爆弾テロリストは二度死ぬ

2014/06/29 00:04:26 | ニュース | コメント:0件

ドゥテルテ・ダバオ市長とアキノ大統領がフィリピン南部で爆弾テロが発生する可能性について協議したようである。同市長は大統領との会話の詳細については公表する事を拒否したが、アブドゥル・バシット・ウスマンという名の一度は死んだと言われている爆弾作りのエキスパートが実はまだ生きていて、この男が今後フィリピンにもたらす脅威をアキノ大統領が最も心配していると漏らした。

一度死んだテロリストが実は生きていた・・?、まるでアクション映画の様に血湧き肉躍る話だ。それになんか自分もそんな風に呼ばれてみたい・・。それでこの手の話が大好きな筆者はさっそくウスマンという男について調べて見たところ、なんとアメリカ国務省の重要指名手配犯リストに今でも載っていて懸賞金100万米国ドルと書いてあった。なんだよ・・生きてるじゃないか・・。しかしウスマンの死亡記事の方も直ぐに出てきて、BBCのニュースでは2010年1月にアメリカ軍の無人機がパキスタン北部のアル・カイダの基地を攻撃し、ウスマンを含む多数のテロリストを殺害したと書いてある。Believedという単語が何度か出て来るので、どうやら死んだと「信じられている」だけで決定的な確証は無い様である。


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このウスマンはフィリピン生まれのイスラム教徒で、外国で爆弾作りの教育を受けた後、2002年にジェネラル・サントス市で15人の犠牲者を出したフィットマート爆破事件など幾つかの爆弾テロを起こしている。元々アブ・サヤフやジェマー・イスラミアといった東南アジアのゲリラグループと関係が深いとされていて、なんと2010年にパキスタンで死亡(?)した後も、ミンダナオのイスラム人居住区でバンサモロ・イスラム自由戦士というゲリラグループに爆弾作りを教えていたとの噂が絶えなかったらしい。しかし一方ではイスラムゲリラへの憎悪を国民に煽るためにフィリピン政府が意図的にデマを流しているという見方もあるようで、ウスマンの生死の真相は藪の中である。

ちなみにフィリピン政府とイスラム武装勢力MILF(モロ・イスラム解放戦線)は今年3月に和平協定を結び、MILFは武装解除を進める一方、政府は2016年のイスラム系住民らによる新自治政府樹立を目指すことになっている。約12万人が犠牲となったミンダナオ紛争は和平への大きな節目を迎えたし、つい先日も広島で両者は会合を持ったばかりだ。なので何故このタイミングでアキノ大統領が爆弾テロの脅威についてダバオ市長と話したのか不思議だ。もしや先日逮捕されたアブ・サヤフのフィクサーであるムンドス容疑者がウスマンは生きていると喋ったのか?それとも政府が意図的に流したニセ情報作か?もしくはMNLF(モロ民族解放戦線)やアブ・サヤフが何らかの軍事行動を起こすという情報が入ったのか?いずれにせよ今後の動向が気になる話である。


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それに海外に目を向けてみれば、フィリピンを分断状態に追い込みたい中国や、来年2015年の戦争が始まるまでは世界を不安定にしておきたいアメリカの支配勢力がウスマンの名を騙って爆弾テロを起こす可能性だってある(ウスマンが起こした2002年の爆弾テロは丁度イラク戦争の前年に起こっている)。ボストンマラソンの時みたいなやらせテロの後は本当は実在しないウスマンに全ての責任をおっ被せればいいだけだから、生きてるか死んでるか分からないテロリストというのは敵味方両方にとって便利な存在なんだと今頃になって気がついた。もしかしてダバオのSMラナンやアブリーザ・モールで大規模な爆弾テロが起こるかもしれない・・。

さて夕食の席で「一度死んだテロリストがカムバックだってよ!俺もそんな風に呼ばれてみたいね!」とウスマンの事を説明したところ、女房はジロッと筆者を見て「なにバカな事言ってんだ」と言っただけであった。こいつらはヒロイズムってものが全然分かってないようだ・・まあ期待はしてなかったけど。それからアキノ大統領がこのタイミングでテロを警告した理由についても、大学生の姪は「明日からラマダン(断食)が始まってイスラム教徒のストレスが溜まるからじゃない」とあっさり言っただけで会話がお終いになってしまった。その後は無言のまま・・。こいつら女たちと話していてもつまんない・・・。


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