大阪の幽霊ホテル(2)

平成12年(2000年)9月20日、日債銀(現あおぞら銀行)の頭取が自殺…とそこには書いてあったのだが、その時筆者は「あっ!この事件か?」と思ってしまった。当時筆者は一回目の赴任を終えて日本に帰国していたので良く覚えているのだが、このニュースは当時の日本でちょっとした話題になったのである。この日記を読んでくださった方の中にも、あああの事件か!と覚えておられる方もいるのではないだろうか?

本間という名の頭取は日銀から日債銀に天下りしてトップになったばかりだったが、彼の自殺には不審な点が多いと言われていたのである。それに事故当日、隣の部屋に泊まっていたオペラ歌手でデブタレントの森公美子が深夜の物音に悩まされてフロントに文句を言っていたという顛末があったことから、本間の死は自殺ではなく不良債権処理にからんで闇社会に殺されたのだと巷間囁かれていた。

ちなみにH・Iホテルは客室が168室もあるので、筆者がいるのが本間頭取が死んだ部屋である確率は相当低いし(それにオペラ歌手が喫煙フロアにいると言うのも変だ)、だいたいシティホテルというのは自殺のオンパレードで半数近くの部屋が事故物件というのが当たり前なので、本当なら本間頭取以外の他の自殺者の事を思い浮かべるべきなのだが、この時は直感で「この部屋で本間頭取は殺されたに違いない!」と思い込んでしまったのだ。





さてここから先が常人と違う所で、幼少期より「あなたの知らない世界」などの心霊番組を見続けた筆者は、フロントへ部屋変更は申し出ずにこの部屋にずっと居たいと思ったのだ。実は筆者は人後に落ちないオカルトマニアであるにも関わらず怪奇体験はたったの3回、しかも内2回は首から背骨にかけて何かがズブズブズブと入り込んだ感じがしただけのちょっと他人より見劣りする怪奇体験で、一度だけ目で見た幽霊も余りにあり来たりで他人様に語れるような話では無いのである。

幽霊が見れるかもしれない…。しかも泊まった部屋は日債銀の頭取が変死した部屋で(確認のしようが無いのでそう言うことにする)、背後にはブラックな社会構造があったらしくてね…さぞかし無念だっただろうよ…というオチまでついている。ホテルニュージャパン跡地や日航機墜落現場に比べるとインパクトは弱いが、これは怪談話としてはなかなか味わいがありそうだ。題名は「頭取の部屋」とでもするか。

それで女房には「このホテルで事故は無かったよ」と嘘をついて安心させたのだが、今夜再び怪現象が現れた場合に備えて、日本のホテルは自殺や他殺が多いからこのホテルも半分くらいの部屋は事故物件だと思うよ…と部屋変更への道を閉じた後、「自殺があった部屋と他殺じゃどっちが霊的に危ないんだね?」と聞いてみると、そんなの自殺に決まってるじゃ無い!と言う。本間頭取は他殺に違い無いからこっちの命を持って行く様なことも無いだろうな…と一安心した。





さてその晩ベッドに入ると早速前日同様のイヤ〜な感じが全身にまとわりつき始めたのだが、期待した金縛りや霊はいつまで待っても現れない。どうも幽霊も様子を伺っている様だが、一方の女房は早速ウウーウウーと呻き声を上げ始めている。そしてベッドの中でジッとしていると丑三つ時に突然「ウワッ!」と叫び声を上げて女房が飛び起きた。一体どうしたのだ!とかなり期待して聞くと、「夢の中で叫び声がして!」と昨日と全く同じ話である。チッ(舌打ち音)!。

けっきょく朝まで待ってみたが、怪現象というのは初日に経験したのと同じく「生臭いにおい」「イヤ〜な感じ」「女房の夢の中の叫び声」だけだった。そして大変残念なことにその次の晩(最終日)もこの3現象だけしか現れず、突然部屋がガタガタ揺れてモノが動き始める、目の前に首吊りをした霊が現れる、頭取の霊が女房に憑依して真犯人の名を話し始める等のおぞましい霊体験を渇望した筆者の期待はあっさり裏切られてしまったのである。

3泊の滞在を終えチェックアウトして空港へとバスで向かう筆者ら夫婦。「あのホテルは気持ち悪かったわね〜」と女房は言うが、筆者の方は「まったくリキの無い幽霊だぜ…」と幾分おかんむりであった。銀行のトップになるくらいだから相当エネルギッシュな人物のはずだが、出てきた幽霊は小動物のように弱々しい感じである。そしてやっとここで「ひょっとしてあれは銀行頭取の霊では無いのかもしれない」と思い始めた。さてさてどなたか頭取が変死した部屋番号をご存じないだろうか?。ご存知であれば次回その部屋にチャレンジしてみたい。






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我々夫婦は霊感能力なく信用しませんが休みが取れる時に潜りに行くプケットの気にいってる定宿にしてるホテル名を顔馴染み屋台並の店店員に話したらあのホテルは事故死する人が多いと言われ女房に伝えたら不安になり翌日変えました。
多分小生が不自由なくタイ語を話しタイ人並の冗談を話すので本当の?噂話を言ったのでしょうが。

プノンペンに居た時に15室の小さなホテルを宿舎に借り上げ改装し住んでいたらバンコクの某有名商社支店長宅で夫人より鍛えられたタイ人女中頭にしてましたがある朝食時幽霊が出ると言いだしたら他日本人も同じ事を言い出しました。当時はたわごと聞き流してましたがある夜異音がするのでバスルームに行ったら女性が、スタッフに言ったらボスが酔って連れ込んだだろうと笑われましたがその後数回あったので女中頭の半信半疑でしたが土地の風習にならい僧侶を呼びお祓いしたら同宿のスタッフも夜に異変がなくなったと。

新宿の家は小さいですが賃貸マンションを併設してますが賃貸者が病院で病死、事故死した場合菩提寺のご住職にご足労願いお祓いしてもらってます。築20年過ぎましたが3回あります。愚息は無駄だと言いますが。。。

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