかさっぱり窺い知ることが出来ない一風変わった宗教団体である。なお本日記では便宜上「花火教団」と呼ぶことにする。

この友人の名は水野くんと言って、両親が花火教団の熱心な信者だったために問答無用で教団直属の学校に入れられ、寮生活を送るうちに花火教にすっかり感化されてしまい、東京の大学を卒業した後は教団本部の職員に採用されるなど「花火教の若きエリート」の道を歩んでいたのだが、若くして両親が亡くなった後は突然タガが外れてしまったようで、30歳を前にして電池メーカーの営業マンに転職、そして数年前まで香港で駐在員をしていたのである。

筆者が勤めていた会社は水野くんの会社の主要顧客の一つで、水野君は御用伺いと称して筆者の香港事務所にしょっちゅう現れては、そのまま会社の金で居酒屋経由ナイトクラブかいやらしいサウナ行きをエンジョイする遊び仲間の関係だったので、彼とすっかり打ち解けるようになった後はときどき花火教団時代の思い出について色々と聞かされることになった。





ちなみに花火教団はカルト教団ではなく、おそらく日本中の宗教団体の中でもかなり人畜無害の部類に入るだろう。現在の教祖様自身が随分といい加減でゆるい人間であるらしく、また水野君自身も信者を引っ張る部門とは全然関係ない管財や総務といった部門に勤めていたためか、彼から花火教団に勧誘されるようなことは一度たりともなかった(いいのかね・・こんなんで・・)。

さていつものようにナイトクラブで飲んでいる時に、あの鷹揚な教祖様でも目を剥いて激高してしまった大問題がありましてね!と酔っぱらった水野君がポロッと漏らしたことがあった。なんだか・・面白そうだな・・。それで教祖一族のドロドロの肉欲関係とか巨額の脱税、それから(教団自体が全然勧誘してなさそうだから)信者が増えずに先細りになっている・・などと聞いてみたが水野君は「全部違いますよ」と答える。

「実は別の宗教団体の信者が随分と入り込んでいたんですよ。今ではかなりの勢力になってると思うんです」と言う水野君。それは一体どういう事なんだ?。それで筆者はもっと具体的に話をしてくれと頼むと、水野君は言いにくそうな(もしくはコイツ阿呆だなという)表情をした後で「別の宗教団体に花火教団が乗っ取られてしまうかもしれないという意味です」と言った。(次回に続く)







にほんブログ村 海外生活ブログ フィリピン情報へ
にほんブログ村


スポンサーサイト

コメント投稿

  • URL
  • コメント
  • パスワード
  •  管理者にだけ表示

トラックバック

http://dadesigna.blog.fc2.com/tb.php/453-ad1461bb