誘拐されたフィリピン人が首無し死体で発見。

リビアで武装グループに誘拐されていたフィリピン人が残念ながら首無し遺体で見つかったようである。この出稼ぎフィリピン人はリビア人、パキスタン人と車で移動中に誘拐され16万ドルの身代金を要求されていたが、交渉が繰り広げられている最中に既に首をはねられていたらしい。3人のうちこのフィリピン人だけが殺された理由はイスラム教徒で無いからという何ともやり切れない事件である。


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中近東はフィリピン人にとってはアメリカに次ぐ重要な出稼ぎ先であり、筆者の女房の親戚にも何人か同地で働いた人間がいる。しかし現在はリビア、イラク、ガザ地区、シリアが危険レベル4の緊急事態下にあり、フィリピン外務省はこの4カ所にいる同胞に対して緊急避難勧告を呼びかけている状態だ。リビアはすでに内戦直前まで状況が悪化していて空港も武装勢力の支配下に入りつつあるため、チュニジアかエジプトへの陸路での脱出を試みる様にとアナウンスしている。


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さて10年ほど前にリビアにあるフィリピン大使館で運転手を勤めていた遠い従兄弟のジョマールに「エジプトかチュニジアへの陸路での脱出ルートって本当に現実的なのか?」と聞いてみたところ、こんなのは政府指示とは言えないね!と不貞腐れた。「地図を見れば子供だってわかるレベルの話だよ。それにこのルートは見渡す限り砂漠だから隠れる処なんか全く無いんだ。ガダフィ大佐だって逃げられなかったんだから、武装グループが本気で外国人を捕まえる気になったらどう仕様も無いよ」と言った。


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と言うことは・・一万四千人いるリビア在住のフィリピン人って一体どうなるの?と聞いても、外人が良くやる様に手を広げて肩をすくめるジョマール。なんだこの野郎!自分の同胞の危機に対して正直このポーズには腹が立った。こんなのアメリカだったら即軍事侵攻に違い無いが、フィリピンでは「政府は通告していましたけど」「可哀想だけど何もできないね」「抗議しておきました」でアッサリお終いのようだ。いろいろ言うが殺される奴らがついてなかったというだけである。


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しかしよく考えてみれば日本政府だって何も出来ないし何もしない事にかけてはフィリピンと違いが無い・・。現にマニラの日本大使館の外交官たちは日がな一日何もしていないではないか。今現在、海外の治安動向に日本人が鈍感なのはトラブルに直面する人数が少ないからだが、TPPが調印され日本人も海外に出稼ぎに出なければならない様になればフィリピン同様に万単位の邦人が他国で生命の危機にさらされる事態が起こるかもしれない。


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戦前の上海事変の様に日本は邦人保護のために軍を送るべきか、それともジョマールの様に肩をすくめてお終いか・・?。今の日本の総理と外交官たちを見るにつけジョマールのように最初から諦めといた方が気がフラストレーションが溜まらないのかもしれない・・。庶民がいくら「あるべき論」を唱えても、もっと強力な集団が日本の弱体化を進めているのだから焼け石に水である。腹立てて悪かったジョマール・・。俺もお前も何も出来ない国の国民という点では同じだったよ。


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