ダメな日本の外交官たち(3)

2014/12/20 01:07:59 | 昔話 | コメント:1件

以上2日間に渡って長々とつまらない体験を書いてきたが、主題が領土問題や最先端の技術開発のような華々しい話で大変申し訳ない。でも筆者がいたのは所詮その程度の世界なのである。それから総領事館からの情報漏洩についても、2次会の席にいた6社が全て当てはまったというだけで、あの年にストライキが起こった全ての会社の情報が漏れたのかどうかは立証のしようが無い事は予め言っておきます。

しかし翌年に発生したストライキには総領事館は全く登場しなかったからだろうか、筆者の会社の最大妥協点とストライキ側の要求はかなり乖離していたし、スト側もブルーカラーとホワイトカラー層で意見の違いが出てきたために分断交渉が可能になり、一年前の様な一糸乱れぬストライキとは大違いの何ともお粗末なストだったため極めて短期間で事態を収拾することが出来た。そしてこの時筆者は前回のストはやはりシナリオと黒子がいたのだとの思いを強くした。

さてここから先は在香港日本国総領事館のスタッフたちが2010年の日系工場ストライキに対してどういう姿勢・行動をとったかについての推測である。言っておくがこれは筆者一人の意見ではなくで、同業者団体の2次会で一緒に総領事館への疑念を深めた6人の香港駐在員と一緒の推測したストーリーである。

まず第一に日本人外交官たちがスト収拾に向けて何かをする気は最初からなかったことは断言できる。労使交渉のプロや有能な弁護士を紹介する事は無かったし、まず何よりも日本の外交官が介入している事が中国政府に見つかることを恐れていたのだ。しかしその一方でストライキは日本のメディアでも大きく報じられていたから、野党議員やマスコミに対して自分たちは全く不関与で何も情報が無いとも言えなかったのだろう。





なので外交官たちは見かけ上仕事をしている振りをすることにしたのだと思う。しかしこの芝居にも2つの相反する観客がいて、日本国内向けには「現地の情報を収集して企業と一緒に対策を考えている」と説明していたが、実態は筆者ら駐在員を呼びつけてレポートを収集しているだけだった。そして中国向けには日本企業に厳重注意を与えているとともに中国からの大規模な撤退を回避している!との印象付けを行う二枚舌外交を取ったのではないだろうか?

さて肝心の情報漏洩の件についてであるが、これが外務省全体の意志として中国に手渡したのか?、それとも在香港領事館のスタッフが金に目がくらんで流したのか?、もしくはその中間的なものなのか?については意見が分かれてしまい結論は出なかった。もしかしたら現地採用の下級スタッフに中国の息がかかっていただけかもしれない。しかしスト対策について各社の腹の底を書いたリストが相手に流れたのはどうやら事実のようで、漏えい元の階級がどうであれ機密保持の意識は余りにお粗末だと思う。

それからなにも筆者は外交官は企業の利益を最優先で守るべきだ!と言ってる訳ではないので勘違いしないでいただきたい。筆者は別に自分たちが特権階級だったと思っているわけでは無いのだ。それに何度も言うがこっちは外交官を呼んだお覚えは全くなくて、向こうからノコノコ現れてアレコレ要求してきた挙句に日本企業に大損をさせられる結果になったのである。そして偉そうな態度の割には彼らには自国民の財産を保護しようという意志も、中国政府と伍してく能力もハナから無かったのだ。

さて皆さんに質問をしたい。アナタはこんな外交官たちが我が国に必要だと思うのだろうか?。自国の国益のため相手国とガチンコの交渉をする訳でも無く、ただただ自分たちの保身と外国の利益のために邁進する小役人。相手国の政治家の名前を覚えるよりもワインの銘柄をそらんじる方が評価される現代の高等遊民。この連中に給料を払う位なら、ロースクール出身の腕の立つ国際弁護士を外交現場に配置した方がよっぽど国益に叶うと筆者は思うのだが・・。


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コメント

自国民も国益も守る態勢ではない。

2014/12/20(土) 17:37:27 | URL | yokoblueplanet #-
こんばんは。
「そして偉そうな態度の割には彼らには自国民の財産を保護しようという意志も、中国政府と伍してく能力もハナから無かったのだ。」
国外にいると、この観点、良く判ります。
ペルーの人質事件の時もそうでした。
外交官全員がそうだとは云いませんが、全体としてみた時に、あまりにお粗末で肯定的な見解は出せません。
日本の上層階級の名誉職としての外交官ではなく、専門的知識を持ったプロが、日本の外交に携わるべきと思います。

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