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雨の日の怖い話

2014/08/06 00:05:07 | オカルト系 | コメント:0件

台風ホセは上陸しなかったものの、よほどの水分を南太平洋から運んで来たのかフィリピンは連日の大雨である。おかげで筆者は取引先との商談を2回もキャンセルされてしまった。その腹いせと言ってはなんだが、こういう雨の日にぴったりのジメッとした話を本日の日記にすることにしたい。なお表題では怖い話と書いたが、どちらかと言うと怖いというよりも奇妙な話であることを予めお断りしておく。

筆者が小学校4年生の時の話である。同級生に本橋君という地域の地主一族の子供がいて、日本庭園のある大きいけれど随分と古めかしい家に住んでいた。筆者らは本橋君の家にしょっちゅう遊びに行っていて、離れにある蔵に忍び込んだり池の鯉を捕まえたりとろくでもない事をしていたのだが、本橋君の母親や祖父母はよほど鷹揚なのか筆者らはのイタズラを叱ることもなく、ただニコニコ楽しそうに眺めているだけだった。


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しかしある雨の日、遊びに来ていた同級生の三上君が母屋と蔵の間にある中庭に入ろうとしたところ、本橋君の祖母から「そこに行くな!」と凄い剣幕で怒られてしまい、あまりの意外さに目を剥いてしまった。前述の通り今まで何をしても怒られなかっただけでなく、それにこの中庭には今まで何十回も入り込んでも咎められることがなかったので何を今更と不思議に思ったからである。

「お前のばあちゃんに怒られちゃったよ」と顔を顰めながら筆者らのいる子供部屋に入って来た三上君。なんで今日は中庭に行っちゃいかんのだ?と一同不思議に思っていると、本橋君が「今日は雨の日だからダメなんだよ」と訳の分からないことを言う。それどういうこと?と問い返しても本橋君は何だか言いにくそうである。しかし好奇心旺盛な10歳の少年達が黙って見過ごすわけもなく、全員で寄ってたかって本橋君をしばき上げて口を割らせたことは言うまでもない。


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本橋君の話だと雨の日の夕暮れどきには中庭に幽霊が出ると言うのである。もっとも家族全員が見えるわけではなく、現に本橋君は幽霊を見たことは無いのだと言う。しかし幽霊を見た妹と祖母(と確か父親)の話によれば、この幽霊は男で古めかしい灰色の雨ガッパを着て庭に佇んでいるのだそうだ。そして不思議なことに身体の縮尺がおかしくて、頭の位置と同じ高さの木の枝を図ると身長2メートル以上の上背のある大男なのだと言う。

「妹の話では大男の幽霊は母屋の方をじっと見ていて、だんだんと家の方に近づいてくると言うんだ。だけど母屋の前まで歩いて来るとスッと姿を消しちゃうんだって」という本橋君。ウェ〜ッ!!と大騒ぎする筆者ら馬鹿ガキたち。それで雨が降る日になると全員揃って本橋君の家に行き、嫌がる本橋君の妹を無理やり引き入れて母屋から中庭を眺め続けたが、どうも大男の幽霊は筆者らのことがお嫌いなようで結局一度も姿を表すことがなかった。


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さてその後も大男の幽霊は現れ続けたが、本橋君の妹が「あの大男はいつも赤い石のところから姿を表す」という一言で事態は一気に急展開した。本橋君の祖父は石集めが趣味で、庭のあちこちに何処からか拾って来た色んな石が無造作に置かれていたのだが、その赤い石というのも山梨の渓谷で拾って来た石であった。どうもこの石に変なモノが憑いているのでは?と言うことで祖父が近所にある公園に捨てに行ったところ、大男の霊は綺麗さっぱり消えてしまったのだそうだ。

筆者にはこの石の正体は分からないが、おそらく洪水などの自然災害で命を落とした人の霊ではないかと思う。洪水に流されて赤い石に頭をぶつけて落命したのかもしれない。やはり昔の人の言うとおり「河原の石はむやみに拾うな」というのは本当のようである。なお本橋君の祖父が石を捨てに行った公園をネットで調べてみたら、現在心霊スポットとして割と名の知られた場所になっていた。


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