絶対に住んではいけない家

近所にある一軒家が随分と安い値段で売り出しているのを発見した。土地は700、建物は280平米と結構大振りの住宅がなんと500万ペソだという。外観も立派だし築20年も経っていなさそうだ。それで一家全員でこの家の話をしていると、女房の金貸業のパートナーであるジェニーが現れたので、「アンタは金持ちだからあの家を買ったらどうだ?」と勧めてみたら、ジェニーは冗談じゃないわ!という表情をしてかぶりを振った。なんと10年くらい前にあの家の中で旦那が自殺しているというのである。それで近所からはホーンテッド・ハウス(幽霊が出る家)と呼ばれ続けていたが、子供たちが出て行って残された奥さんも最近病院で亡くなったので今回売りに出されたのだという。

事故物件・・、筆者の好きな話である。香港にいる時には同僚や顧客が「実は同じ階で自殺があって・・」なんて話を聞くと商売の話はそっちのけで彼のオドロオドロしい話に聞き入ったものである。まあ大抵は自殺物件ばかりだが、ごくたまに殺人事件、それも猟奇殺人なんてのが出てくるといても立ってもいられなくなってしまう。今から15年ほど前に香港中を戦慄させたハローキティ蔵屍案(監禁虐待のうえ殺した女の頭蓋骨をヌイグルミの中に隠していた事件)の現場はその後レストランになっているので、筆者は時々ここに怖がりの香港娘たちを連れて食事に行ったり、新しく赴任してきた奴が家を決めた後で事故物件を列挙した「凶宅リスト」を少しばかり改造して見せたりするのが嬉しくって仕方がなかったのである。


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さて香港人で筆者と同じ趣味を持つエドモンドという男が「ツェンムン(屯門)に2回も事件が起こった部屋があるんだ。見て見たいか?」と聞いてきたことがある。なんでもこの部屋では最初は自殺者が出て、そして数年後に若い女が何者かに殺されたのだという。部屋のオーナーは相場の1/3の家賃でもいいから誰かに借りて欲しいと不動産屋に泣きついているらしいが、こんな家に住む奴がいるはずもなく最後の事件後はずっと空き家のままらしい。それでエドモンドは部屋を探しているお馬鹿な日本人と友人の振りをして部屋を見に行こうじゃないか!と言い出したが、なんとこの申し出をオーナーの方が断ってきた。どうも物見雄山の日本人が前にも現れたみたいで、日本人と聞いてこっちの魂胆がばれてしまったのである。でも正直言うと断られてホッとした。二人死んでいるという部屋が見たい反面すごく怖かったからである。

さて事故物件の恐ろしさについて筆者は高校時代の友人から貴重な話を聞いたのでここでお伝えしたい。この男は父親の後を継いで駅前の不動産屋をやっているのだが、ツェンムンのような死人が出続ける家というのは日本にはアッチコッチに幾つもあるらしく(さすが日本である)、最初の事故の死因は100%自殺なのだそうだ。「ふつう後から住んだ人間に祟ると聞くと殺人事件が起こった家を思い浮かべるだろ?。だけど本当に危ないのは自殺があった部屋なんだよ・・。殺された人間は自分の無念を訴えに化けて出てくるだけだけど、自殺した奴らは成仏出来ずに孤独で孤独で仕方ないから、後から住み込んだ住人を向こうへ連れてっちまうんだ。」なるほど・・納得である。ということは日本は今や年間自殺者3万人というから、トンデモなく危ない場所が物凄いスピードで増えていってるわけか・・。


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ではお前が取り扱った物件で危ない家ってのはあるのか?と聞くと、ウルトラ級のヤバイ部屋が一つあったという。西武池袋線のひばりヶ丘駅の近くにあるマンションで、なんとここに住んだ住人は(友人が聞いた限りでは)全員が自殺もしくは不審死してるのだそうだ。そしてこの部屋の最初の事故はやはり自殺だったらしい。「その部屋は結局他の不動産屋が賃貸の仲介したんだけど、俺も写真を撮りに部屋に入った事があるんだ・・。でも事故物件に場慣れした俺でも流石にあの部屋に入った時には何とも言えない不気味な圧迫感と何かの気配に鳥肌が立ったよ。あの部屋は間違いなく邪悪なものが取り憑いてるな・・」という友人。全員死んだというのが凄い・・。「ひばりが丘はここから3駅だからマンションを外からだけど見に行くか?」という友人の誘いは当然断ることにした。

さて所変わってフィリピンの近所の家だが、建物は嫌だけど土地だけでも数年後には500万ペソの価値はあるわね・・などと女房と義妹が話し込んでいる。そこで筆者が「殺された幽霊なら奴らの話をウンウンと聞いてやればいいだけだけど、自殺した幽霊が相手だと生命ごと持って行かれちままうぞ!」「あそこはもう忌み地になってるんだよ・・」「俺は怖い話は大好きだけど自分が祟られるなんて真っ平御免だ!」などと説得したけど、金に目のくらんだ二人には馬耳東風だった・・・。


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