釜ヶ崎のフィリピンパブで一曲

2014/11/17 02:11:37 | 旅行 | コメント:0件

飛田新地にある「鯛よし百番」という旧遊郭をそのまま再利用した料亭で食事を済ませた後、飛田から今池駅へと続く新開筋商店街を西へと歩いて行くことにした。この近辺には日本で一番安いスーパーマーケット「玉出」というのがあると聞いた女房が是非ともそこへ行って見たいと言い出したためある。

なお普通の日本人女性であればこんな危ない地帯を夜間歩くなんてトンデモ無いと思うのだろうが、香港に20年以上住んでいた女房の目には西成など小綺麗な商店街にしか映っていないので、商店街の左右にある商店を覗いては写真を撮ろうとするくらいである。流石にこれは「ここは逃亡犯が多いんだ」と言って止めさせねばならなかった。

さて玉出スーパーに面した大通りに近づいた時に右手にフィリピンパブという看板を見つけた。セット料金2000円、飲み物800円という低価格店である。へえ…こんなところにPパブがねえ…。どうせ40過ぎの年増スナックだろう…と思っていると、目の前に自転車に乗ったフィリピン人の女が現れて、女房に対してアテ〜なんとかぁ!とタガログ語で話しかけて来た。





どうも女房がフィリピン人だと遠目にも分かったらしく、ヒマだったら寄ってってよ!と言うことらしい。それで…京都に移動して以来あまり現地の人たちと会話をしていない筆者らは思い切ってこのYou-aという名のフィリピンパブに入って見ることにした。料金もたかが知れてるし、それに日本に来てから言葉が通じないという女房のストレス発散には絶好のチャンスである。

早速カウンターに通されると店の二人のフィリピン女性から筆者ら夫婦のアウトラインを聞かれたが、どうも筆者らはこの店の客層からは規格外らしくイマイチよく飲み込めない様だ。夫婦の共通語は英語で、香港で長年暮らしていて今はフィリピンに移住したんだよ!と説明してもあんまり良く理解出来ない様である。それで面倒臭くなったので日本に旅をしに来た日系人とフィリピン人の夫婦ということにした。

さてこの店であるが案の定女性は年齢層が高く、バギオ出身のママとノバルチェス出身のチーママ、そしてトンド地区出身のアシスタント3人の平均年齢は筆者の齢を多少下回る程度である。全員とも日本に来てから20年以上の大ベテラン揃いだ。まあ西成の客たちは50歳以上がざらなので彼女らでも十分セックスアピールがあるのだろう。それからこの店は女の子がそばに座るのではなくカウンターを挟んで接客するスナック形式である。





肝心の店のサービスはどうか?というと、これは流石に大阪らしく客あしらいが大変上手で、しかもたちの悪いディープ大阪の客を普段から相手にしているだけあってユーモア感覚たっぷりの会話を堪能させていただいた。女房もトンド地区出身の女性とは意気投合した様で、筆者を差し置いてタガログ語で女性たちとあれこれまくし立てていたくらいである。

一方の客たちの方はと言うとコレが意外に紳士的で、筆者らが英語とタガログ語で女性陣と話し込んでいるのにちっとも嫌な顔をせず、むしろ女房にタバコを差し出して(危ないタバコでは無い)対話を試みたり、筆者の知らないノリノリの歌で女性陣と踊り出したりと陽性で和やかな人たちばかりであった。昼間はエリートサラリーマンやってるのに、夜になると店に因縁をつける様な輩がはびこる池袋や上野のPパブとは大違いである。

かく言う筆者も会社員時代は高級ホテルのラウンジや会員制クラブで高級ワインなど飲んで格好をつけていたが、ここ西成のPパブで過ごしてみてはっきりと分かったのは、筆者はこういう下町の猥雑な雰囲気の方が好きだということである。元々単なる教員の倅で育ちも大して良く無いのだから、今までのようなスノッブな生活はやはり自分には向いてなかったのだ。フロアで楽しそうに踊っている西成のオヤジを見ていると何だか心の中に温かいものが込み上げて来るのを感じた。また大阪に来ることがあったら、この店にブラリと立ち寄ろう。


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