500ペソの賄賂がアナタを救う

先日女房に連れられてオルティガスの不動産屋へといってきた時の話である。どうも現在住んでる家の名義を不動産会社から女房へと切り替えるようで、過去何度か顔を合わせた下膨れの女相手に「ここにサイン」「ここは旦那さんもサイン」とやりとりしているのを横目に見ていたのであるが、打ち合わせの最後に女房が財布から500ペソ(1200円)を取り出すと下膨れの女に何やら一言言って差し出した。

「そんな〜悪いわ〜」「私は自分の仕事をしただけなのに〜」と一応断っているような素振りはみせるが、手はしっかりと黄色い札を握っていて突っ返してくる感じは微塵も無い…。やがて下膨れの女は女房と筆者に感謝の言葉を述べると事務所から帰る筆者らをエレベーターホールまで送り、「私に出来ることが有ったら何でも言ってくださいね」と愛想良く言った。

これと全く同じ光景だったのがイミグレーションとNBIでの出来事である。筆者はイミグレでトラブル時に便宜を図ってくれた書記官に、NBIの方は長蛇の列に並びたく無かったので横入りさせてくれた事務官にそれぞれ500ペソ支払った。こういうことを書くと目くじらを立てる人もいるだろうが、そんならアナタは正々堂々と列に並びなさい。だけど週末の東京ディズニーランドみたいにただただ待ち続けることになるけどね。

アングロサクソンや日本などの文明国家と違い、世界中のほとんどの国の社会システムは古ぼけた蒸気機関のようにアチコチに欠陥があっていつでも故障しているし、そして(これが一番の問題だが)システムを設計し直す能力自体が国の中に無いのである。なのでこんな国で物事をスムースに運びたければ、裏金を渡して自分の書類を一番上に移動してもらうのが一番簡単な解決策である。





ただしのべつ幕無しに裏金を渡すのではなく、最も最適な人物を見つけてコッソリ渡すのが重要だ。こういう時に役に立つのが親戚の多さである。女房の母方の従兄弟たちは全員中の上以上の大学卒で、学校のクラスメートの伝手を辿って行くと大概の役所や大企業の中でそこそこの地位にいる人間を見つけることが出来るのだ(イミグレだけはいない)。なので筆者は役所の裏門から入場して、いつも最短時間で出てくることが出来るのである。

なのでフィリピンに移住したら、まず最初に大卒以上の親戚や友人知人を食事に誘い、相手の気分が柔らかくなってきたところで「実は銀行口座が開けなくて…」と困っている振りをしてみるよ良い。この手の中には大概おせっかいで人が良い人物がいるもので、目的地に最短でたどり着ける様にその人に一肌も二肌も脱いで貰えば良いのである(この人のお礼も忘れずに)。

さて言うまでも無いが尊大な態度で相手に賄賂を渡すのはご法度で(相手も人間だから)、ありがとう!アナタのおかげで助かりました!と手を揉みながら感謝の意を示し、これで同僚の方とミリエンダでも食べてくださいと手を握る様に渡すのがコツである。これだと相手も拒否反応を起こしにくいし、何より相手に優越感を感じさせているから費用も安くて済むのである。

でも…俺の親戚は全員高卒以下なんだけど…と言う方は、このブログに書いている事は忘れて何も疑わずに列に並ぶ様を心がけましょう。それからおそらくアナタは誰かに便宜を図って貰う事は諦めるだけでなく、あなたの持っている資産が全部親戚連中の便宜のために使われてしまう可能性が高いので、出来るだけ彼ら親戚との関係を疎遠にしておくことを心がけて下さい。出来れば飛行機でなければ移動できない別天地に移住した方が良いと思いますよ。






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香港は知りませんが華僑はgrease moneyとかコーヒー代と言いますね。
マニラに駐在してた頃は桁違いでした。

中国系が台頭した事、経済状況が変わった事もありスペイン系時代のように取り巻きに分けばら撒く事もないような事はなくなったと義兄とか女房ファミリーから聞きます。

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