バンコクのジャニス・ジョプリン

ここ最近になって女房がやけに熱心に見ているテレビ番組がある。週末に放映されるThe Voice of Philippinesという歌手発掘の番組なのだが、放映直前に従兄弟のジェンジェン夫妻と連絡を取ったり、義妹と二人で「アッ出てきた。あーでも違う、この人じゃないわ」等々やかましい事この上ない。一体何なのかと筆者はいぶかしげに女房の奇態を眺めていたのだが、今日の夜やっと状況を理解することができた。
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「あんたこの人に見憶えないか?」と女房がYOUTUBEの画面を見せてくれた。太った中年の女が歌を歌っているのだが名前を聞いたときにピーンと来た。ジャニス・・!おー!バンコクで会ったジャニスだ。筆者はジャニス・ジョプリンの大ファンなので、この名前は忘れようがない。ただスペルが違っていたことは今日知ったんだけど。ジャニスとは今から7年目の旧正月時期にバンコクに遊びに行ったときに、女房の従姉妹ボーヤの息子の洗礼式で出会ったのだ。少し遅れて会場のセント・ジョン教会にやって来た彼女は「わたし歌手なの。クラブで歌ってるのよ」と体型に似合わず少し恥ずかしげに自己紹介をしたのだが、その夜女房や従姉妹一行とクラブで見たのは堂々たる歌いっぷりで、クラブ出演者の中で文句なしにナンバーワンのジャニスだった。観客を総立ちにさせる一方で思い切り魅了させることも出来るなんてジャニス・ジョプリンみたいだな・・と感激だった。
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当時のバンコクには出稼ぎフィリピン人達の小さなコミュニティーがあって、従妹のジェンジェンとジュミ―夫妻やボーヤなどの英語系コールセンター組や、ジャニスなどのアーティスト組、それと自称空港関係者の怪しげなオヤジたちなどが垣根無く付き合っていて、週末になるとジャニスの出演するクラブで酒を酌み交わしていた。筆者の女房は従兄弟たちがいる気安さも手伝って、その後何度かバンコクに滞在する度にこのコミュニティに入り、毎晩ジャニスの歌声を聴きに行っていたのである。




7月初めにジャニスから従兄弟へテレビ番組に出る由の連絡があり、以来毎週末になると従兄弟と女房はテレビに噛り付いてジャニスの登場を待ちわびるようになった。7月13日にジャニスは無事1次予選を突破、これから2次、3次と進んでいき、メジャーデビューを目指していく事になるらしい。でも筆者にとってはCDの中のジャニスやテレビ番組で歌うジャニスよりも、やっぱりクラブやライブハウスで歌うジャニスのほうが彼女らしいと思うのだ。タバコとウィスキーボトルと観客の汗の臭いが充満した猥雑な空間。おしゃべりに夢中な酔っ払い達を一斉に振り向かせる歌声。彼女がマニラのクラブに出演するようになったら、毎週末に一族全員集めてウィスキーグラスを片手にジャニスの歌声に声援を送りたい。

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