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ポーク・バレル

2013/08/28 00:07:32 | ニュース | コメント:1件

昨日からテレビではポーク・バレルという文字がやたらと画面に出てくるようになった。マニラ市の中心部にあるルネタ公園で10万人が集結、ポーク・バレルを廃止せよ、アキノ就任後最大のデモ・・と何やら騒々しい。豚の樽・・?何だこれは・・と思い「この連中は何に反対しているんだい?」と義妹に聞いてみると、ポーク・バレルと呼ばれる議員が持つ優先開発支援金に反対しているという。フィリピンの上院議員は年間1億ペソ(2.2億円)、下院議員は6000万ペソ(1.3億円)を議員の自由裁量で開発プロジェクトに資金投入できる特権を持っているが、票の見返りを期待して国会議員は自分の選挙区に資金投入しているらしい。なおポーク・バレルという名称は、南北戦争の時に奴隷に塩漬けの豚肉が入った樽を配って彼らを懐柔した事に由来することをネットで調べて初めて知った。なんとも遠慮がなく分かりやすいネーミングですな。
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現職議員が地元に利益還元する公的制度は、イギリスなどの先進国にもいくつかあるので別に珍しくはないのだが、フィリピンのポーク・バレルで問題になっているのは会計監査が機能していないため、予算の半分程度がネコババされていることだ。なんでも年間総額で100億ペソ(220億円)が実際には存在しないプロジェクト名目で消えているという。今回ジャネット・ナポレスなるプロジェクトの受け皿会社のオバちゃんが不正で告発されたことで騒ぎが大きくなったらしく、マスコミは随分と扇動的な報道姿勢を取っている。テレビを見ているうちに、小泉純一郎が登場したころの日本みたいだな・・・と思った。
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もうちょっと事情通の従兄弟に聞くと、100億ペソなんてのは氷山の一角で、もう一ケタ多い金額が公共事業やら土地開発の名目で国会議員たちのポケットに入り、子飼いの地方議員や地域のボス、そのまた下の地区のボスに配分されているという。「今回ポーク・バレルが廃止されたら、選挙民は誰も国会議員のことを相手にしなくなるから、地盤の弱い議員は州知事や市長に鞍替えしなきゃならなくなる。ところがそこには昨日まで子飼いだった現職が居座ってるんだぜ。ドンパチは熾烈になるだろうな。」と物騒なことを言った。選挙の時は一家でチェンマイに避難することにしよう。
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さて女房と義妹に今回のデモについて意見を聞いてみたところ、「予算支出の監査を強化すべきでポーク・バレル自体は廃止すべきでない」という至極まっとうな答えだった。お前ら・・結構まともな発想をするな・・と言う筆者の言葉をさえぎって女房が言った。「不正って言ったって国会議員は予算の半分は地元に落としてんの!アンタに投票しますって近所のみんなを集めて言いに行けば道路の舗装もしてくれんのよ!制度が廃止されたら予算は全て無くなって全部役人の胃袋の消えちゃうの!あいつらが一番意地汚いんだから!」・・・フィリピンは100年たってもどうもダメそうです。
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コメント

2014/02/10(月) 21:58:01 | URL | hanep #-
私も同じく!ポークバレルってなんだ?とwikiを読んだ覚えがあります。いまだに騒いでいますが、ちょっと食傷気味です。

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