墓地を見下ろす家(2)

2014/12/14 00:29:31 | オカルト系 | コメント:0件

新しい家に引っ越して1か月が経ったあたりから普通でない事態が起こり始めた。部屋に置いたちょっとしたモノが無くなったり、置いた場所とは違うところに移動しているのである。最初は女房がやってるのかな・・と思っていたのだが、同じ現象が頻発するので女房に問いただしたところ「アタシそんなことしてないよ・・」と言う答えだった。

それから異臭である。ときどき何かが腐った様な臭いが居間からするのだ。もちろんゴミ箱やキッチンにゴミを忘れたわけではない。これが何度も続くのでマンションの管理人を呼んで一緒に原因を調べたところ(運よく臭い時に来た)、この臭いは排水管や空調など部屋の外から来るのではなく部屋の中から発生している事が分かった。つまり何か臭いものが居間に現れているということらしい・・。

他にも真夜中の雑音が頻発したり、電気製品の電源が突然落ちるなど物理的な怪現象が何度も起こったが(ただし重度のオカルトマニアである筆者には物足りないレベル)、肝心要の幽霊が姿を現すようなことは無く、ただただチンケなポルターガイスト現象が時たま発生するくらいである。それに霊感のある女房が何故だか余り騒がないので気のせいだと思うことにした。

しかし3か月経過したあたりから別の異変が起こりはじめた。筆者の体調悪化である。これについて時系列で書くと長くなるので要約すると、①呼吸が出来なくなる、②回転性めまいに襲われる、③突然の脱力感、④全身に電気が走るような痺れ、⑤頭皮の異常なコリ、⑥異常な発汗、⑦毎晩のこむら返り、⑧右腹部の差し込むような痛み、⑨視力の急激な低下、⑩常時アンペアが上がったような昂揚感、が一気に現れ始めたのだ。

それで香港で一番良い病院に行って精密検査を受けたところ、結果はなんと脂肪肝が悪いだけで後は異常なし・・というモノ。なんかの間違いだと思って他の病院に行ってみたが結果は同じだったので、同僚の香港人に勧められて中国式はり治療に通い始めたところ、症状の半分くらいは抑制することが出来たが、肝心の原因については中国鍼灸医も「分からない」と言うばかりでお手上げである。





しかし一番困ったのは精神の方である。この年のビジネスはこれまでの好調さがウソのように需要が一気に落ち込んだうえに、精神が壊れた男が筆者の上司として赴任してしまったのである。この事は未だに忸怩たる思いなので別の機会で詳しく書くが、壊れた男が出す壊れた指示で顧客との関係や会社組織も壊れ始めたのだ。当然のごとく筆者は壊れた男とバトルになるわけだが、精神分裂病の家族を持った人が歪んだ世界を日常的に垣間見ることで自分の精神も歪んでしまうのと同じように、数か月後には筆者の精神も壊れていった。

結局筆者は日本の役員から強制帰任を命じられ、それにブチ切れて会社を辞めたのだが(まあ元々帰る気がなかったんだけど)、もうすぐフィリピンへ引っ越しだぞ・・というときに、いつも行きつけの飲茶屋のオヤジに別れを告げに行くと、「やっぱりそうか・・」と相槌を打った後で気になることを言い始めた。

筆者は風水に詳しくないのだが、なんでもあの一体すべてが昔から不吉な場所と言われていて(だから病院がやたらと多いらしい)、中でも筆者のいたマンションは方位学上で最凶の位置にいるらしく、さらに敷地が三角形というこれまた最凶な間取りの上に、墓場を見下ろす格好になっているので、マンションが建てられる前から近所の住民は「あそこはヤバいぞ」と噂をしていたというのである。

「うちの店に来てたマンションの住人もたった1年で何人か出てってるんだよ!。それも何故だか知らないが全て旦那の体がおかしくなってるんだ!」と言う店主。そう言えば・・隣の部屋のフランス人夫婦も半年で出て行ったし、後から入ったカナダ人もずいぶん顔色が悪くなっているじゃないか・・。このままいたら命を持って行かれたのかも・・と思うとゾッとする。それで慌てて荷造りして最後の2週間はホテル住まいに切り替えた。

さてこのマンションを出てから2年が経過したが、日常生活にはいろいろ小さな問題があるとはいえワンチャイのマンションにいた1年間に比べれば全然マシである。何より奈落の底に落ちていくような苦しみが無いのが良い。なお元いたマンションの知人に連絡を取ったら、この一家もリストラされてすでに中国に帰ってしまったそうだ。なので筆者の小さな経験で言えば墓場を見下ろす家は要注意である。特に敷地が三角形だったら迷わず退出しよう。





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