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「ああ野麦峠」なマッサージ嬢たち

2014/10/29 00:27:30 | 日記 | コメント:0件

先日行きつけの真面目なマッサージ屋で背中を揉まれていると、カーテンの向こうから女房とマッサージ嬢がボソボソ声を落として話しているのが聞こえた。言葉の端にペソという単語に混じってチップとかコミッションという単語が聞こえるから、どうも給料の話をしているようである。

まあ余分にチップをよこせ!という魂胆で自分を可哀想に話しているのだろう…と思っていたが、女房が時々「はあ?」と驚いた声を上げるので、どうも意外な給料構造の話になっているようだ。マッサージが終わったら女房に聞き出そう…と決心し、再び心地良いまどろみの中に沈んで行くことにした。

「あの子たちの給料いくらだと思う?」と女房が聞いて来たので、香港のマッサージ屋の相場である客の支払額の50%、もしくは40%+ベーシックサラリーくらいじゃじゃないか?と答えたところ、女房が「アタシもそう思ってたんだけど、実はとんでも無く安いのよ」と言って彼女らが話した内容を語り始めた。





まずこの店の1時間単位の基本料金は足マッサージが150ペソ、ボディが250ペソと随分安くて、さらに筆者らは足とボディ合わせて250ペソというリピート客向けの特別価格を享受しているのだけれども、なんとマッサージ嬢の取り分は足・ボディ合計で50ペソ、つまり筆者らの払った額の20%にしかなら無いというのだ。

そうか俺たちリピートチケットの客は儲からないんだな…、まあ別に正規料金払っても構わないんだけ…、彼女らには可哀想な事をしているなと思ったが、なんと正規料金400ペソを払った客でも同じく取り分は50ペソなのだと言う。しかもベーシックサラリーなどは一切無いと言う驚くべき安月給である。

筆者が若い頃通っていたバンコクの最下等の売春宿の女達でさえ客が支払う額の20%を貰っていたし、売春婦たちの食事は無料だった。それに娘を売り飛ばした両親らは女衒から2〜3ヶ月分の生活費を受け取っていたのである。それがこのリサール州のマッサージ屋ときたら売り飛ばされて監禁されてる娘たちより待遇が悪いとは…と驚いてしまった。





「だけどあの店のオーナーは彼女たちを怒鳴りつけたり暴力を振るったりしないから、あの店で満足してるんだって…」と女房は言うけど、チップもせいぜい一人当たり20〜30ペソくらいしか貰え無いらしく、1日300ペソくらい稼げれば御の字なのだと言う。ざっと月に直すと5〜6000ペソになるが、食い物はここから払わなければならないから、これは田舎町の住み込み家政婦と同じ所得レベルだ。

しかしこんな搾取労働に必死に耐えている理由は将来自分がマッサージ屋を開業するためで、20万ペソ(50万円)ほどあればリサール州の田舎町に立派な店が構えられるのだとか…。それで毎日文字通り指を擦り切らして働き、必死に開業資金を溜め込んでいるのだろうだ。ううっ…、なんだか女工哀史のような悲しい世界である。

ちなみに女房は人を信じて金を失ったばかりなのでマッサージ嬢たちに出資する気はさらさら無いらしいが、たったの20万ペソの出資が1年で回収できるビジネスモデルに興味を持ったようである。だけど相手に厳しく接しないとまた騙されるから、女連中には「鬼のシエナ」と恐れられる存在にならないとな…。






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